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[社会] 突然来てすぐに去って行った塩購入ブーム


▲19日、延吉百貨商店スーパーマーケットで余裕たっぷりに食用塩を選んでいる購入者

突然やって来た食用塩購入ブームの嵐が、すぐに止まった。

17日午前まででも塩1、2袋を購入するために長時間、長い列をなして立っていた人々の姿がわずか一日後の18日からは 次第に少なくなり、19日の今日はまるで嘘だったかのようにスーパーマーケットの塩売り場が閑散としていた。

19日午後、延吉百貨商店スーパーマーケットの塩売り場は、様々な種類の食用塩が再びいっぱいに満たされており、 時々訪ねて来る購入者たちは余裕の姿で塩を買っていた。

政府の塩購入制限政策のため、塩の購入者たちは一人一回2袋以上の塩を購入することが出来なかったが、一日前のように 慌てたり追加で購入しようとする我欲のようなものは見られなかった。

延吉百貨商店スーパーマーケットの従業員によれば、昨日午前から塩を争って購入する市民が減り始め、週末の今日は顕著に 減ったという。

百貨商店では、政府の塩購入制限令政策のため、一人一回2袋以上の塩購入を制限しており、売り場ではいくらでも塩を選ぶ ことが出来るものの、最後の関門となる計算台では徹底的に統制されていた。

キムチを塩漬けするのに、様々な袋の塩が必要だという某おばあさんは、一度に塩を2袋以上買うことが出来ないという 制限販売規定のため、仕方なく一緒にショッピングに出て来た嫁と併せて、二人で4袋を買うようにしていると語った。 理性を欠いた塩購入ブームが、正常な塩の購入と需要にも影響を及ぼすことになったのだ。

今は人々が争って塩を買うこともなく、今回の塩購入ブームが単純な捏造と恐怖心理が作用して作り出した一回限りの ブームなので、政府で正常な塩需要者の利益を守るためにも、塩の購入制限政策を早く廃止するべきではないだろうかと おばあさんは語った。

新聞やテレビでも毎日、中国の塩備蓄量と供給が充分であり、また、日本の地震放射能による塩の汚染などということも 十分な科学的根拠はないとするなど、強力な宣伝効果のため、住民たちの塩に対する恐怖心理がすみやかに変化することになった。

《直ちに必要でないならば、そのように多くの塩を買っても仕方ないでしょう。我が国が、住民たちにどうしても必要な 生活必需品の塩すらも保障することが出来ないとは考えていません。》

一度に一袋ずつ食べるわけでもなく、一般家庭では塩の需要量はさほど多くないので、関連政策が廃止されても再び塩購入 ブームのようなことは起こらないだろうと購入者たちは語った。

一度は無知から生じた衝動と非理性的な購入騒動が呼び起こした塩購入ブームだが、人々に理性と反省の時間を持てるように した瞬間的な短いブームであった。

突然やって来てすぐに過ぎ去った今回の塩購入ブームで、私たちがじっくり再確認してみなければならない問題点は何か? 胸に手を当てて考えてみよう。

(吉林新聞 2011年3月19日)
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