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[特集] 民族幹部の現況透視(5)

万全の方策が急がれる時

以上の現象を総括して見れば、今日、我が省の民族幹部にはこのような問題が目立つ。 第一は民族幹部総 人数が大幅に減少し、二番目には在職幹部のうち年齢が高くて退職もしくは第一線から退く幹部が増えており、 三番目には民族幹部の供給元が単調で後続幹部が心配になる断層現象が出現し、四番目には市場経済、 知識経済時代に適応して堂々と先に進む幹部が多くなく、五番目には民族幹部の分布と役目において地域に よる不均衡が生じている、などだ。

現在、国家全体の幹部体制を見れば、政府職能部門の幹部はますます縮小する傾向にあり、公務員募集の比 率も昔より少なくなっているので、それに応じて民族幹部の人数がある程度減る現象はむしろ正常と見られ、能 力が不足した幹部が淘汰される現象も当たり前のことと見なければならないが、現実の民族幹部の状況はそん な次元を越えており、民族の人口が激減し民族学校が数多く門を閉ざしているように、深刻な ‘危険水位'に達している。

民族地域、民族部署、民族集団を導いて行かなければならない我が民族幹部が、底力が弱かったり、役割が不 振であれば、彼らに付いて行く民族集団は ‘気が抜けた球'のように凝集力が消え、散らばるようになるのは火を 見るより明らかだ。 また、民族事業ではないとしても、どんな事業に携わっても凡そ朝鮮族幹部の存在は、その 比率の如何によって我が民族の底力と能力を誇示する事であり、したがって民族の自負と矜持を育ててくれる役 目をしている。

民族幹部が減少し、当然になければならない席が減る問題を解決しようとするならば、何よりも当地政府が重視す るような政策的、制度的な環境作りと改善が重要である。 今、朝鮮族密集地域の民族幹部たちは当地の人代、 政協会議のたびにに民族幹部の登用、補充問題を提案しているという話を記者は多くの所で聞くようになった。 現実に対処しようという我が幹部たちの嬉しい話だ。 といいながらも一方では、これで責任と任務をすべて果たし たと思ってはいけないという思いもある。 カギは朝鮮族がたくさん集まって暮す郷、県(市)の民委を含め、朝鮮族 と直接的な関係がある政府部署には始終、朝鮮族指導幹部、 または一般幹部が必ずいなければならないという 制度的な保障が成り立たなければならない。 それでこそ朝鮮族幹部一人が退職してもその席はまた他の朝鮮族 の若い幹部が引き継ぐようになるのだ。牡丹江市民委、海林・寧安の民族幹部たちは、随時に当地の関係者、組職 部門を尋ねて情況を反映し的中した建議を出し、当地政府で始終このような環境作りの大切さと必要性が分かるよ うにしている。 これは少数民族の事業に携わる幹部たち皆が模範としなければならないところだ。 同時に当地の政 府で重視・配慮を回すべく、民族幹部の役目を充分に発揮しなければならず、上級と仲間たちの賛同を受けるように 資質の向上に全力を挙げなければならない。海林市政府では、毎年 2回ずつ少数民族幹部の資質向上養成組を組 織しており、最近には省、市、党、学校と多くの大学に研修に出した少数民族幹部がおおよそ 100人に達する。 この ように少数民族幹部たちの資質向上は、幹部自らの絶え間ない再充電と当地政府の養成環境作りが密着しなけれ ばならない。

今日の深刻な民族幹部の状況は、足元に落ちた火と共に解決策が急を要することだ。ところが多くの地域の多く の幹部たちと会ってみれば、率先して動く地域、幹部たちがいるかと思えば、まるで遠い山を眺めるかのように自 分にはあまり関係ない事のように、または関係しても仕方が無いと言いながら両手を挙げて立ちすくむ人々も数多 い。 部分的な人、地域ではなく、民族の知性人全てが必ず一緒になって急いで声を挙げなければならない時だ。 ここで私たちは絶対に失望や放棄ではなく可能な努力を尽くさなければならない。 朝鮮族の大学生たちが故郷に そっぽを向き、後続幹部の源泉が断ち切られる現象もそうだ。 これは発達した大都市や沿海地域より故郷が経済 的に落伍し、吸引力が不足なために起きた現象と見なければなるまい。そのために、こんな所を誰が顧みるもの かと思っているわけで、落伍した客観的な環境を一瞬に置き変えることはできないが、主観的な努力をすれば若 い人材たちを獲得する余地は必ずあるはずだ。 民族事業の責任を負った民族幹部は、当地の関係者、組職部 門と協調して少数民族の人材バンクを作らなければならず(ハルピン市では作っている)、 そのような人材バンク には、当地にいる若者達だけではなく故郷から大学に行って現在外地で活動する人材まで可能な限り収集し、一 応、少数民族幹部を選抜する度に外地にいる若者達にも機会を知らせるなら、彼らは故郷の寛大な度量をありが たく思うはずであり、またそのうちには自分が直面した現実と比べて、また国家幹部の職業を選択する青年たちも 減ることになるだろう。 少なくとも今のようにただ座って待ってばかりいて、つまらない嘆きばかりをしているよりは 、はるかに効果的な努力だろう。 一方、昔は老幹部を保護する問題が話題に上がっていたが、今、我が民族には ‘青年幹部の保護'に注目しなければならない。 周りに若い幹部が現われれば、自分勝手に育つようにほったらか しておくのではなく、当地の民族幹部が ‘親のような心情'で守り導き、早く成長出来る環境を用意してやらなければ ならないだろう。

後悔につける薬はない。 万全の方策が急がれる時だ。   

(黒龍江新聞 パク・ヘヨン、パク・イル、チャン・チョリョン記者 2005年7月28日)
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