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[教育] いつになったら「放学」が休みになるのか



「放学」というのは、辞典の解釈によれば《学校で学期や学年が終わった後、または暑さ・寒さが 厳しい一定期間の間、授業を休むこと。 またはその期間》とされている。

「放学」は、文字通り授業を休む期間だ。 ところが、学校の授業が終わった途端、課外授業が待ってましたと ばかりに猛威を振るい、永遠に休めそうにないのが私たちの学生、そして一緒に苦労している私たちの両親たちだ。

休みのイメージがいつからこのようにガラリと変わったのか。 70年代、80年代の夏には、小川で終日水遊びに明け暮れ、 冬には氷滑りをして手足を凍りつかせていた休みが、今ではすっかり昔話になってしまって久しい。 いつの間にか、 すべての休みが課外授業に根こそぎ奪われてしまった。

ひどい場合には、先日、ある都市のある子供が課外を強要する両親に耐えられず、《110》番申告電話をするという、 笑うに笑えない珍事まで起こってしまった。

夏休みは、特に楽器を習う学生たちに汗をかかせる季節でもある。 1年に一回ずつ開かれる楽器進級試験が、この休みに行われる。 小学校4年生のクァンヨとカドン、二人の従姉妹は、休みのたびに心が先走るほど行きたくなる田舎のおばあさんの家へも行けず、 一週間のうち週末の二日を除く五日間を毎日、電子オルガン演奏の練習のために先生の家へ《出勤》しなければならない。 バイオリンを習うミンヘもピアノを習うジョンイも、笛を習うリョンイも、舞踊を習うピンイも、みんな同じだ。

サキソフォンを習い始めて5年目になるシニは、まもなく行われる10級進級試験のため、普段は一週間に一回ずつ通っていた 指導授業に、休みになってからは毎日サキソフォンをかついでこまめに通っている。 家に戻っても汗をかきつつ、 練習を怠ることは出来ない。 新学期になると中学2年、勉強の負担が大きくなるため、この休みのうちに楽器の勉強を 終えなければならないという切迫した事情があるためだ。

子供たちは子供たちなりに疲れ、両親たちも同じように苦役を強いられる。 楽器の勉強が進むほど、 両親はますますついて行けず、演奏曲が合っているのか違っているのかを判断することぐらいはともかくとしても、 楽譜を覗いて見ながらも、どこまで演奏したのかすらわからないので、子供の楽譜をめくることすら手伝うことが出来なくなる。 そのため、ピアノなどは練習用の先生を別に雇わなければならない。 本来、高級楽器であるほど料金が高い上、 練習指導まで求めると、その費用もバカにならず、両親のうち片方の労賃ほとんどそのために使い果たすというウォリの母親の話だ。

楽器の勉強だけではない。 語文閲読だ、英語、オリンピック、水泳…子供たちに少なくとも2種類以上はさせているのが 休みの間の課外だ。 様々な課外を一緒にやっている子供たちは、本人が大変なだけでなく両親も彼らに劣らず疲れている。 出勤して、仕事場でもいつも子供の位置をチェックしてみなければならず、一日に何ヶ所もの課外授業に連れて行き連れて帰り、 出たり入ったりしなければならない。

そのため、《普段は休みを望んでいたが、実際に始まってみるとむしろ大変だ》という父親がいるかと思えば、 《本来は子供が成長すればするほど楽になるのが両親のはずだが、なぜますます苦しくなるのか》と愚痴をこぼす 中学生の母親もいる。

いつになったら思う存分に休みを享受出来る教育体制になり、欲ばり過ぎを戒める私たちの両親の家庭教育に なるのだろうか。 いつになれば「放学」が休みになるのか・・・。

(吉林新聞 2009年7月30日)
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