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[社会] 横断歩道を渡るのが恐ろしい

通行人に道を譲る車両少なく



横断歩道は"生命の保護線"と呼ばれる。 しかし車両が急速に増加している今日、道行く人々の生命の安全を 全く配慮せずにスピードを出して疾走する心ない運転者たちのために、"生命の保護線"と呼ばれる横断歩道は徐々に その機能を喪失して行っている。

特に信号がない横断歩道を渡る通行人たちは、次々に疾走する車両の中で、小さくなったまま前後左右を見回し、やっと 横断歩道を通り過ぎた後に安堵の息をつくことが出来る。 それでもある運転手たちは、横断歩道を通ろうとする通行人に 対して"死にたいのか、気が狂ったか"などと罵詈雑言を浴びせることもあり、運転手の低い水準を如実に示している。

延吉市公安局宣伝課長の張さんによれば、中国の"道路交通安全法"第47条には"自動車が横断歩道を通る時にはスピードを 落として通行しなければならず、通行人が横断歩道で待機したり通行している時には、横断歩道の安全停止線で停車して 歩行者が安全に通り過ぎるようにしなければならない"と規定している。 もし動力車両が横断歩道を渡る時にスピードを 下げなければ、運転手に対して減点2を課すと共に罰金200元を徴収する。

以前、記者が信号を設置していない延吉市の一部の横断歩道を確認した結果、横断歩道で通行人たちに自発的に道を譲る 車両は非常に少なかった。 9日朝7時30分頃、延吉市長白山路警察アパート区域停留所の西側にある横断歩道を利用して、 長白山路の北へ渡ろうとしたが、全く譲る意識のない車両のため、記者を含む通行人4人は2分余りかけて20mほどにしか ならない横断歩道をやっと渡ることが出来、老人や子供たちはより一層多くの時間をかけなければならなかった。 道路交通意識が ないからなのか、それとも横断歩道を渡る時間が長いからなのか、一部の通行人たちは最初から横断歩道を利用せず、通行する 車両が少ない時に道路を勝手に横切るようなことも多く、ヒヤリとさせられる。

ここで10人余りの通行人に取材した結果、彼らは"横断歩道を渡る時、全く安全を感じることが出来ない。 道路では通行人は 永遠に弱者だ。 運転手が考え方を改めなければ、通行人は'生命の保護線'が与えてくれる権利を享受出来ない。 '生命の保護線'が 本当に通行人人の生命を担保する日が来ることを期待する"と打ち明けた。

横断歩道では車両は通行人に譲らなければならないという規則を知らない運転手は殆どいなかったが、前の車両が横断歩道で スピードを落さずに走れば、後に続いて一緒に走るのが今は習慣になっているというのが、運転手たちの弁解であった。

市民は、交通部門で飲酒運転に対する取り締まりが強化していることが良い効果を上げているようだが、横断歩道での車両運転に 対しても管理を強化することを願っており、主要な横断歩道付近には"まもなく横断歩道、スピードを落せ"という標語を設置 すれば良いという意見も提起した。 これに対し、延吉市公安局交通警察大隊交通科・金科長は、横断歩道で車両が通行人に 道を譲るのは国際的な交通規則だが、運転手の資質が低いために延吉だけでなく全国的に横断歩道で車両が通行人に道を譲る ことを習慣化出来ていない。 交通警察の数が制限されているので、横断歩道ごとに交通警察を配置するのは現実的でないが、 交通警察部門ではさらに宣伝を強化して、運転手の資質を高めることに力を挙げていると明らかにした。

車が横断歩道で通行人に道を譲れば、もしかすると運転手の時間は遅れるのかも知れないが、これは多くの通行人の生命の 安全を守ることだ。 この世で人の生命と健康より大切なものがどこにあるのか? 横断歩道を本当に通行人の生命の保護線に するのは、すべての市民の願いだ。 人間を基本とするというスローガンが現実化され、いつかは車が自覚的に横断歩道で 車を止めて道行く人に道を譲る秩序が形成されることを期待する。

(延辺日報 チェ・ミラン記者 2010年7月12日)
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