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[社会] 西元庄を行く

青島市で朝鮮族が最も多く密集している西元庄村は、行政区域上は即墨市に属するが、繁華な城陽区の 近くに位置しており、朝鮮族の多くは城陽区の一部だと思っている。 またその人々も買い物をすることがあったり 親戚の友人たちが遊びにくれば、普通は即墨より近い城陽を選択するので、あたかも朝陽川)の人々が龍井より延吉に 馴染みが深いのと似ている。

ここに朝鮮族が大挙集中している原因を調べようと、記者は西元庄村を訪ねた。



西元庄村の由来を見ると、五代時代に梁王・朱温の荘園であったが、明・永楽帝(1403-1424)の時代、于氏が所有し、 東園庄村を形成、続いて高氏と董氏が引っ越してきて村を形成し、西園庄が出来たという。村全体の耕作地面積は141畝、 村全体に1063戸があり、そのうち農家が638戸で総人口が3048人という。 だが近年になり、耕作地は変わらないものの、 居住人口は2倍程に膨れ上がり、大部分が朝鮮族だという。

朝鮮族が西元庄に大挙集まり始めたのは、わずか5〜6年前からだった。 家賃や住居価格が城陽に比べておよそ半分の 値段と安く、交通が便利なことが最も大きな原因であった、と西元庄朝鮮族老人協会・鄭イルボン(56)会長は話す。 また城陽区で新しい都市建設と外資誘致を強化し、多くの韓国企業が城陽に入居し、大量の朝鮮族が城陽で仕事場を 見つけることになったのももう一つの原因とのことだ。

《事実、西元庄に住む人々は、青島に進出した朝鮮族の中でも経済力が最も弱い人々です。 都心に狭い家を借りたり、 家を用意した人々はそれでも経済力が良い方々でしょう。 だがここに住んでもメリットは多いです。 近くに朝鮮族学校が あり、老人協会が区域ごとにある上、距離が近いので、外出してもタクシーのようなものは必要ありません。》  鄭イルボン会長は農村の村には見えないほどアパート団地が並んでいる西元庄を示してこのように話す。

ここに居住している朝鮮族がおよそ4000戸ほどになるが、子供たちが連れて来た老人たちも多く、自然に区域ごと老人協会が 作られたという。 鄭イルボンが会長を引き受けた西元庄朝鮮族老人協会では、毎月10元ずつ会員費を集める他、活動室と カラオケを運営し、老人協会活動室の賃貸料と活動費を徴収していると紹介した。 毎月5日、15日、25日には歌や踊りなど、 協会活動を行って皆で会食しているが、毎回、子供たちを支援することも出来ず、また戸籍がないため村を支援することも 出来ないというのが鄭会長の悩みだ。


▲10月1日、《2009青島朝鮮族民俗祝祭》で仲睦まじく集まった西元庄朝鮮族老人協会のメンバーたち

54才から80才に至るまで様々な年齢の会員57人を持つ西元庄朝鮮族老人協会は、当地の西元庄村政府とも密接な関係を維持し、 民族団結を強め、強くて調和がとれた生活環境を作ることに率先している。 朝鮮族が大挙してやって来て、流動人口が多く なったが、西元庄には朝鮮族の特色のビジネスの種が形成され、住居価格が上がり、移住民を相手にした商店街が活気を 帯び始めた。 夕方になると西元庄広場は踊ったり歌ったりの数百人余りの朝鮮族でもう一つの風景を作り出すという。

2006年8月、ここに西元庄朝鮮族小学校が設立され、さらに多くの朝鮮族がここを訪れ、遠く東北の地から移住してきた 朝鮮族数が当地の住民数を越えた今日の西元庄村が形成されることになったが、当地人も朝鮮族を認めてくれ、 感謝してくれているようだと鄭イルボン会長は語る。

(吉林新聞 2009年10月8日)
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