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[特集] 100年前の安重根義挙の現場ハルピン

黒龍江省ハルピン市の真ん中にあるハルピン駅。

100年前の1909年10月26日午前9時15分頃、安重根(1879〜1910)はハルピン駅におりてロシア財政大臣コ コフチェフの案内を受けて乗り場を歩いて来た伊藤博文に向かって拳銃を発射した。

安重根が撃った銃弾3発は、伊藤の腹部に命中、安重根は空に向かって'大韓万歳'を3度叫んだ。 ハルピン駅が このような歴史の現場であるという事実はよく知られているが、ハルピン駅で安重根義挙の現場を探すのは容易ではなかった。


▲安重根義挙の現場

義挙現場を知らせる碑石のようなものは立てられておらず、単に底に表示されているだけだ。

安重根が拳銃を発射した地点には底に縦横各50cm大の正方形の中に三角形が描かれている。 三角形は伊藤博文がいた 地点を向いている。

伊藤がいた地点はここからプラットホーム側の右対角線方向にわずか9歩離れたところで、四角形の中に菱形が彫られた。

ハルピン市が主催する韓国週間の行事に参加するため、ハルピンを訪問した李寿成前国務総理は、18日"ハルピン市側で 数年前に義挙現場を記念するための銅版を作ったが、現場に設置することが出来なかったと理解している"としながら、 "ハルピンに最も多く投資をしている日本との関係を考慮したのだろう"と残念がった。


▲ハルピン駅

ある駅員は"わざわざここを訪れる人々がいるが、特に韓国人が多い。 安重根は韓国人にとって英雄なのだと思う"と しながら"ハルピンの人々も安重根がハルピン駅で伊藤博文を撃ったという事実はよく知っている"と語った。

プラットホームを過ぎて行く中国人たちは歩みを早めて列車に乗るのに忙しい中、どこからともなく韓国語が聞こえて来た。

"まさにこの場所が、安重根義士が義挙をなさった所だ。 伊藤博文はあちら側にいた。"

義挙100周年を迎えて、安重根義士を賛えるサッカー大会をしようとこの地を訪問した韓国の小学生たちは、 真剣な表情で引率者の説明を聞いていた。

自身が運営するテコンドー道場の子供たちを連れてハルピン駅を訪ねた崔ヨンギル氏は、"最近の子供たちは6.25戦争や 日帝時代についてよく知らない。 子供たちが私たちの歴史について学び感じてくれることを願う"と語った。


▲義挙現場で手形を押す子供たち

呉ユンソ(11)君は"ここに来て直接見ると、安重根義士がした事を実感出来る。 安重根義士と伊藤博文の 間の距離が思っていたよりも近い"と語った。

100年が過ぎた現在でも、ハルピン駅は安重根義士の精神を賛えようと考える人々が訪ねる聖地として残っている。

ハルピンで安重根の痕跡を見られるもう一つの場所は、ハルピン駅からさほど離れていない兆麟公園だ。 本来の 名前はハルピン公園だったが、中国共産党革命家の名前を取って兆麟公園に変わった。

ウラジオストクからハルピンに来た安重根は、偉業を2日前に控えて禹徳淳と共にハルピン公園を散策し、偉業計画を 検討した。 彼は殉国の前日、旅順監獄で最後に二人の弟に会った時、"私が死んだ後に私の骨をハルピン公園の傍に 埋めておいて、私たちの国権が回復したら故国へ返葬してくれ"という遺言を残した。


▲兆麟公園の碑石


▲安重根義士記念室にある展示物

日帝が安義士の遺体を遺族に戻さずに埋めてしまったので、安義士の遺体は公園には埋められず、現在は墓地がどこに あるのかも分からないが、兆麟公園には彼を賛えるための碑石が立てられた。

安義士の親筆で、前面には青草塘、裏面には硯池と彫られており、特有の掌印も共に見られる。

ハルピン市が2006年から韓国週間行事を始め、この碑石を立てたが、ここでも安重根義士とこの公園に因んだ話を探す のは容易ではない。 市関係者は碑石に安重根義士に関する説明が全くないという指摘に対し、返事を避けた。

ハルピン市朝鮮民族芸術館も安重根義士の人生と崇高な義挙を感じることが出来る所だ。

ここには、去る2006年7月から500平米の規模で安重根義士の遺墨複製品と写真、当時の新聞記事など300点余りの資料を 展示した安重根義士記念室を作り、ハルピン義挙前後の過程と安義士の思想を生き生きと見せている。

韓国語と中国語で共に書かれた展示物を通じ、韓国内の活動、義兵活動と断指同盟、ハルピン義挙の転末などを一目で知る ことが出来る。

ここを訪ねる観覧客は、年間1万人の水準であり、韓国人が大部分だ。

朝鮮族の康月華副館長は"安重根義士の愛国精神と東洋平和思想は、中国の人民にも良い手本になっている。 朝鮮族学校で 安重根について教えるが、高齢の方々がここに来て安重根義士に関する映像物を見て涙を流し、子供たちも真剣に観覧して いる"と語った。/聯合ニュース

(吉林新聞 2009年10月19日)
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