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[教育] 金成民ハルピン731部隊展示館長

細菌戦部隊の蛮行を20年間研究

黒龍江省ハルピンは安重根義士が伊藤博文を射殺した地と記憶されるが、帝国主義日本の蛮行を 示す歴史の悲劇的な現場でもある。

ハルピン南郊外には人間を'丸太'と呼んであらゆる生体実験を行った日本関東軍細菌戦部隊の731部隊が、 1936年から1945年まで存在した。


▲金成民731部隊展示館長

細菌学博士・石井四郎中将が率いた731部隊は、第二次大戦に敗れてから撤収し、施設の大部分を爆破したが、当時の 本部建物は戦後、中学校の建物に変わり、2001年から日帝の蛮行を告発する'日本軍731部隊罪証陳列館'として使われている。

ここには、731部隊が行った生体解剖実験、生体冷凍実験などあらゆる非人間的な実験に使われた道具・模型を利用した 生体実験の場面などが展示され、観覧客を迎えている。ここの館長は朝鮮族の金成民(45)氏だ。 彼はハルピン市社会科学院 731研究所所長を引き受けた731部隊ノ専門家で、昨年中国で'日本軍細菌戦'という研究書も出版した。

彼は1990年から731部隊展示館に勤務し、これに関心を持って20年近くこの問題を研究してきた。

執筆だけで4年半もかかったという著書で、彼は、731部隊の細菌実験の内容と731部隊をはじめとする日本軍の細菌戦部隊が ハルピンの他にも北京、南京、広州、シンガポールなどの地に細菌を投下した事実などを一つ一つ告発する。 今年の末には 韓国語版も出版する計画だ。

彼が今までに残した成果のうち最も特筆されるのは、1998年に吉林省文書庫で生体実験に使われたいわゆる'丸太'の特別 移送文書資料を発掘したことだ。



彼は"この資料を通じて、中国全域で細菌実験の対象になった被害者1467人を確認した。 その中で朝鮮族も沈徳龍、李清泉、 李基洙、韓成鎮、金聖瑞、高昌律ら6人が含まれている"と語った。

もちろんこの数字は確認された被害者のみに過ぎず、最少でも3000人が生体実験で死んでおり、細菌戦の被害者は30万人に 達すると推測される。

金館長は"731部隊の建物や建物跡など31ヶ所の遺跡があるが、一般に開放されているのは11ヶ所"としながら"地上だけでなく 地下にも当時の遺跡が残っており、今後発掘を本格化する計画"と語った。

展示館本館建物の入口には'前事不忘後事之師(過去のことを忘れず、後日の教訓とする)'という句が記されている。

金館長は"ここは派手な遺物がある他の博物館や展示館とは違う"として、"実際にあった歴史的事実をそのまま見せる ことにより、歴史を忘れないようにしなければならない"と強調した。/聯合ニュース

(黒龍江新聞 2009年10月20日)
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