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[社会] 売り切れた塩売場、塩が放射能を防ぐのか?

専門家:海水汚染は塩の生産に影響なし

塩は放射能を防ぐ作用をすることは出来ない




3月17日午前、延吉百貨商店スーパーマーケットなど、延吉市内の様々なスーパーマーケット売場に、 普段は一杯に陳列されていた塩が、とめどなく駆せ参じる市民たちのために瞬く間に全て売り切れた。

昨日、浙江省寧波など国内の一部地域で、日本の地震による原発放射能の流出が中国にも影響を及ぼすという噂が 出回り、放射能の流出で海が汚染され、塩の生産に支障が生じ、また塩の摂取が放射能防御に役立つという噂も 加わって塩の購入者が急増したのだ。

延吉百貨商店、延辺国際貿易庁舎など延吉市内の大型スーパーマーケットでは、塩の購入者の急増と共に一人当り 2袋以上の購入を制限するなどの方法を使ったりもしたが、午前中まで陳列されていた塩が瞬く間に完売した。

一部の個人スーパーは、塩の需要者が集まる合間を利用して塩の価格を倍以上に上げて売るなどの行為も発生し、 塩の需要量が急激に増えることになると、塩があるにもかかわらず売らないなどの買い占め行為も発生している。

塩が売り切れてなくなると、塩の代わりに醤油を買う人々も以前より随分増えた。

醤油も塩が入っているので、醤油でも買っておけば慰めにはなるだろうという心理からだ。

延吉市北大に住んでいる某おばあさんは、家にいたところ町内の人が電話で早く塩を買えと催促したので、百貨商店に 駆け付けたが、全て売り切れていたというので惜しそうな表情であった。 他の人たちが塩がないから醤油でもと買う 姿を見て、自分も醤油を購入したとおばあさんは語った。

《誰もが買うから私も買う》という式の《群集心理》の物品購入であった。 よくは分からないが、核放射能の予防に 塩を食べなければならないというから、このように自分も塩を買いに一緒に出たのだというおばあさん。今日、 塩の購入に出た大部分の市民の心も、やはり全て《他人が買うから私も買う》という追っかけ式の盲目的な衝動買いであった。


▲延吉百貨スーパーマーケットで塩を買うために長蛇の列をなしている市民たち

日本の地震と関連して中国の国家権威検測機構は、既に日本の原発の放射能は中国に影響を与えないだろうと発表、 それぞれの都市ごとに全て核放射能計測事業を正しく進めているから、核放射能のために心配する必要はないと発表した。

専門家たちは《現在流通している塩の大部分は加工ヨード塩で、ヨードの主成分はヨード化カリウムで作られるため 、海洋汚染で塩の生産に支障が生じることを心配する必要がない》と指摘した

塩で放射能汚染を防ぐことが出来るという噂に対し、専門家たちは塩の中のヨードは身体の栄養バランスを維持 する作用をするだけであって、放射能を防ぐ作用はすることが出来ないという。

人体が核放射能に晒されれば、私たちの身体の甲状腺が放射能から放たれたヨードを吸収することになるので、 これを予防するために一般的に緊急の状況ではヨード薬を摂取することになる。

ヨード薬で甲状腺が充満されれば、放射能ヨードが甲状腺にさらに吸収されることが出来なくなり、被害を減らすことが 出来ることになる。 すなわち緊急情況が発生しても塩で問題を解決することが出来るというわけでは決してないということだ。

一方、延辺州政府では既に市中で塩の需給が緊張した状況であるという報告を受け、持続的で正常な塩の販売について 研究中であり、販売は続けられると明らかにした。

延吉市政府でも17日午後、緊急通知を発行して市民に塩がなくなるという風説を信じないように要求、塩業部門で市民の 需要を保障すると明らかにした。 また、違法にに塩を貯め込んだり買い占める行為に対しては、法により厳格に処分 すると明らかにした。

(吉林新聞 2011年3月17日)
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