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[経済] 朝鮮族の大卒生ら、就職市場で韓国企業を忌避

総合力で中国の大企業、西側企業に果敢に挑戦



中国朝鮮族の大卒生が就職で韓国企業だけに固執した時代はもう過ぎ去った。 現在、の優秀な朝鮮族の大学生たちは、 就職で韓国企業を冷遇し、中国本土の上場企業やその他の外国系企業に履歴書を大胆に送っている。

就職市場で、朝鮮族の大卒生の実力は漢族と肩を並べるようらなり、中国語、韓国語、日本語、英語の駆使に専門知識まで、 多角的な競争力を備えた朝鮮族の人材は、就職市場において他民族の強力な競争者に成長した。

学歴条件なくても韓国企業就職が可能だった全盛時代

1992年の中韓修交以来、多くの韓国企業が上げ潮のように中国に進出、一時、中国朝鮮族は学歴不問、年齢不問、 地域不問で高い賃金、高い就職率を誇り、就職の全盛時代を謳歌してきた。

初めて中国市場を訪れる韓国企業は、学歴の条件なしにそのまま朝鮮語を駆使さえ出来れば採用をして来たし、 賃金水準もまた高かった。 当時、小学校、中学、高校を卒業した郷鎮や農村の多くの朝鮮族が、韓国企業が進出した 大連、青島、北京、深圳などの地域に進出し、これは初めて中国に出て来て創業の基盤を作る韓国企業の当初の発展に おいて、一定の役割を果たした。

現在、広州の某韓国企業で仕事をしている金氏(32歳)は、中学を卒業してから広州へ行ったが、今でも そこで元老級としてじっくりと仕事をしている。 学歴条件が低い就職者たちは、一般的に韓国企業で必要な技能水準が相対的に低い 注文管理、販売、物流、文書、バックオフィス管理などの仕事場に従事している。

中小規模の韓国企業の就職選好度が順次下落

2008年のグローバル金融危機により、中国に進出した大量の中小規模の韓国企業が不景気で不渡りになったり 本国へ退去。これにより少なからぬ朝鮮族が失業し、韓国企業を主たる就職先としていた新卒者の就職にも困難を来した。

もちろん現在、在中の韓国企業の景気が次第に回復傾向を見せ、新しいビジョンを企画しているものの、求職者の間で 韓国企業のイメージはすでに《冷たい》というものになった。

そして、過去には韓国企業の賃金水準が高く福利待遇が良く外資企業の中でも相対的に上位に位置していたものの、近年に なって韓国経済が次第に不景気に陥り、中国に進出した韓国企業の賃金水準は大幅に下落、中国本土の大企業、その他の 外国系企業の賃金水準が韓国企業の賃金水準とほとんど同じレベルになり、ひいては一部の中国本土企業の賃金水準は韓国企業の 賃金水準をはるかに超えるまでになった。

韓国企業の任用昇進制度も障害の一つだ。 朝鮮族職員たちの多くは、韓国企業で一定程度に昇格すれば、それ以上職業的に 上昇する余地はあまりない。 給与水準が厳しい上に職業的に昇格余地が少ないならば、敬遠されるのは自然なことだ。

朝鮮族の大学生、中国の大企業就職に他民族と肩並べる

過去、朝鮮族の大学生は韓国語を駆使することが出来、その上日本語まで上手で、就職市場で現地に進出した韓国企業と 日本企業への就職を多くして来た。

一方、中国語駆使能力と文章力の不足、英語力の劣勢、事務処理能力や企業利益の創出で朝鮮族の大卒者たちは他民族に 遅れをとり、現代的な企業管理モデルに適応出来ず、堂々と中国本土の企業や西側系企業に履歴書をなかなか出せず、また 履歴書を出しても面接試験で落とされていた。

ところが、3年前に全世界を襲った金融危機で、中国に進出した韓国企業が数多く破産したり、不景気に瀕する こととなり、数多くの韓国企業の朝鮮族職員が失業することになった。その過程を体験しながら、朝鮮族の大学生は、 中国本土の大企業が最も安全で、また、発展余地が大きいという認識をすることになった。

そこで朝鮮族の大学生は、自らの総合力を向上させるために努力し、多言語の強みを発揮した。今では、中国語、韓国語、 日本語、英語を堪能に駆使出来る朝鮮族の人材が中国の就職市場に新しいイメージとして浮上し、中国本土の大企業と西側系の 外資企業への就職市場で果敢に他民族の大学卒業生らと競争している。

南京郵電学院本科を卒業し、2010年に大連電信に就職した金ヒャンナンは、就職過程で数多くの漢族の本科生、研究生をはね 除けて見事に採用された。 中国語の駆使が漢族のように上手であるだけでなく、日本語、英語まで堪能で、1次面接から 企業側の好感を買った。

中国本土企業の人材招聘も過去の人間関係重視から次第に抜け出し始め、市場化を進めている。 このような競争環境は、 朝鮮族の大学生たちの就職により一層有利な条件を提供している。

韓国企業への就職選好度

70年代生の朝鮮族大学生は、卒業後80%以上が韓国企業へ就職をして来ており、現在まで韓国企業で仕事をしながら 中堅層以上で活躍している。

北京現代グループで仕事をしている姜さんは、卒業して今まで7年間韓国企業で働いており、《再び職場を考えるようなことが あっても、韓国企業を優先するだろう》と語る。 70年代生は職場生活で相対的に温情を見せており、韓国企業に対する選好度が 相対的に高い。

その反面、80年代生、90年代生の大卒者のうち、韓国企業への選好度が現在、一直線に下降している。

江蘇郵電学院の李さんが先日、朝鮮族の卒業生30人に対するアンケート調査を実施した結果、韓国企業に就職意向がある朝鮮族の 学生は僅か30%にもならなかった。 有能で大胆で堂々とした80年代生、90年代生は、就職過程で中小の韓国企業を冷遇し、 国有大企業、世界500大企業に履歴書を果敢に提出している。

瀋陽領事館総領事- 《韓国企業、朝鮮族の優秀な人材を捉えるべき》

韓国、瀋陽総領事館・辛亨根総領事は先日、優秀な朝鮮族の大学生が現在、韓国企業を冷遇しているとしながら《中国に進出 した一部の韓国企業を見ると、中国本土の企業や日本、西欧企業に比べて勤労条件が薄弱だ》と指摘、《反面、近年になって 中国朝鮮族の就職者の実力は以前に比べて随分と向上し、多角的な競争能力を揃えた人材が溢れている》と指摘した。

辛亨根総領事は、《就職市場で自由競争により勤労条件が良い企業を選択するのは当然のことだ》と語った。

それと共に《中国に進出した韓国企業は、優秀な朝鮮族の人材が他の企業に気を使っている現実を認識し、一日も 早く勤労条件と競争力を向上させ、優秀な朝鮮族人材を捉えなければならない》と指摘した。

最後に辛亨根総領事は、《同じ民族の立場で朝鮮族の人材が、今後は韓国企業をさらに多く選択するようになって くれれば良いと思う》と明らかにした。

(吉林新聞 2011年1月23日)
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