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![]() [文化] 揺らぐ私たちの伝統体育の優位 全国少数民族伝統体育競技でずっと優位を占めて来た朝鮮族伝統体育種目のブランコ、板跳びなどが、 人材不足など様々な問題により優位を失いつつある。 他省との競争、日増しに深刻に どの少数民族でも、他の少数民族の体育競技に参加することができる。 何年もの間、吉林省では他の 少数民族の体育種目の由球(セパタクロー)、押加などの種目を導入して、全国競技に参加している。 新彊、湖南などの地域では、すでにブランコ、板跳びなど朝鮮族伝統の体育種目を導入して、吉林省と 金メダル争奪戦を行っており、我が省は既に一部の種目でメダルを奪われている。 2007年に行われた第8回全国少数民族伝統体育競技で、吉林省はブランコ種目の7つの金メダルのうち3つ しか取ることが出来なかったという。 驚かざるを得ない。 吉林省の得意種目がなくなってしまうのでは ないかという危機感を感じている、と或る関連者は話す。 経済科学研究投入の場が不足 琿春市第五中学校では、毎年二回ずつ招集する校内運動会に、ブランコ、板跳びなどの伝統体育種目を 競技種目の一つに入れている。 普遍化、長期化したおかげで、吉林省大会や全国大会でこの学校の学生たちは 良い成績を挙げている。 しかし学校の諸状況が厳しいため、訓練場所がひどい。 通風が良くならなく、夏には雨漏りし、 冬には寒くて... 訓練に備えた相応の施設を十分に整えるが出来なくなっているのだ。 調べによれば、吉林省には少数民族伝統体育種目に関する研究部門が一つもないという。 しかし新彊、 湖南などの地域では、専門家を組織して、科学的な研究を進め、金メダルを獲得した吉林省の選手たちを 相手に専門研究をしている。 吉林省体育局の安チョンイルは、一部の種目で吉林省の選手の大部分は70%の力、 30%の技術で競技に参加しており、もし科学的な研究を経て技術面でもう少し強化するならば、より一層良い 成績を上げることが出来るはずと語る。 選手陣は数年前の8分の1 70、80年代まででも、大部分の朝鮮族学校にはブランコ、板跳び施設があり、相撲場も整っていた。 しかし現在、大部分の朝鮮族学校の運動場では板跳びやブランコ施設を探してみることは出来ない。 ある都市では、 代表チームを結成しようと朝鮮族の学生たちを探したが、ブランコ、板跳び、相撲を出来る学生が殆どおらず、 4つの朝鮮族学校のうち施設のある学校が一つもなかったという。 朝鮮族密集地の延辺も、この都市と似た状況だ。 20年間、ブランコ、板跳びの指導をして来た琿春市第五中学校の金光天指導員は、現在、朝鮮族伝統体育種目に従事する 選手は数年前の8分の1にしかならないだろうと見ている。 それによれば、幸い琿春市政府と体育局、琿春市第五中学校の責任者たちの支援の下、琿春市第五中学校の 朝鮮族伝統体育が活気を帯びており、吉林省及び全国の競技で優勝を勝ち取っている。 琿春市では、朝鮮族体育種目特奨生たちの 高校進学を保証推薦し、就職面でも支援を与えている。 金光天指導員は、選手陣が減っている理由として、次のいくつかを挙げた。 政府の関心が不足しており、政策性の措置が不十分で、経済的投入が足りない。 大きな競技で良い成績を挙げた 選手たちに対する政府の相応の政策が不足しており、一部の種目は大学の体育学部の試験科目ではないため、 選手たちが興味を失う。 伝統体育種目に従事するコーチたちに対する賞金制度がないこととも関係がある。 金光天指導員は、《少数民族伝統体育にも黄金期があった。 一部の種目で金メダルを獲得したとはいえ、いくらにも ならない賞金の外、他に優遇政策がなければ、自然に将来を考えて途中で諦め、大学進学や就職先探しに足を向ける ようになる。 第5回吉林省少数民族伝統体育運動会で板跳び団体1等を獲得した金ニョホン(20才)は、2003年 全国少数民族伝統運動会で板跳び金メダルを取ったが、大学進学のために途中下車した》と付け加えた。 政府の少数民族伝統体育基地の建設 吉林省民族事務委員会・李暁峰副主任は、《朝鮮族の人口大流動は、伝統体育競技に大きな影響を与えている。 選手数の減少、人材不足、技術水準の弱化などの局面を打開するため、政府は2007年から延辺、前郭爾羅斯、伊通に 伝統体育養成基地を建設している》と指摘した。 李暁峰によれば、大きな競技がある時ごとに臨時に組織して集中訓練をする悪習が存在していたので、これに対して 今後は、毎年単種目の競技を行って他省との招請競技を繰り広げ、経常化、長期化することにした。 李暁峰は《問題解決には過程が必要だ。 体育、教育などの関連部門と交渉して、伝統体育科目を設置し、学校で伝授する ように推進させる。 また、さらに多くの人々がこの種目に参加して、選手たちの途中《下車》を防ぎ、彼らの将来を 考慮して、関連部門と交渉し、進学、就職などの面で優遇政策を出すように努力することとしたい》と強調した。 李暁峰副主任は、《吉林省で少数民族文化事業会議を開く予定》とし、《吉林省民族事務委員会では、十分な調査研究を して、政策上の建議を提起する方針》と述べた。 (吉林新聞 2009年8月16日)
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