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長白山山頂と天池一帯の冬は、事実上 9月から翌年 6月まで続き、植物が成長出来る期間は 7、8月の2ヶ月 だけです。年平均気温は摂氏6℃から 8℃、年中最高気温は摂氏 18℃から 20℃、最低気温は摂氏−47℃ほどです。

風向きは主に夏は西風または南西風で、冬は北西風です。風速は最大秒速 60m、年平均降水量は 1500mm (2500mmにもなるという説もあります)、年中強風日数は 270日にもなり、気象状態が千変万化し、長白山の登頂 には安全のための格別の注意が必要です。

長白山登頂は現在、中国吉林省を通してのみ可能であり、一般人が上れる時期は長い間、毎年 6月 20日から 8月 10日までの短い期間だけでした。しかし2008年からは冬季の入山も可能になります。長白山は一日にも数十回 以上も気象が急変するので、観光最適期である 7月に登山をしても天池の景観を見物出来る確率は高いとは言え ません。なおかつ長白山連峰の全景を見られるチャンスを捉えるのは非常に難しいといわれます。

長白山登頂のためには 7月の盛夏でも防寒服を準備しなければならず、予測不可能な夕立ちに備えた傘、雨着 の準備も必要です。また、登山の途中で人が飛ばされるほどの突風が吹く場合もあるので、 ことさら気を付けなければ命を失う場合もあります。

長白山の気温

長白山は海抜高度が高く、霧が多く、 6月から 8月の日照率が 45〜50%にしかならず、冬は全てが雪に覆われ、 輻射反射がひどく、非常に寒いです。

季節別に見ると、冬は非常に長く、春と秋は短いです。気候学的には、この地域には夏がありません。中国側 天池気象台(写真)で測定した資料によると、年平均気温は摂氏−7.3℃、北朝鮮地域で測定した資料によると−8.3℃ です。この数字は東アジア地域の気象台で測定した年平均気温のうちで一番低いものです。



長白山で最も暑い月は 7月で、月平均気温が摂氏8.7℃、最も寒い月は 1月で、月平均気温が−23.3℃です。 この地域では、気温の分布は西の方が低く、東が高く、北が低く、南が高くなっています。平均気温が低いので、 無霜期も非常に短いです。 天池で霜が降り始める日付は 8月 7日で、終わる日付は翌年 6月 18日なので、 無霜期はわずか 72日しかないということです。

降水

この地域は海抜が高い反面、海洋との距離が近く、森林地域なので、降水量が多いです。そのうちでも 長白山は降雨の中心になっています。北斜面にある天池気象観測所の年間降水量は 1,340mmと測定され ており、南斜面では 2,501mmです。 海抜高度が低くなれば降水量も徐々に少なくなります。

例えば海抜 710mの二道白河の降水量は 698mmですが、海抜 1,845mの温泉では 1,013mmです。降水量は 6月から 9月の間が最も多く、そのうち 7月が最も多くなります。12月から 2月の間は降水量が少なく、そのうちでも 1月の降水量が最も少なくなります。

雨は 1年の間に 209日間ほど降り、そのうちでも 7、8月に降水量が最も多く、この2ヶ月間に晴れる日は何日間しかありません。

風と大気の循環そして地形の影響を受け、長白山山頂は西風と偏西風が主に吹きます。山の下は偏西風ですが、 夏には東南風が増え、冬には減ります。

風の速度は年平均風速が秒速 11.7mです。風速が最も弱い 8月でも秒速6.9m で、これは山麓の最大風速の倍に なります。 8級(20m/s)以上の暴風が吹く日は 270日ほどで、暴風が最も多い月は 12月であり、一ヶ月間に 29日にもなります。

このように偏西風が強く吹くため、長白山火山体に生える松は、西方では木の枝は全くなく、南側と北側は短い木 の枝が若干残り、東側だけで木の枝が伸びています。



長白山は空気中の湿度が高い上、地形が高いため霧も多いです。観測によれば、霧が立ち込める日が 1年間に 264日で、中国の峨嵋山などに続き 2、3番目に多いといわれます。

寒い季節に霧の立ち込める時は霜が生じますが、アジアでも最も霧が多く立ち込める地域の一つといえるでしょう。