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満州族

中国の少数民族のうち最大といわれる1,000万人の人口を持ち、東北3省を中心に広く分布しています。かつては女真族と呼ばれ、 金、清などの王朝を建てました。16世紀末には女真族が朝鮮王朝と抗争を続け、丁卯胡乱(1627年)と丙子胡乱(1636年) を通じて清が朝鮮を服属させました。日本の植民地支配の時期には、朝鮮族・満州族・漢族が力を合わせ、抗日連軍を組織して 抵抗しました。地理的にも歴史的にも、漢族と並び朝鮮族とは最も深い関係のある民族といえましょう。

現在、中国全土で1000万人を上回り、主に遼寧、吉林、黒龍江の3省に分布、遼寧に最も多く集まっています。 残りの大部分は河北、内モンゴル、寧夏、甘粛、新疆、 山東、福建などの省・区に分布し、一部は北京、天津、上海、西安、成都、広州などの大中都市区域に分散しています。

遼寧に居住している500万人程が、全国の満州族人口の半分以上を占めます。 遼寧は8つの満州族の自治県(2つの県レベルの市を加える)と 若干の満州族の郷・鎮があり、満州族が集中して活動する主要な地区です。

吉林満州族の2001年末の人口は104.81万人であり、その分布は長春、吉林、通化、四平市で大部分を占めています。 吉林省には1つの満州族自治県(伊通満族自治県、1988年8月30日に創立)、その他10の満州族郷(鎮)があります。 また4つの満州族朝鮮族郷と1つの朝鮮族満州族郷があります。


延辺朝鮮族自治州内にも、琿春市に三家子満族郷と楊泡満族郷の二つの満州族郷があります。

黒龍江省の満州族は91万人で、省全体の都市と農村の各地に分散して居住し、80%ほどが農村に居住しています。 黒龍江省は満州族の発祥地です。周代に、 満州族人の祖先は阿什川の流域に居住していました。寧安市一帯の満州族の土着の住民は比較的多く、 黒河、嫩江、チチハル一帯の満州族は多くが北部 国境の警備を強化するために清の康煕年間、吉林、寧古塔など征北軍として駐屯し、開墾して国境警備 をしに来ていた人々の子孫です。

双城、五常、阿城のなどの満州族は、多くが清の乾隆年間に北京から移住して来た人々の子孫です。 その他、一部の満州族人は吉林、遼寧から生計の道をはかるために来た人々の子孫です。

河北の満州族の人口は204.6万といわれます。承徳市、秦皇島市、唐山の遵化市、 保定の易県に満州族の人口が比較的多くなっています。 満州族は直隷(河北)に入って、丘陵に駐屯して防衛に当たり、土地を分割して配置したため、 全省の各地に分布していますが、相対的な集中的居住 区もあります。清朝時代、満州族の社会の政治の地位はその他の民族より高いものでした。辛亥革命により清朝が 倒れると、満州族は特殊な社会の地位を失い、 後は非常に大きな抑圧を受けまし。中華人民共和国が創立した後、各民族はすべて平等となり、河北の満州族の 人民は存分に平等な権利を有することと なりました。20世紀80年代、この省は続けて豊寧、青龍、寛城の3つの満州族自治県と囲場満族モンゴル族自治県を設けていました。

北京の満州族の人口は2000年現在で16.46万人。 山東の満州族の人口は2.5万人で、主に青島、済南、博、 坊、 青州、煙台と徳州などの地に居住します。

広東満州族の2000年の第5次の国勢調査の時に人口は17972人がいて、主に広州市に集まり住み、広州満州族の 人口は全省の満州族の人口の総計の59% を占めます。特に、もともとから集まり住む越秀区だけで市の総計の31.2%を占めます。広州市外では、省全体で18の市、 65の県に満州族の分布があります。 主に清朝の駐広東満州八旗制度の将兵と家族の遠い子孫です。もとは軍隊制度は3年の期限で駐屯して 防衛に当たることを定めていましたが、後に常駐制 となりました。辛亥革命の時に、駐広東八旗制度の将兵は清の統治を離れ、軍事技術を民間に転用し、広州に 定住することとなりました。

その他、同様の理由により新疆、甘粛、雲南などにも満州族が居住するようになり、現在に至っています。

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