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[社会] 延辺史上最大の洪水、経済損失36.6億元

延べ人数で部隊将兵220人、民兵8950人と車両176台動員


▲8月1日、安図県のある村民が崩れた家屋を通り過ぎている。

27日から28日の間に突然襲った特大豪雨で、延辺地域の牡丹江、松花江、古洞河、富爾河、海蘭江、布爾哈通河、嘎呀河 および図們江などの流域の水面が上昇し始めた。 洪水は悪魔のような口を開いて両岸の民家を無慈悲に襲った。 両江水力発電所、六頂山貯水池、亜東貯水池など八つの貯水池は全て危険水位を越え、堤防は危険に直面している。

一瞬のうちに延辺の様々な地域が洪水に襲われ、状況は急に悪化、一部の郷鎮は洪水に閉じ込められていた。 洪水は延辺に とって前例の途方もない損失を及ぼした。 不完全な統計によれば、延辺の罹災民はおよそ50万人に達し、直接的な経済損失は 36.6億元、農作物水害面積は10万haほどに達した。 災害が深刻な地域は、道路、電気、通信が破壊され、ひいては一部の郷鎮は 外界との連絡系統が断絶した。 6本の国家、省級道路幹線が破壊され、74本の農村道路が崩壊もしくは深刻な危険が潜在しており、 172本の橋が破損した。 しかも、損失はずっと増え続けている。



特大豪雨で延辺の多くの村、集落は致命的な災難を受けた。 災害が深刻な地域である安図、敦化、和龍などの地域を取材する 過程で、記者の目に入ったものは、随所にできた廃虚であり、災害が通り過ぎた後の姿は人々を驚かせた。

安図県両江鎮西江村と四岔子村で記者の目に付いたものは、無残に真っ二つになった塀と無惨に破壊された村であった。 《ここは本来、人が住んでいた家だったが、90軒ほどの家があっという間に水に押し流されて姿を失いました。 ひどいところは、 家の跡地まで押し流されて行きましたよ》

 
▲両江鎮の惨状

泥や瓦礫で埋った安図県両江鎮四岔子村の道路で安図県常務副県長・高吉俊は目の前のひんやりとした砂場を見ながら記者に 語った。 《豪雨は両江鎮に1億元に達する経済損失をもたらし、地勢が低いため、富爾河、二道松花江のはさみ撃ちを受けた 西江村の再建は少なくとも1億元余りが必要になる 》 7月28日、"孤独な島"に変わった万宝鎮、新合郷の数万人の人々は、 洪水に包囲されていた。 災害が深刻な紅旗村、新興村、共栄村のおよそ700人の罹災民は、水に包囲されて生命の危険を受ける ことになった。 彼らは単に2台の軍用直送飛行機の空中投下と延辺軍分区の300人余りの将兵たちが徒歩で運送した食品とテント および消毒薬品などの災害物資で何とか生存していた。

7月28日、牡丹江の逆流により、小石河の水は堤防を越え、その水はさらに敦化開発区に押し寄せた。 記者がここに来た時、 開発区団地は水で覆われ、72の企業は全て生産を停止し、69の企業は災害を受け、直接的な経済損失は4.3億元に達した。

敦化市の大蒲柴河鎮、賢儒鎮、江源鎮、紅石郷、江南鎮などの地域は、災害が最も深刻な郷鎮だ。 一部の鎮区域と村・屯は、 水の供給と電気の供給が断絶し、交通と通信が麻痺、《孤島》になってしまった。 家屋が崩れた新発村の人々は、しばらく洪水を 避けて高い地域へ移転した。

突然襲った豪雨で、海蘭江は波打つ海を彷彿させた。 和龍市区域の海蘭江流域8800mの堤防が破壊され、下流地域の村民たちの 生命と財産の安全が深刻な脅威に晒され、和龍市の5000人余りの人々は昼夜を問わず奮戦して堤防を守っている。

龍井市の水源地給水パイプが破壊された。 市全体が5日間、給水がなされなかった。 市民はこれまで、消防車が周辺の県市から 送って来た水で日常生活を維持している。 《この何日間、私たちはずっと洪水防止の第一線を守っていました。 家には水を 受け取る人がおらず、一滴の水も貯えていない状況です。 ひいてはご飯も作ることが出来ず、町内食堂に行ってお粥や餃子で 食事を済ませて出勤します》 龍井市のある機関幹部が記者に残した言葉だ。

記者が原稿を発送する前までに、延辺朝鮮族自治州の直接的経済損失は36.6億元、そのうち災害が比較的深刻な敦化、安図、 和龍の直接的経済損失はそれぞれ14.6億元、10.03億元、2.12億元に達する。 罹災民はすでに50万人に肉迫し、臨時移転した 人口は7万人余り、現在まで孤立した人口は3万人余りに達し、生産が停止した工場、鉱山企業は160社ほど、崩れた家は6719軒に 達し、追い出された人数は2万人余りに達する。

(吉林新聞 2010年8月3日)
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