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[特集] 青島に立ち上がる我が民族の新たな基盤(4)

朝鮮族青島進出の大本営−韓国企業の実態と展望

あるアンケート調査によれば、青島の朝鮮族の 24.5%が韓国企業または韓国人の自営業店で働いている とのことである。 そして 15.7%が朝鮮族の企業や自営業店で働いている。かと思えばこのような朝鮮族企業 や自営業店も、大部分が韓国企業のオーダーを受けたり、韓国企業と関連があり韓国企業の青島進出と時を同じ くしているという。これらのことから、青島に進出した韓国企業が朝鮮族青島進出の大本営であるという点は疑う 余地もない。 では、韓国企業の青島進出の情況と展望はどうか?

韓国企業の青島進出は 1989年、三養食品有限公司の設立が最初である。1992年修交の前までに 71の企業が設立さ れたが、主に中小企業の労動集約型小規模投資だった。 この時期は探索的投資の段階ということが出来る。

二番目の段階は、修交の後から韓国の金融危機前(1992.8〜1996)で、投資業者数は 846、 契約額は 15.4億ドルと、 大きな発展を見せた。 纎維、玩具、電子、履き物、プラスチックなどの分野がかなりの規模を形成した。

三番目の段階は韓国の金融危機期間(1997〜1998)で、韓国企業の対青島投資は大幅に減少した。 それだけでなく、 既に投資した企業も影響を受けて 3分の 1以上が不渡り、3分の 1がやっと堪えているという状態になった。

四番目の段階は 1999年後で、投資が回復発展する時期だ。 1999年、許可プロジェクト数は前年に比べて 72.6% 成 長し、 2000年は前年比 70.7%成長、 契約金額は 163%、 実際投資額は 37.5%成長した。 2005年 1〜3月の許可 プロジェクトは 355件(38.13%成長)、契約額 7.26億ドル(18.41%)、投資額 6.84億ドル(98.28%)である。

今年 3月末まで、累計許可プロジェクト数は 7186件、 契約額は 132.39億ドル、 実際投資額は 74.81億ドル だ(青島外国企業投資のおよそ半分)。 青島に常住する韓国人数は 5万〜6万と推定される。 2002年、韓国企 業の企業所得税は 8.2億元で、外資企業納税総額の 24%を占め、韓国企業の従業員数は 30.9万名で外資企業 従業員総数の 58.6%を占めた。 輸出実績は 40億ドルで、青島市輸出総額の 45% 以上を占めた。

青島韓国貿易館の前館長チャン・ヘンボクは、 2003年末に発表した論文で、韓国企業の青島進出はたゆまぬ増 加傾向を見せており、投資が労動集約型から労動・資金・技術集約型へ、 中小型から大型プロジェクトへと発展 しているとして、 2003年 1〜9月の間に一件当たり投資額が 120万ドルで、また浦項ステンレス、高麗製鋼、暁星、 LG などが投資した 4つのプロジェクトの契約額が 1億ドル以上であることを例として挙げた。

しかし労動集約型から資金、技術集約型への転換については様々な見解が見られる。 韓国貿易館キム・ソンス 現任館長は、青島進出の韓国企業の 85%は労動密集型(生産基地型)と言いながら、中国の WTO加入後、内需市 場型投資は上海、北京、 天津、広州等に集中していると述べた。 青島が中国市場の中心ではないからだという ことだ。 また彼は青島の投資環境の変化にも言及した。 電力不足、人力不足、人件費上昇がそれだ。 人力を 手に入れにくい現象が生じ、河南省にまで行って人力を引き抜いたりして、最低賃金が 410元から 530元に上が ったし、今までは目を瞑ってくれた保険費など “重租税”を例外なく納めなければならないので、生産原価は上 がるしかない。 そして地価も上がっている。利潤が少なくなる場合、生産基地型企業は場所を移すしかない。 中国の内地に移すこともできるが、インドなどの外国に移す可能性がより大きい。 南北関係の変化に従って、北 への移転も望ましい進路になるだろう。 国内外の情勢の変化も変数になり得る。 だから青島進出の韓国企業の 展望を楽観視ばかりしてはいられないという見解だ。

青島韓人商工会・金キルス副会長も、人力不足、人件費増加、準付加税、そして中国企業の追い上げなどをあげな がら、 3年前から危機感が生まれたと述べた。危機感が危機に可視化される時、前途は創意性を発揮して生まれ かわる道, 他地方への移転、 自滅の3とおりだと言った。

これに対して青島駐在韓国総領事館・辛亨根総領事は、そんな変数の可能性を認めながらも、青島進出の韓国 企業の展望は “見越すことができる将来までは良いだろう”と認め、韓国企業の多角化投資と中国での山東経 済の地位の上昇を根拠に挙げた。   

(黒龍江新聞 パク・ヨンマン、ナ・イルジュ、ホン・マンホ記者 2005年7月8日)
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