食文化戦略(3)

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友好都市の酢を活用する

さて、古来より津市の特産であったうなぎを活用することに加え、もう一つ活用したい食材が津市にはあります。 いいえ、正確に言えば「津市にある」のではなく、「津市が入手しやすいところにある」のです。

津市は中国江蘇省の鎮江市(HP)と友好都市関係を締結していますが、この鎮江市の名高い名物が「酢」なのです。 中国では「鎮江香醋」と呼ばれますが、日本の透明な酢とは違い、中華料理にふんだんに使われるいわゆる黒酢です。 ご周知のとおり、日本では「スムリエ」などという言葉が出て来るほど、酢による美容・健康法がブームになっていますが、 中国の酢は日本の酢をはるかに上回るアミノ酸を含み、これまた非常に美容健康に良いものなのです。 中国酢は独特のきつい香りと味があるため、日本では中国酢をカプセル錠に閉じ込めた商品も売っていますが、 中華料理との組み合わせにより絶妙な風味や深いコクを生み出します。

 

鎮江香酢

鎮江市と友好都市としてのお付き合いまでしていながら、相手方の名物を全く利用出来ていないというのは、何とももったいない話だと思います。 そもそも、鎮江が酢の有名な生産地であるということを知らない津市民がどれだけ多くいることか・・・それを思うと、「一体、何のための 友好都市・姉妹都市ですか?」とでも言いたくなります。

ともあれ、この「鎮江香醋」を積極的に輸入して活用し、酢に因む新しい食品を開発するなど、 「健康」をテーマとした津の観光開発に役立てるという戦略は、津市の立場を最大限に 活用する妙策といえるのではないでしょうか?


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唐人さんの家