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[社会] 鎮川火災遺族、雇用会社側の非人道的待遇に怒り

駐韓中国大使館、韓国側と積極的に交渉中


▲火災事故の現場を見て回る辛兢鉉氏(中央)

3月18日、韓国・鎮川火災事故の故・辛松学氏の遺族である夫人・張ヒョメと娘、そして父親・辛兢鉉、 母親・朴プンソンは3月25日、飛行機でソウルに到着した。

辛松学氏の妹・辛松林は、死亡者家族のビザ発給人数を3人に制限したことが原因で、同行出来なかった。

先日、父親・辛兢鉉氏は、韓国到着後の日常について、本社に書き送って来た。

韓国に入国してから数日が過ぎたが、雇用会社側の代表から葬儀をどのように行い、遺族の韓国での生活の問題、 死亡者の補償問題等等、一切何の態度表示もなく、対話もなかったという。

韓国側雇用会社−SNEXT株式会社の代表に人道的な面が全くなく、最小限の礼儀もないことについて、遺族側は憤慨している。

これまで雇用会社側は、会社側のスポークスマンでもない、会社で仕事をしている中国籍の雇用人員1人を派遣して 話を伝えて来ただけだ。

韓国に到着した後、葬儀場の費用と遺族の宿泊代を雇用会社側で負担するとのことだったが、29日、費用責任は一切 負わないと話を伝えて来て、彼らの三度の食事はクッパ一杯づつに過ぎなかった。

辛松学の3歳半の天真爛漫な娘は、父親が永遠に帰って来られなくなったという事実も知らないまま、切なさのあまり ただ泣くばかりの祖父、祖母、母親を見て《ママ、よく言うこと聞くから泣かないで》と言いつつ、大人たちを慰めていた。

韓国の雇用会社側は、鎮川火災事故のもう一人の死亡者・陳偉氏を他の葬儀場に送り、遺族間での相互連絡・交流を 出来ないようにした。 また故・陳偉氏の葬儀を夜通し行おうと会社側に持ちかけたが、やはり拒絶されたという。

幸い韓国駐在中国大使館が韓国側と積極的な交渉中なので、我々としては希望を捨てずに韓国会社側が早急に死亡者の 事後問題を円満に処理してくれることを待つのみだ。

本社はこの事件の進行状況を積極的に注目しており、常に死亡者遺族と連絡を取っている。

(※)鎮川火災

3月18日夜10時16分頃、韓国・忠清北道鎮川郡鎮川邑のある住宅で火災が発生、 そこに居住する中国朝鮮族2人が死亡し、2名が負傷した。

60平米のこの住宅には、付近の工場で働く朝鮮族の訪問就業者12人が共に居住していたが、 深く寝静まった夜中に火災が起き、辛松学氏(39)ら2人が焼死、朴氏(58)ら2人が 腕・胴などに火傷を負い、救助隊員らによって病院に移された。

警察と消防当局は、韓国国立科学捜査研究所に精密鑑定を依頼し、正確な火災原因を調査すると明らかにした。

(吉林新聞 2010年4月1日)
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