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達翰爾族(ダフール族)

主に内蒙古自治区莫力達瓦(モリダワ)ダフール族自治旗と近くの旗県、黒龍江省チチハル市郊外地区と近くの県に集中しており、 少数の人たちが新疆ウイグル自治区塔城県に居住しています。

ダフール族の人びとはダフール語を使用し、ダフール語はアルタイ語系、蒙古語派に属し、布特哈(ブトハ)とチチハルの2つ の方言があります。ダフール族の言葉は語彙が豊かで、漁業・牧畜・狩猟、農耕を表すものが多く、その中には漢語、 満州族語、オウンク語から吸収した語彙もあります。 自民族の文字がなく、主に漢語を使用し、少数の人たちは満州族語、蒙古語、カザフ語に通じています。

シャーマニズムを信仰し、シャーマニズムは自然崇拝、トーテム崇拝、祖先崇拝を含めた原始宗教であり、少数の 人たちはラマ教を信仰しています。

ダフール族は中国の北部地区の悠久な歴史と農耕文化を持つ民族です。ダフールは「耕すもの」の意味で、 ダフール族の人たちは自分のことをこう呼んでおり、元代の末、明代の初めに現れた呼称です。清代の康煕初 年頃に、「打虎児」の訳名が現れ、後に「達胡爾」、「達虎里」、「達呼爾」と訳されるようになりました。

新中国成立後 、この民族の人たちの願いによって、統一してダフールと定められました。研究によると、ダフール族は遼国スキタイ 族の子孫だということです。清代において、ダフール族は八旗制度(旧時、満州の戸籍制)に編入され、辺境の 要衝を守るため徴用され、新疆へ出征したことさえあります。そのため東北地区のほか新疆の塔城にもまだ 数千人のダフール族の人がいます。

中国の歴史の中で、ダフール族の人たちは他の民族の人々とともに中国の 北部辺境地帯の開発に努め、祖国の領土を守り、帝政ロシアの侵入に抵抗するうえで不朽の業績があります。 ダフール族の人たちはホッケーが好きで、莫力達瓦(モリダワ)ダフール族自治旗は「ホッケーの里」と称えられています。     


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