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[文化] 韓服を着て国宴を司会しました

《中国訪問・金正日委員長歓迎宴会》の司会を担当した黄海月氏に会う



今年6月1日、中華人民共和国文化部公務処理庁では長春市朝鮮族群衆芸術館・黄海月館長(47歳)に感謝の手紙を伝達した。

感謝の手紙には《5月、胡錦涛主席の招請で中国への非公式訪問をした朝鮮民主主義人民共和国・金正日委員長を歓迎する 重要な宴会の任務を立派に遂行した吉林省文化庁、長春市朝鮮族群衆芸術館、そして特に宴会の司会を立派に担当した黄海月館長に 深い謝意を表す》という内容が含まれていた。

夢にも思わなかった国宴の司会

4月27日、黄海月館長は吉林省文化庁から重要な公演の司会要請を受けて、北京行の飛行機に乗った。 しかし今回の北京行が彼女に 一生忘れることが出来ない夢のような貴重なきっかけになることが誰に分っただろうか…(国家宴会《国宴》の規定により、 公演内容は公演前日まで全く分からなかった。)

北京到着後、重要な公演であることに間違いないと判断した黄海月は、北京に到着した日から昼夜の区別なく公演司会の練習に 入った。 声、言語、イメージに気を遣いつつ練習に練習を繰り返した黄海月は、記者に《今でも公演種目の目録を完全に覚えている》 という。 高まる緊張ときつい練習で、六日間、彼女は何と3kgも痩せた。

《5月5日夕方、正式な公演通知を受け、公演種目目録を見た私は、びっくりして激動する心を抑えることが出来ませんでした。ずっと 空白だった公演種目目録の最初の行に<尊敬する中共中央総書記、国家主席胡錦涛同志、尊敬する朝鮮労働党総秘書、国防委員会 委員長・金正日同志、こんにちは!>と書かれていたためです!》

夕方8時30分、遂に公演が始まった。 北京人民大会堂で開かれた今回の公演の舞台から最も近い食卓の一番前列に胡錦涛主席と 金正日委員長が座っていた。 舞台からわずか5mほど離れているだけであった。

《その瞬間、私も信じられませんでした。 公演審査の時、緊張で冷や汗まで流した私が、マイクを手に持って胡錦涛主席や金正日 委員長と向き合う刹那には、むしろ冷静になったのです。 中朝両国の最高指導者たちに私が話を伝えるんだな! この光栄を何よりも 大切にしなければならない。 公演が終る時まで指導者の名前一字、公演種目の動作一つも間違わないように、司会を上手に しなくてはならないとの思いだけでした》黄海月はこのようにその時を振り返った。

人気俳優・濮存マと共同司会


▲公演後、黄海月は名俳優・濮存マと記念写真を写した。

中国と北朝鮮の最高指導者らに会うことができる幸運と共に、彼女にとっての2つ目の幸運は、中国の名俳優・濮存マと 共に司会を担当することになったことだ。

黄海月は《濮存マは私が司会を上手くやれるように、上手に導いてくれた》として、《あの方は、我が国最高の有名な 俳優に選ばれているが、全く形式ばったところがなかったし親切だった。 もともと話劇俳優だったからか、話もきちんと 上手にしていたし、私の一言にも賞賛を惜しまず、激励、誘導し、公演司会の時、あの方から多くの力を得た。 彼との合作もまた、 一つの幸運と思う》と自慢気に話す。

この日の公演は、管弦楽アリランから始まり、女性独唱、古典二人バレエ舞踊(ロミオとジュリエット)、女性柔軟性雑技、 十八里の送別(梁山泊と祝英台で)、男性高音独唱、中国少数民族舞踊メドレー、子供合唱などの種目で盛りだくさんとなった 中国の優秀な文化を十分に披露すると同時に、中国少数民族の和やかで幸せな人生などを表現しながら、中国と北朝鮮両国の友情が 歳々代々続いていくことを伝達した。

習近平、朝鮮語で《ありがとうございます》と挨拶

公演が終わった後、胡錦涛ら中国家指導者たちが金正日委員長を見送った後、特別に公演陣に感謝の気持ちを伝えるために再び 公演会場に戻った。

胡錦涛主席は《友人の皆さん、ご苦労様でした》と、公演チーム全員と一人一人握手を交わした。習近平副主席は黄海月に 近づいて、朝鮮語で《ありがとうございます》と暖かく挨拶し、黄海月は驚き感動して続けて朝鮮語で《ありがとうございます》と 頷きながら返事をした。

中共中央書記処書記であり、中共中央公務処理庁主任の令計劃は、文化部と対外連絡部の該当責任者たちに《この方が今回の公演の 司会を担当した吉林省、長春市朝鮮族群衆芸術館・黄海月館長》だと紹介した後、《司会を本当に上手にやってくれました、大変 ご苦労様でした。 吉林省文化庁に感謝状を送って、あなたを表彰しなければなりませんね》とし、黄海月の肩を軽く叩いてくれた。

今考えても胸がときめくという黄海月は、長春に戻ったその日、笑顔で迎える同僚たちと握手して《この手が胡錦涛主席と 握手した手です》と、人生で最高に幸せだった一時を彼らと共に享受した。

中国朝鮮族の一員として朝鮮民族の衣装をきれいに着飾り、国宴の司会を担当したことについて、黄海月は誇りに満ちている。 《公演に参加したその他の出演者たちとは違って、韓服を着て公演が終る時まで舞台に繰り返して上がることが、通常の有名 俳優たちよりも光栄に感じられた》と興奮する気持ちを隠さなかった。


▲中共中央書記処書記で中共中央公務処理庁主任の令計劃が《司会を本当に上手にやってくれた》と黄海月をほめてくれた。

(吉林新聞 2010年7月3日)
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