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[教育] 黄海沿岸に私たちの文・音朗々と

1906年、中国初の朝鮮族学校の《瑞甸書塾》が龍井の地に設立されてから、いつの間にか百年余りの 朝鮮族教育史が続いている。 1952年、延辺朝鮮族自治州が成立して少数民族教育政策の恩恵で単一民族学校が 雨後の筍のように立てられたが、村(大隊)を単位として一ヶ所の小中学校があるほどに普及した。 朝鮮族教育は 1978年改革開放以後、再発展の一途を辿り、1990年代になって強烈な市場経済の衝撃で激変期を迎える。 全国各地の朝鮮族学校の数が1996年には1000ヶ所余りだったが、2006年になって76ヶ所に激減して15万人を 上回った小学生の数が3万人余りに急減するなど、産みの苦しみを味わう。 朝鮮族最大の密集地である延辺州の 朝鮮族教育もやはり赤信号が灯った。 1991年に各々386,303ヶ所だった小学校と中学校の数が、32ヶ所と51ヶ所に 激減、学生数もやはり94,130人、52,330人から各々15,210人、17,170人に急減した。


▲資料:新しく形成される民族居住地

改革開放の波に乗って50万を上回る大量の朝鮮族が管内に進出し、朝鮮族の人口分布と民族教育は激烈な 衝突を起こし、時代の変化に直面した民族教育は、現在、朝鮮族社会各界の関心事として台頭している。 北京、天津、山東、上海、浙江、広東などの地域に新しく形成されている朝鮮族散在地区に、100年余り守って きた私たちの言葉と私たちの文化を継続することが出来る教育現場が極めて不足しており、次世代同化現象が 甚だ憂慮されているのが実情だ。

青島正陽朝鮮族学校を訪ねて


▲正陽学校の校庭に入ると私たちの文・音が朗々としている。


▲許玉善(左)校長と孫仁淑副校長.

生まれ育った故郷から遠く離れた青島の地に新しい生活の基盤を作り、新しい跳躍を夢見る20万余 (青島地域全体)の朝鮮族に子供たちの教育を任せることが出来る私たちの朝鮮族学校があるということは、 本当に誇らしいことだと思う。

2000年8月、青島市李滄区朝鮮族学校として設立された青島正陽(碧山)朝鮮族学校(理事長・崔蓮玉)は、青島市 李滄区天水路に位置している。 2001年10月に青島市教育局から正規学校設立認可を取得し、2005年に青島碧山 (朝鮮族)小学校と校名を変更し、2009年7月、さらに《青島正陽朝鮮族学校》と校名を変更した。 新しい校名に ついて許玉善校長は、正しい正の字と明るい陽の字で《正しい教育、明るい教育》を実践する正陽教育理念を 取り入れたと解釈してくれた。


▲学校舞踊隊の公演会場面(写真提供:正陽学校)

設立初期、教員9人、学生12人だった小規模な学校が、現在は教職員59人に617人の学生(幼稚園2ヶ所203人、 就学前クラス59人、小学校357人)を有する大規模な学校に成長した。

《尊重の教育、特色の教育、管理の教育》の実践を通じて、《正しい教育、明るい教育》の理念を実現し、 中国一流の民族学校として建設するということが正陽学校の発展目標だ。

青島正陽学校は青島市教育局の統一管理を受けて他の公立学校と一致した標準化教育を施行する他、中国語、朝鮮語、 英語などあらゆる言語−多文化教育、1人1特技、倫理体育教育、情報化教育を一体化させて未来指向的な人材育成に 力を注いでいる。

孫仁淑副校長は、学校の一般情況を紹介し、学校の位置が都心からやや離れており、李滄区、市南区などの地域の 学生たちは学校の通学バスを利用し、一部の遠い地域の学生たちは学校宿舎に寄宿して勉強をしていると語った。 学校の知名度が高まり、付近の韓国人学生たちと漢族学生たちが学校を訪ねてきて、今では多民族国際学校になったという。


▲この学校の学生たちは、延辺地域の学生たちと同じ朝鮮語文教材を使っている。

この学校では、延辺教育出版社で出版した朝鮮語文と思想道徳の教材を使用、学生たちが東北地域の朝鮮族学生たちと 同じ民族教育を受けるようにすることにより、民族のアイデンティティを継続している。 40人余りの規模の管弦楽隊と 舞踊隊、テコンドー、サッカーチームを持つこの学校の特色教育も、朝鮮族というテーマを離れず、育つ後世代が 私たちの言語と文化を継続して世界的な視野を持つ人材に育つように最善を尽くしていることが分かる。


▲専業教師から伽耶琴を習う。 (写真提供:正陽学校)


▲民族礼節教育を習う礼儀科


▲科学実験教師が天びんの使用方法を教えている。 (写真提供:正陽学校)


▲2008年全国朝鮮族学校長会議が正陽学校で開かれた。 (写真提供:正陽学校)

許玉善校長は、政府の支援と恩恵が延辺に比べて殆どないということと間違いない状態だが、 正陽朝鮮族学校が今日のように成長出来たのは、青島、延辺、韓国などの地域の団体と教育機関、 地域朝鮮族社会と知識人たちの惜しみない関心と支援があったからだとして、今後、民族教育事業をより 一層活発にしていくことで彼らに報いたいと述べた。

(吉林新聞 2009年10月10日)
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