xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[教育] 中南海で子供たちにスモモを取って下さったケ頴超同志

[その日のその思い出]

 

今年は私たちの《中国朝鮮族少年報》社創立60周年になる年だ。

この意味深い一年を迎え、私は少年報社の記者として24年間の取材生活を振り返った。

そのうち、中南海書画庁にあるケ頴超同志(周恩来夫人)の邸宅でケ頴超同志に会った思い出は、 今でも心の中にそのまま大切に刻まれており、時々私を興奮させる。

その日、私たちは北京にある国防大学の中に設置された全国《勤労小隊、知恵小隊》夏キャンプの令旨で、 ケ頴超同志が私たちの夏キャンプに参加した少数民族の子供たちに面会するという国務院の通知を受けた。

私は少年新聞の記者の身分で全国の少数民族夏キャンプの代表たちと共にケ頴超同志の邸宅の書画庁に入る 機会を得ることになった。

その日、私たちは興奮した気持ちで書画庁へ向かった。 中南海で書画庁に入る道の両側には、解放軍たちが銃剣を 抱えて整然と立っていた。

私たち一行150人余り(共青団中央の指導者何人かと記者何人か、全国少数民族夏キャンプ代表)はケ頴超同志の邸宅の前に ずらりと並んで立ち、ケ頴超同志が到着するのを待った。

やがてケ頴超同志がゆっくりした歩みで事業関係者に促されて私たちの前に近づいた。

ケ頴超同志はテレビ画面で見た時より随分老齢に見えたが、意識がしっかりしており、言葉も非常に流暢に上手にされた。 彼女は子供たちを非常に嬉しそうに迎えてくれ、子供たちに多くの話をして下さった。

私たちは、連れて来た全国朝鮮族少年児童代表の延辺龍井小学校の児童・洪梅さんと遼寧省本渓市歪頭山小学校児童の 崔ギョンエさんを紹介した。 私たちが朝鮮族だと申し上げると、すぐにケ頴超同志は洪梅さんが着た韓服を見て 《ああ、朝鮮族! 朝鮮族!》と言いながらずっとうなずいていた。 私たち一行はケ頴超同志に大切な贈り物を 差し上げた。 それはケ頴超同志と周恩来同志が同じ年に延辺に視察に来た時、延辺歌舞団の公演を見て俳優たちと 共に撮った白黒写真だったが、ケ頴超同志もその写真では韓服を着飾っておられた。 ケ頴超同志は、この贈り物は とても貴重なものだとして、自分の寝室にかけておくと言われた。

洪梅さんは、全国23万人の朝鮮族少年児童(当時は小中生も含む)がケ頴超同志に差し上げる手紙をその場で朗読した。

私たちは行事が終わった後、ケ頴超同志を中央に迎え、意味深い記念写真を残した。ケ頴超同志は、子供たちが初めて 自分の家に来てくれたのに、特にもてなしてあげるものもないねと言いながら、中南海の庭にある桃の木からとった ばかりのスモモを子供たち一人一人に2つずつ分けてくれた。

その日の夕方、中央テレビ第1チャンネルのトップニュースで、ケ頴超同志が子供たちと面会する場面が出て来て、 中国少年報や上海少年報、広州少年雑誌など全国各地の少年児童刊行物にはケ頴超同志が書画庁で子供たちと共に 撮った写真が最も目立つ位置にカラーで掲載された。

中南海書画庁に行ったのは昨日のことのように感じられるが、既に20年余りが過ぎた。 歳月は流れたが私たちの 少数民族の子供たちを可愛がり慈しんで下さったケ頴超同志の愛情深い姿は、今でも私たちの心をしばしばわくわくさせてくれる。

(吉林新聞 リム・クムサン記者 2010年6月1日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット