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[社会] 絵のように美しい郷村、環境公害で汚染

少なからぬ農村地域、生活ゴミ・家畜糞便がそのまま放置


▲都市ゴミが農村に転移している。

清浄な地域として通っているはずの農村地域が、市場経済の衝撃と人々の環境意識低下で深刻な環境汚染を 生み出し、延辺州の少なからぬ農村地域は生活ゴミ、家畜、家禽の糞便、ひいては一部の地域は都市ゴミまで加わり、 環境汚染による疲弊が深刻化している。

延辺州某市の水源地の上流に位置するある村を流れる小川の川辺に、各種の生活ゴミが見苦しく積み上げられている のみならず、川底にも生活ゴミがあちこちに散在していたが、一部の生活ゴミは腐って悪臭を漂わせていた。 特にこの 小川は飲料水の水源地保護区に位置しており、生活ゴミで汚染されてそのまま飲料水水源地に流れ込んでいた。

延辺州の有名な川である海蘭江も、生活ゴミで疲弊している点についてはこれに劣らない。 松月貯水池を過ぎてある村に 着くと、あれほどきれいだった川の水が生活ゴミでひどく汚染されていた。 村を繋ぐ橋の両側に生活ゴミがいっぱいに 積もっており、川に沿って真っすぐ下って行って見ると、川岸にたっぷり積み上げられた生活ゴミが汚い悪臭を漂わせていた。

取材中、記者は30代初のある若者が車に生活ゴミをいっぱいに積んで来て、川辺にドサッと捨てるのを目撃した。 この村に住んでいるという50代ほどとみられる王氏は、"このようにゴミをむやみに捨てても、誰一人管理する人がいません"と いって嘆いた。

延吉市牧畜防疫所・宋光禹氏によれば、延辺州の農村の家畜、家禽糞便が新たなる汚染源になっているという。 延吉市の 場合、現在飼育している豚が4万 9106頭で、出荷する豚は2万 4380頭、飼育している牛は1万 7397頭で出荷する牛は4852頭、 飼育している家禽は40万 1700匹で出荷する家禽は8万匹に達する。 該当部門の測定によれば、この市の家畜、家禽の年間の 糞便量は31.3万トンに達するという。


▲海蘭江上流の村を過ぎた川辺に積み上げられた生活ゴミ。
雨が降ればすぐに海蘭江に流れ込んで大きな汚染を生み出すものになる。

特に豚の一日の糞便量は6kgであり、人間の5倍に達する。 このような家畜、家禽の糞便は一部の大型家畜家禽飼育場だけは 汚水と糞便を処理し、無汚染排出を実現しているが、一部の家畜、家禽飼育農家は、一部に汚水や糞便を処理する施設が あるとはいうものの、技術が立ち遅れ、施設が老朽化し規模が小さく、環境汚染処理効果が不備だ。 特に大部分の飼育農家は、 家畜、家禽の糞便をそのまま放置し、巨大な汚染源を作って川、湖および水源地汚染の主要原因になっている。

州環境研究所・金龍哲氏によれば、農民たちが作物を生産する時に出来る作物の屑も、一つの汚染源になっていると語った。 それによれば、現在、州全体で収穫後に出てくる作物の屑は86.3万トンに達し、現在の利用率は僅か40.8%に過ぎない。 残りの作物屑は生活ゴミとともに放置されたり焼かれて、新たなる汚染を生み出す。 作物の屑が燃えて多くの二酸化炭素と 有毒ガスを排出し、これらが温室効果を促して地球の温暖化を加速する一つの原因になっているという。

都市で環境汚染に対する取締り、管理の強度を高めつつあるものの、一部の農村地域は都市の建築ゴミと生活ゴミまで押し 寄せて環境汚染を生み出している。 数日前、記者は取材のため銅佛寺方向に向かう途中、延吉を抜け出して龍井に入ってまもなく、 道端にうず高く積まれている建築ゴミと生活ゴミを目撃することになった。 ゴミには破壁石、つぶれたコンクリート、 装飾材があったかと思えば、非常に古い衣類、履き物もあり、ひいては腐りつつある大根もあった。

では、このような農村の深刻な環境汚染をどのように治めればよいのか? 農民たちも都市の住民たちに劣らぬ快適な環境を 構築しようとするなら、いかなる対策を立てなければならないのか?

州新しい農村建設事業弁公室・孫英主任によれば、農村の環境汚染はもうこれ以上放置することは出来ない課題になっていると いいながら、農村の環境保護事業も今後は都市に劣らぬ投資をしてゴミ処理場、汚水処理などのインフラ施設を作り、環境汚染の 都市と農村の両極分化を克服しなければならないと語った。 そして順次、農村生活ゴミと汚水処理体系を建設し、生活ゴミを 指定したところに捨てるようにし、統一的に除去して処理する体系を整え、《環境保護法》などの関連法律と法規により、 生活ゴミをむやみに捨てる行為を厳禁するべきであり、特に都市のゴミが農村に転移することを堅く途絶しなければ ならないと指摘した。

彼はまた、農民たちの生産、生活環境を改善し、農村の生態文明を育成し、農村の経済、社会、環境が全面的かつ調和的であり、 持続可能な発展を成し遂げるためには、農村の環境建設に努力を傾注しなければならず、穀物の屑を焼いてしまうことを全面的に 禁止し、総合利用するようにし、家禽、家畜の糞便をしっかりと管理して総合利用するようにするべきであり、新しく 建設する飼育場は環境影響評価の要求に従って場所を選定し、糞便貯蔵庫を建設するべきで、川べり、村の付近や道端に 積み上げた糞便を全て撤去しなければならないとして、廃棄物ガス利用工事を推進して、村ごと・世帯ごとに廃棄物ガスを 使うブームを起こさなければならないと語った。

(延辺日報 キム・ミョンソン記者 2010年7月26日)
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