姉妹都市提携

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韓国の安東市紹介

海外からの観光客を開拓する上で、大きな力になるのが姉妹都市関係の締結です。 津市は既にブラジルのオザスコ市、中国の鎮江市と姉妹提携をしていますが、 韓国にはまだ提携関係のある都市がありません。しかし 韓国にも、津市といろいろな面で実によく似ており、姉妹都市提携をするにはこの上なく 相応しいと思われる都市がありますので、是非とも皆様に紹介し、吟味していただければと思います。 慶尚北道の北部にある安東(アンドン:HP)という都市です。

さくらんぼの栽培を縁に、山形県の寒河江市などと姉妹都市提携をしています。
人口は20万人弱ですが、韓国第3の大都市・大邱から車で1時間ほど、また 韓国でも指折りの温泉の一つに数えられる白岩温泉からも近い場所にあります。 津市の人口は市町村合併前は16万ほどであり、名古屋や榊原温泉との位置関係を 連想すれば、それだけでも津市に似ているといえるかも知れません。
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近くには川をダムで堰き止めて出来た安東湖があり、さながら安濃ダムで作られた錫杖湖のようです。 そしてその付近には豊かな緑が広がり、実に風光明媚な土地です。

安東が津に似ているというのは、その程度の話ではもちろんありません。まず、その歴史が、 韓国における「儒学揺籃の地」であり、伊勢の国における津市が文化の中心であった こととも重なります。韓国でも有名な儒学者、李退渓(イ・テゲ 1501−1570)ゆかりの地、 陶山書院があり、多くの観光客が訪れています。李退渓は韓国の1000ウォン札に印刷 されている人物です。

そして津との類似点の極めつけは、何といっても仮面踊りではないでしょうか。 安東には河回(ハフェ)村という小さな集落がありますが、ここは韓国を代表する 仮面踊りのふるさとなのです。そして、9月から10月にかけて、毎年「安東国際仮面踊りフェスティバル」 というイベントが行われています。

http://www.maskdance.com/

世界各国からさまざまな伝統的な仮面踊りのチームが参加するこのイベントは、韓国のイベントの うちでも特別にメジャーな扱いを受けています。このイベントに参加することが、世界中に知名度を高める 上で、非常に役に立つといわれています。実は、安東国際仮面踊りフェスティバルから 津市分部町唐人踊り保存会へ、頻繁に参加のお誘いをいただいています。 ところが、唐人踊りに必要な最低限の人数分の航空代が捻り出せないため、 いつもお断りしているという状況なのです。何とか補助をいただくことは出来ないものかと非常に残念に思います。



そして最後になりましたが、「安東」と聞けば津の人ならどなたでもピンと来るのが ・・・そう、津市にも安東町という地名がありますよね。何とも不思議な縁というか、これほどに 多くの共通点がありながら、両市の間に接点がないというのが、むしろ不思議なくらいです。

安東市もまた日本からの観光客開拓に力を入れており、津市としても仮面踊りの交流をテーマに協力 しあうことで、韓国から大量の観光客を呼び込む可能性が広がります。そうした中で、両市、両国の 新しい友情が築けるのではないでしょうか?


唐人さんの家