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鄂倫春族(オロチョン族)

人口は8196人。 内蒙古自治区と黒龍江省の接するところにある大小興安嶺、特に内蒙古自治区フルンベル盟 オロチョン族自治旗に住んでいます。  

オロチョン族の言葉を使用し、この言葉はアルタイ語系、満州・ツングース語派、ツングース語に属します。 文字は持っておらず、公用語は中国語です。 

シャーマニズムを信奉し、自然界の事物を崇拝し、万物には魂があると 信じています。祖先崇拝が盛んに行われています。

「オロチョン」はこの民族の人たちが自分たちでそう称しているものであり、「連峰の上に住む人たち」 あるいは「トナカイを飼育している人たち」という意味です。 この呼称は清朝初期の史料の中に記 録が残っています。オロチョン族の人びとは長期にわたって狩猟の生活を主とし、採集と魚をとることを 補助的なものとして来ました。ほとんどすべての男子が優れた騎手と百発百中の射手であり、いろいろな 野獣の習性と生態の法則をよく知り、豊富な狩猟の経験をもち、20世紀40年代頃まではまだ原始共 同体の残存を保つ狩猟民族でした。


獲物は部族の内部で平均的に割り当て、一部の原始社会の 共同消費と平均割当の習慣を保存し、老人・虚弱者・負傷者・身障者は1人前の分配にあずかるだけ ではなく、更に少し多くもらえることになっていました。

新中国成立後、オロチョン族の人たちは一挙に社会 主義に入ることになりました。現在は、定住の生活を実現し、狩猟に別れを告げ、森林と野生動物の保護 者となっています。オロチョン族の人びとは頭の回転が速く、手も器用で、シラカバの木の皮を利用して 美しい手芸品――衣服、靴、かご、桶、箱を作り、カバノキの皮を張った小さくて精巧な船もあります。こ れらのものには美しい図案が施され、小さくて精巧で丈夫で、そしてまた精致で上品です。


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