食文化戦略(2)

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随分と「うなまん」にこだわりましたが、要はうなぎを使った面白い食品を 作りたいわけで、また面白い食べ方が出来ればよいわけです。 そこでもう一つ提案です。

韓国から、韓国式のうなぎ料理を導入してはどうかというものです。 「朝鮮通信使ゆかりの唐人踊り」と引っ掛けることで、意義付けもやりやすくなると思います。
なぜ韓国式か?まずは韓国式のうなぎ料理を御覧いただきましょう。



韓国におけるうなぎの食べ方について、基本的な考え方は上の写真だけでお判りいただけると思いますが、 特にいろいろな野菜類とともに食べる定食形式が一般的です。一般に野菜類の不足しがちなうなぎ料理のイメージが ガラリと変わる品揃えではないでしょうか?

また単品についても、その焼き方・調理法が実にバラエティに富んでいます。もちろん韓国でも日本式の蒲焼はポピュラーで、 好んで広く食べられていますが、他にも次のような焼き方があるのです。

塩焼き。あっさりしていますが、うなぎの滋養分は充分に感じつつ食べられます。
唐辛子焼き。独特のピリ辛風味です。カプサイシンにより肥満防止効果もあるでしょう。
醤油焼き。
釜飯。日本のひつまぶしに似た感じです。
うなぎチョリム。辛い煮付けです。
うなぎチム。辛い蒸し物です。
辛く煮込んだスープです。
うなぎの天婦羅。珍味です。

うなぎ料理は日本独特の伝統と思っておられる方も多いと思いますか゛、韓国のうなぎ料理はある意味で日本のそれよりも進化 しているといえるかも知れません。実際、うな丼・うな重などの食べ方よりも、ニンニクやいろいろな野菜類と一緒に、サンチュに包んで食べる方が ヘルシーに決まってますし、またいろいろな味も楽しめると思います。 なぜ日本でこういう食べ方が発達しなかったのか、不思議に感じられます。 関西式・関東式などと分けられ、「蒲焼の味はこうでなければならない」と厳然と定められているような風土 が日本にはありますが、韓国にはそうしたこだわりがないだけに自由な発想で新しい食べ方を編み出し、実行されて行ったのではないかと思います。 もちろん日本古来の伝統の味を固守する考え方もそれはそれで必要なのでしょうが、 より良い食材を追求して行くこともまた必要なことでしょうし、津市がその発信地になっても良いのではないかと思います。

もちろん、うなぎでなくても地元の食材を使った斬新な食べ物が開発出来れば、それがまちづくりに大いに役立つはずです。一般公募・コンテストなどで市民のアイデアを募ってもよさそうですね。津市は天むすやいちご大福を発明した土地ですから、新しいヒット食品を生み出す能力に長けた人々が多いかも知れません。

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唐人さんの家