満州語及び満州語の研究は、まさに瀕死の状態になっています。現在、中国に1000数万人という満州族
の人口がありますが、満州語を話せるのは、黒龍江省チチハルの三家子満族村の一握りの老人だけであり、
すでに百人足らずとなっており、国内全体で満州文字を翻訳出来る人は50人足らず、そのうち、満州語に
よる表記に精通した人は20人足らずです。
満州語は清朝の時代には全国で通じました。清朝の268年の歳月の中で、数えきれないほど多くの満州文字
の書類の史料が作られました。全国の現存の満州文字の史料は約200数万件、その他に、ロシア、日本、ドイツ
、英、米、仏などの国の博物館、図書館にも一定数量の満州文字の文献の史料が隠れています。その内容は
政治、歴史、経済、文化、軍事、外交、宗教、民俗、天文、地理などの各方面に関連します。聞くところによると
、清の政府は秘密のために、機密文書は満州文字をしばしば使ったといいます。特に清朝の前の段階の康煕帝、
雍正帝、乾隆帝の3つの時代に作られた満州語文献の数量は非常に多く、極めて貴重な歴史の遺産であり、
民族文化の財産です。内容は非常に豊富で、貴重な史料が多く、古今の社会の諸学科の研究において、
重要な科学的価値を持ちます。専門家達によれば、これだけの膨大かつ貴重な史料をすべて翻訳するには、100
人がかりでも100年かかるといいます。
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