xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[社会] 広西マルチ販売、朝鮮族社会に蔓延


▲警察が手入れしたあるマルチ販売の巣窟

広西マルチ販売が東北3省の朝鮮族社会に蔓延し、注意を喚起させている。

現在、北海市にいる吉林市の50代女性・李さんは、電話で記者にこのように伝えた。 《広西壮族自治区には本来、朝鮮族があまりいなかったが、そこのマルチ販売組織に加入する東北3省の朝鮮族が 数えきれない程増え、今は<うようよいる>。 朝鮮族が多いため、キムチ商売をしても一ヶ月に1万元以上儲けられる》

記者が様々な経路を通じて広西のマルチ販売組織とその組織に加入した朝鮮族の情況を総合し、その特徴を調べてみると、 次のとおりであった。 加入費が少なくとも一人当り3万元以上になる。 一度広西へ行けば、簡単に帰ってくるとは思わず、 そこで全国各地の親戚、友人、故郷の人々に絶えず電話をする。 電話を受けると、ただ広西に来いとだけ言い、なぜ行く 必要があるのかと尋ねると、何も説明せずに《来れば分かる》と神秘的に語る。 そして《東北で金を儲けたところで1年間で いくら儲けるのか? 北海にくれば、1年に100万元ないし200万元を儲けることが出来る》というとんでもない話をするというのだ。 その他、特に注目すべき点は、自分の地元で一定の社会的地位があり、かなり良い暮らしをしている部類に属する朝鮮族の 《名士》たちまで、相当数が集まっているとのことだ。

広西マルチ販売組織に加担した朝鮮族の実状は果たしてどうなのか? 記者は一部の経路を通じて概略調べてみた。

高位退職幹部:本当に死にたい気分

長春の某公職団体から退職した60代男性・具さんは、職場の生活当時、高級幹部であり、家庭の生活状態が非常に良かった。 退職金もたくさんもらった具さんは、どうして広西へ行ったのかを明らかにしたがらないという。

広西マルチ販売組織に既に《洗脳》されて、正月の間、故郷へ戻ってしばらく《解放されて来た》彼は、親戚、友人、旧職場の 同僚たちを一人一人食堂に呼び出して、《私と一緒に広西へ行き、広西に行けば、多くの金を儲けることが出来る》と熱心に 薦めた。 傍の人々が、そこへ行って一体何をするのかと尋ねても、語らなかった。

実際のところ、具さんは十万元近いお金を広西マルチ販売組織に《投資》し、そこに行ってから既に1年を越える。 彼に近いある知り合いが《今からでも、やめなさい》と強く警告すると、彼は《元手も取り戻せないうちにに、どうして 戻れるだろうか》と本音を表わし、広西での生活と自身の境遇を《本当に死にたい気分だ》と告白した。

家を売り、親戚を皆連れて行く

長春市双陽区の車さんは、10万元余りにもなるアパートを売り、広西の北海へ行った。 彼はどのように親戚たちを口説き 落としたのか、身近な義理兄弟、義理兄弟の父母、兄嫁、妻の甥たちを皆連れて広西へ行った。 そして今でも毎日毎日、 長春市内に住む親戚の女性・朴さんに電話をかけて来る。

朴さんが車さんに、なぜ度々電話をするのかと尋ねると、車さんは北海に来れば《多額の金を儲ける話》があるとし、 早く来いとばかり薦める。 どんな話なのか、どのように金を儲けるのかと尋ねると、その答は避けつつ、《来れば全てわかる》 と我を張る。 それでも朴さんがが行かないと、《北海まで来る飛行機チケットや切符を全て払ってやるから、早く来なさい》 と催促する。

朴さんが、《多額の金を儲ける話》とは、マルチ販売ではないのかと詰問しても、車さんはそうではないと言い、来れば1年に 100万元以上儲けることが出来るというなど、とんでもない話ばかり繰り返す。

《詐欺》と知りつつ他人を詐欺

長春市の40代女性・羅さんも家を売って広西へ行った。 彼女は、自分がマルチ販売組織にお金を無駄に支払ったという事実を 知ってからは、元手を取り返すためについて行き、マルチ階販売組織に深々と巻き込まれて行った。 すっかりのぼせて しまった彼女は、広西で故郷の友人、親戚、同窓生たちに毎日電話をかける。羅さんもやはり《被害者》を釣るために 電話をするのだ。

同窓生たちは、正直だった羅さんを思い出して、《正常な人の正常な行為ではない》とし、《あんなに優しかった人が、 どうしてそんなに変わってしまったのか分からない》と、この上なく残念がる。

1万元売って、一ヶ月ぶりに帰郷

ハルピン市の40代男性・金さんは、友人に《詐欺》に遭い、広西北海マルチ販売組織に《連れて》行かれ、 業務に手こずり、一ヶ月ぶりにやっと解放された。

金さんによれば、北海に連れて行かれると、ひとまず宿泊は男女共同合宿の部屋でする。 全国各地の あちこちから連れて来られた朝鮮族は、普通、あるアパートに合宿させられる。 合宿期間が長くなると、 互いに気が合ってパートナーとして暮らすようになる男女も相当数という。

連れて来られると、他の人を連れて来るように強要される。 強要されて人を連れて組織に加入させれば、 級をもらえる。 逆に一ヶ月が過ぎても一人も引き込めなければ、無能力者として取り扱われ追い出される。 金さんはそのようにして解放されても、一ヶ月間閉じ込められていると、誰もが1万元のことは忘れて出て来るという。

マルチ組織に加入した朝鮮族は、強要によって全国各地にいる友人、親戚たちを呼び入れるかと思えば、ひいては韓国へ 行って仕事をする友人、親戚も呼び入れ、お金を使い果たさせるようにしている。

マルチ組織に連れて行かれれば、《先輩》たちは《業務の技巧》を伝授する。 技巧という、実のところ、人を騙す テクニックなのだ。

最初のテクニックが、要請計画を立てることだ。 要請名簿(親戚、同族、同窓生)を挙げて名簿の性別、学歴、職業、 性格、趣味、観念、希望を分析する。 その次に、テレコール原稿を書いて、一人一人に電話をかけるのだ。

電話をする時は、金を儲けられる大きな話があるから、早く来いと話すが、絶対に具体的な説明はせず、来れば全て わかるとだけ語る。

(吉林新聞 2010年2月27日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット