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[文化] 崔三龍編纂<在満朝鮮人の親日文学作品集>

韓国文化観光部2009年優秀図書に選定
2007年韓国親日反民族行為糾明委招請で解放前在満朝鮮人親日文学研究を進行
長編論文《在満朝鮮人親日文学研究》創出《在満朝鮮人親日文学作品集》整理出版




記者が最近入手した情報によれば、韓国図書出版報告社で2008年8月に出版した中国朝鮮族文学評論家・崔三龍の 編纂図書《在満朝鮮人親日文学作品集》が、2009年7月、韓国文化観光部選定優秀図書に選ばれた。 確認したところでは、 中国朝鮮族の作家や学者の文学作品や学術著作が韓国文化観光部優秀図書に選ばれたのは、今回が初めてだ。

優秀図書に選ばれれば、再版する時に本の表紙に『文化観光部選定優秀図書』というマークを付けて国家で数冊を購入、 様々な図書館に寄贈する。

827ページ、80万字ほどにもなる《在満朝鮮人親日文学作品集》には、詩38首、小説8編、随筆22編、戯曲1編と編著者が書いた 解題−《在満朝鮮人文学の親日作家と作品について》と題された5万字ほどの論文が収録されている。

評論家・崔三龍は定年退職した後、延辺人民出版社と延辺大学朝鮮・韓国文学研究所の要請で解放前の中国朝鮮族文学を発掘・ 整理、研究する作業に精進しており、現代詩の巻、抗日文学の巻は既に出版され、民謡の巻と散文の巻(百万字、上下巻)が印刷中だ。

親日文学についての発掘と研究は、2001年から始まったが、その初めての成果が2002年5月に延辺人民出版社で出版した 《20世紀中国朝鮮族文学資料全集第6集》だ。

しかしその時までは、延吉で購読することが出来る図書と材料だけに基づいていたため、多くの材料が欠落しており、一部の 材料は様々な外的な原因により収録できなかった。

この本の不十分な点を痛切に感じた評論家・崔三龍は、何回も韓国に出国する機会を利用して延世大学図書館と国会図書館に入り、 関連材料を発掘、その資料をコピーするだけでも馬鹿にならないお金がかかったという。

2007年初、評論家・崔三龍は、韓国の親日反民族行為糾明委員会の招請を受けて解放前在満朝鮮人親日文学研究をすることになったが、 その成果として長編論文《在満朝鮮人親日文学研究》(8万字)が書かれ、その副産物として《在満朝鮮人親日文学作品集》が 整理出版されたが、今回、文化観光部優秀図書に選ばれたものが、まさにこの本だ。

この本は親日文学研究において、一つの新しい成果としての評価を受けている。

朝鮮族文学史で最も悪辣な親日演劇《金東漢》の作者が金寓石でなく金永八だということ、朴八陽の創氏改名した名前が『青木一夫』 の他に『水原一夫』という名前もあったということ、そして《満鮮日報》で1942年1〜2月の間に組織した《大東亜戦争と文筆家の 覚悟》という同じ題名で書いた11人の文人たちの親日文章11編もこの本に初めて収録され、また安寿吉が満州帝国協和会龍井分会の 常務員であったこともこの本で初めて明らかになった。

そしてこの本には、満州朝鮮人親日文学についての編纂者自身の一部の新しい見解もあり、例えば親日作品を書いたからといって 皆が親日分子であるとは結論することが出来ず、作者の主導的で一貫的な表現を全面的に評価しなければならないという主張、 そして作品を評価する時にも親日作品と親日指向の作品を具体的に分析しなければならないなどの見解がそれだ。

(吉林新聞 2009年8月27日)
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