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[社会] 安重根義士の精神を讃える男

ハルピン安重根史蹟展示館・張永哲館長の話



◆展示館の観覧客に全て無料開放
◆妻のカラオケ運営収入で運営
◆義挙100周年行事に貢献したい


ハルピン市の朝鮮族社会で、誰もが新時代の《民族英雄》だと称する人がいる。 彼こそが、 民族の英雄で世界の英雄である安重根義士の精神を讃え、純粋に個人の力で《安重根史蹟展示館》(高麗会館)を 運営している張永哲(53才)館長だ。

幼い頃から運動が好きだった張永哲は、ハルピン市のボクシングの試合で2等という栄誉を受けたこともあった。 それだけでなく、歴史人物や英雄人物の史蹟を入れた記録映画を好んで見るという、この熱血の男は、2004年までハルピンに 安重根義士を記念する場所がなかったことに気付き、コリアタウン商会会長である権ヨンチルらと共に展示館の設立準備を始めた。

外交的に敏感な問題であるため、政府の批准を受けるのも大変で、展示館の設立に必要な資金や資料が全くない状況から、 あちこち噂をたよりに捜し求め、200編余りの写真と文字資料を収集した。

国家安全局、公安局、工商局などの部門で、細心の調査を進め、すべての調査を無難に通過して安重根義士義挙95周年記念日の 2004年10月26日にハルピン市香方区政府の支援を得て、香方区のコリアタウンに500平米の1、2階からなる安重根史蹟展示館を 公式に開館した。

安重根義士に対する張永哲の崇拝と粘り強い意志力、義士の精神を賛えるために注いだ血の滲むような努力は、 韓国社会の各階層の注意と関心を呼び起こすものとなり、ソウル市、九老区庁では、安重根の銅像を寄贈した。 2005年、 第1回ハルビン韓国週間には、韓国の高建・前国務総理や国会議員、経済人らが大挙訪問、韓国KBS放送局でも《8.15》特集で 放映した。韓国安重根崇慕会でも、毎年7月中旬になると40人ほどの大学生たちが安重根義士の義挙コースに沿って現地調査し、 展示館を訪ねて来て、支援奉仕活動を行っている。それだけでなく、黒龍江省とハルビン市の指導者たちである宣永範、石忠信らも ここを訪問して高い評価を与えた。 これまでに延人数で3万人余りの国内外観覧客が訪れた。

張永哲は訪ねて来る全ての観覧客に対して、全て無料で開放している。 大きな行事の時を除いては、本人が自ら安重根史蹟の解説に 出るだけでなく、昼間でも夜でも、週末でも名節でも、区別なくおよそ展示館を訪れる観覧客ならば、いつでも暖かく迎える。

現在、ハルピンには市政府が朝鮮族群衆芸術館に建設した記念館まで併せて、二つの安重根記念展示館がある。 純粋に個人の 次元で運営している展示館では、政府で投資した記念館と比べると、たとえ規模や投資の面で比較にならないとしても、張永哲は 安重根義士の精神を讃えることに関しては努力を惜しまない。

今年の初め、北京のある大きな会社がハルピンに氷雪運動とゴルフを主とする60haの面積の総合公園を建設するという情報に 接した張永哲は、この公園内に安重根義士が死刑執行前に旅順監獄で残した書道作品と国内外の書道家たちが安重根義士を追慕 して残した書道作品を刻んだ碑石を主とする安重根園を建設し、さらに多くの人々が安重根義士の義挙を理解し追慕し、 またハルピン市の観光業の人気コースにしようという建議を提出し、投資者側と相談中だ。

張永哲は、今年10月に開かれるハルピン韓国週間を利用して、安重根義士義挙(1909年10月26日) 100周年記念行事を行う計画を 立てている。 それだけでなく、江西省景徳鎮を訪ねて行き、中国陶磁器油画大師の王錦春先生を迎えて《安重根義士義挙 100周年記念陶磁器》彩色皿を製作するなど、多様な記念活動を準備している。 彼は、我が民族の様々な企業家たちと知識人、 報道メディアで安重根義士義挙100周年記念行事を支援してくれるように頼んで回ることもしている。

企業家でも富豪でもない張永哲は、ハルピン市のベアリング工場の平凡な退職者だ。 ただカラオケを運営する妻の収入だけで 記念館を運営している張永哲は、妻には本当に申し訳ないという気持ちを禁じ得ないでいる。今日も張永哲は、 黒龍江省朝鮮族商工会副秘書長の職責まで担い、民族の繁栄と富強のために自身の役割を尽くしている。

(吉林新聞 2009年7月18日)
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