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[社会] 朝鮮族第一村《来年には民俗観光回復します!》


▲働き手を待つ紅旗村政府事務施設

21日午後1時頃、史上最大の洪水が過ぎ去って20日余りになる中国朝鮮族第一村・紅旗村。目に飛び込んでくる荒れ果てた 風景の中に、多少ながら活気と活力を感じることが出来た。 通りのあちこちには整理のために出て来たボランティアメンバーたち が立ち並び、忙しくスコップ作業しており、トラクターで土石を積み出すのに慌しかった。 それぞれの家が門をパッと開けた まま、黄金色に浮かび上がる臭いのする家土壁をかき出し、新しく塗る準備をしていた。 綺麗に洗った洗濯物も物干し竿に ぶら下がっているのがあちこちで眼に触れた。

《電気も水道も通るようになったので、今は生き返った心地だ!》

大通りの傍にある村の民家を訪ねると、老人夫婦がおられた。 歓迎されるまま入ってオンドルに座ったところ、黄色い 座布団敷いたオンドルは幸い暖かかった。 オンドルの真中は家電器具などで、食器棚器を一ヶ所に集めてあり、 前庭では作業者たちが砂にセメントを混ぜて壁塗り急いでいた。


▲救済物資として受けた綿ふとんを開いて見せて、社会支援に感激する朴チョンジャさん

《10日ほど前から電気も入ってきて水道も使えるようになったので、今は生き返った心地だ。 まだ水道水は飲めないが、 幸い村の入り口に自然泉が一つあり、量的には足りないが、お互いに分け合って飲んでいれば、どうにか一息つけるよ。 ほんとに、災難に遭ってみると、政府や社会のおかげがどんなに大きいかが分かるね。》

朴チョンジャ(76歳)さんは、洪水が押し寄せ交通が切れ電気も水もない状態で20日間ほど、息が詰まるように過ごしたと頭を 振った。 それでもその荒れ果てた場所に瀋陽軍区からトラックを走らせて米や小麦粉やカップ麺のようなものを送って来て、 一世帯当り米100斤・小麦粉50斤・油10斤・カップ麺も20〜30箱運んで来て、政府の支援で綿ふとんや服類の救済を受け、 生活費も一人当り690元ずつ給付されたとし、現在の基本生活は維持することが出来るようになったと明るく笑ってみせる。

それだけでなく、安図県工商局傘下の消費者協会では、5日もの間、村全体の家電器具を無償で修理し、各団体の奉仕者たちが 家の清掃や食器などを洗ってくれて、どんなに有難かったことか、考えただけでも涙が出ると震える声で語った。

家屋再建21世帯、政府支援世帯当り3万元、貧困家屋再建工事から開始

ある村民の案内で村政府庁舎を訪ねて行くと、他でもない大通路の傍にある天幕小屋であった。 村民たちの家の 整理を優先し、政府事務室の整理はまだ後回しのまま、村の幹部達はずっとこの天幕小屋で復旧事業を指揮していた。 紅旗村の咸柱元主任を始め、上級政府から派遣した李チャンホ、崔ミョンホ、李洪哲、池ヨンチョルらで指揮部を結成し、 村民たちのための奉仕をしていた。

《洪水後の災難がさらに恐ろしいです。倒壊する危険のため、再建しなければならない家は4回の検査で21世帯に のぼりました。 それらの家では今、家に入ることが出来ず、親戚の家や友人宅で過ごしているので、もし危険な家に 戻ったら、洪水の時にせっかく救った命を失ってしまう可能性が大きいです》 村幹部たちは、洪水で人命事故もなく奇跡的に すべての村民を救援した後、生命の安全を第一にして昼夜パトロールし、検査をしながら復旧事業に全力を挙げていた。

《上級政府で、家屋を新しく建てなければならない世帯に3万元ずつ支援することを決定しました。 そこで、12世帯の 貧困家庭に35平米の長屋4世帯ずつを3軒作って入るようにしようと村で決め、10月30日までに工事を終えることで該当部門と 合意を見ました。 明日から工事部隊が入って来て施工を始めることになります。》

指揮部では冬までに貧困家庭に無事に安定した生活が出来るように最善を尽くし、走り回る一方、その他の世帯でも自力で 新しく家を作れるように多方面で斡旋し支援していた。

《民俗観光は、来年からは回復すると見なくてはね》

民俗観光で安図県の顔になっていた紅旗村で、民俗観光を今年内に回復することが出来るかという問いに対しては、 村の幹部たちも不透明感を隠すことが出来なかった。 《多分、来年からと見なければなりませんね。 まず眼に触れる 板垣からが問題です。 ごらんの通り、白い板で一つの民俗風景を成していた村が、こんな状態になったのですから。》

言葉どおり、どの家も板垣がまっすぐに立っているところはなく、めちゃくちゃになったまま土砂に埋められていた。 上級政府で紅旗村民俗観光を重視し、板垣修復に投資することで合意した状況だが、確実に資金がどの程度いつ到着するか はまだ把握出来ない状況だという。

まず村民たちの破損した家屋から修復し、安定した生活が出来る前提の下で、再び民俗観光を考えること になるので、村民たちの自力で一日も早く家屋を修繕出来るように動員しているところだった。 政府側から、 村に家屋修理費を一定程度発給することにしたが、やはりまだ届いていないため、どうすることも出来ずに進展が 遅くなり、村民たちは今、手持ちの生活補助費を先に差し出して家の修理を始めており、その金を使った後、生活はどのように 継続するのか、不安を隠すことが出来なかった。


▲通りの整理に全力で仕事をするボランティアメンバーたち

だが、政府や社会全体が動員されて支援を惜しまない限り、信じる心が生まれ、肩に力が入るとし、咸柱元主任は腰を広げて 見せた。 《この村の大部分は老弱者と幼い子ども達ばかりなので、村の労力だけでこの程度復旧するには、まだ半年は かかるでしょう。 しかし政府の支援と社会の様々な部門の協力で、1ヶ月ほどでやり遂げました。 9月初めには海外に 出稼ぎに行った人々が60%は入ってくることになると思うので、あと1ヶ月も経てば大部分の村民の生活が基本的に 安定し、多方面で元通りの姿を回復しそうです。 その時には、ここに立ち寄ったすべての奉仕者たちを一人一人 訪ねたい心情です。》

筆者が紅旗村を離れる午後4時頃、安図県病院、職業教育センターの奉仕者たちが付近の通りを綺麗に 整理してから帰途についており、ちょうど時を同じくして吉林大学・文ブンという顔も知らない教授から寄付金1000元、 吉林青年旅行社・劉傑という方が、ふとん100枚を寄贈して来た。

(吉林新聞 2010年8月25日)
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