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[文化] 延辺チーム、2:3で瀋陽東進に惜敗



29日午後3時、2009年中国サッカー甲級連盟戦第17節競技・延辺チーム対瀋陽東進チーム間の試合が始まった。

現在、6勝5分け3敗20得11失で勝ち点23を記録し、甲級順位5位を占めている瀋陽東進チームは、シーズンの《ダークホース》に 浮上し、スーパーリーグ進出を夢見るチームだ。 4勝6分け5敗15得14失で勝ち点18を記録し、7位にいる延辺チームは、点数や 戦績(第4節競技で0:2で敗北)を見ても、東進チームに遅れを取っている状態だ。

だが客観的に見れば、去る16節競技で3:0で広東日之泉を退け、チームの雰囲気が一新され、勝利への欲求があふれ出た 延辺チームが、最下位の北京理工に1:2で敗れてやや意欲が落ちた東進チームに比べて、有利であると期待された。 先日、 日之泉を大破した後、金光柱執行監督は、現在の延辺チームは強いチームとも多彩な競技を行うことが出来ると語ったことがある。

延辺チームの主力DF・「育文がイエローカードの累積により欠場することになる今回の対決で、瀋陽東進の看板ポイント ゲッター・ロドリゴ(9ゴール)をはじめとするライアンナド(4ゴール)、パオロ(1ゴール)等、外国籍選手を考慮すれば、 守備型MFカイェをはじめとする守備陣の役割が大きくなると思われた。

だが延辺チームの最も大きな問題はゴール決定力の不足だ。 日之泉との競技で多少強いプレーを披露したが、カギは今日の 競技で相手の守備陣をもつれさせ、ゴールをこじあけて押し入ることが出来るかということだ。

上昇の勢いに乗ってはいるが、延辺チームは相変らず降級圏から脱出出来ずにいる。 最下位との点差はわずかに5点、 2競技分の差しかない。 一歩たりとも退くことは出来ない背水の陣だ。

試合が始まってから2分で、瀋陽東進チームがコーナーキックを利用して先制ゴールを決めた。 実力が侮れない瀋陽東進は、 今年昇級したチームだが、強大な攻撃力と戦術の組み合わせで上流に属するチームと認められている。

先制ゴールを許した延辺チームは、堅い守備を土台に、朴成、鄭林国、金今哲、金成で攻撃陣の刃を揃え、瀋陽チームの 陣営に向かって攻撃を展開している。

競技開始後10分頃、延辺チームで相手ゴールの30mほど前で得たフリーキックを利用し、8番・朴成選手が主導したボールが 弧を描いて人間の壁を越え、相手のゴールに吸い込まれた。 これで1:1。

同点のゴールを決めて士気が上がった延辺チームは、上げ潮攻勢を発動、競技開始17分頃、一回の攻撃で9番・金成選手が1人 対2人の不利な展開から一歩早くシュートし、追加ゴールを炸裂させた。

ここまで、競技場での成績は2:1と延辺チームがリード、熾烈な競技が続いている。

競技はテンポの速い攻防戦で、両チームの選手たちの体力の消耗が非常に大きい。 先制ゴールを許してから逆に2:1でリード した延辺チームと先制のゴールを決めたにもかかわらずリードを許した瀋陽東進チームは、誰も攻撃の手綱を緩めることなく チャンスさえあれば攻撃を展開、虎視耽々と相手のゴールを狙う。 延辺チームで数回、東進チームのゴール前で混乱した 隙間を利用してシュートを放ち、瀋陽チームでも数回良いチャンスがあったが、ゴールに結び付けることが出来なかった。

競技開始後39分頃、瀋陽チームでコーナーキックを利用して延辺チームのゴール前を圧迫、延辺チームのDF選手が負傷 したりもした。 前半戦の終了を控え、両チームの激しい身体の小競合いは絶えず、ボールは一分間にも2〜3回ずつ双方の ゴール前を行き来し、観客たちの目を凍りつかせたり手に塀を握らせたりした。

ある谷間で二頭の虎が出会ったように、東北の風格が似た両チームの激突は火薬の臭いがプンプンと漂う。

後半戦が始まるや、競技はより一層白熱化した。瀋陽東進チームの無差別の攻撃は、延辺チームのディフェンスラインを 混乱させ、延辺チームのゴール前を威嚇するようになった。試合が始まって10分余りの間に何回かのテンポの速い攻守 転換があった。 しかしチャンスをつかんだのは瀋陽東進チーム、後半競技12分頃、一回の攻撃でチャンスを逃さず、33番・ ロドリゴが延辺チームの守備陣を締め出し、延辺チームのゴールを割った。これで 2:2。

これで競技場の成績は再び振り出しに戻ったが、瀋陽東進の攻撃はいささかも衰えず、猛烈だ。 峡路で出会えば勇者が 勝つものであり、競技20分で瀋陽東進のロドリゴが再び延辺チームのゴールを割り、3:2でリードを奪った。 延辺チームの 選手たちの体力が限界に達したようにテンポが遅くなり、連携がかみ合わなくなり、試合運びが低調になったのは明らか だった。前半戦にロドリゴを固くシャットアウトしていたカイェが緩んだ隙を突いて、ロドリゴが二つのゴールを勝ち取り、 甲級リーグの看板ゴールゲッターの風格を見せ付けた。

延辺チームの数回の攻撃が相手の守備に阻まれたわけでもないのに、自分のミスで相手にチャンスを渡してしまうなど、 物足りなさを見せ、29分頃、鄭林国選手をアブドルサラムに、34分頃には金成選手をリカルドに交替して、攻撃戦術に 若干の変化を試みた。

だが競技の形勢は相変らず明るくない。 延辺チームの数回の攻撃が失敗を繰り返し、選手たちの間に不協和音が起こるなど、 産みの苦しみを味わう延辺チームに比べて、瀋陽東進チームは落ち着いて全面防御で守備の壁をしっかり積み上げ、 延辺チームの体力を消耗させ、余裕ある競技を展開、競技の流れを管理している。

競技終了が一分、一秒と近づき、サッカーファンたちの悔しい感嘆の声が連発する中、競技場の点数電光板は2:3のまま動かない。 退屈で緊張した終了前の何分かの間、競技場の雰囲気は重く鬱陶しい限りだった。

延辺チームがしいた背水の陣にもかかわらず、穴を開けられてしまうこととなり、真剣勝負の正面対決で逆転負けにあって しまった。 ホームで1点も取ることが出来ない延辺チームの歩みは、ますます険しくなるだろう。

競技終了後、瀋陽東進の段鑫監督は、競技の結果とは関係なく今回の対戦は見応えある競技だったと評価し、 延辺チームの金光柱執行監督は故郷の競技場で敗れた原因を、空中を利用した相手の攻撃陣の高さと、未熟な延辺チームの 対人ディフェンスにあったと評価した。

(吉林新聞 2009年8月29日)
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