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[文化] 朴圭媛氏、中国映画皇帝・金焔伝記《上海の涙》を出版

 

韓国の一介の平凡な家庭主婦である朴圭媛氏が、偶然に自らの祖父が《中国の映画皇帝》金焔であるという 事実を知り、10年余りの時間をかけて書いた人物伝記《私の母方の祖父−中国映画皇帝・金焔を訪ねて》を出版した。 金焔の人生の足跡を尋ね歩く過程で、朴圭媛は母方の祖父である金焔が当時生きた上海を愛するようになった。 去る6月23日、朴圭媛は新作《上海の涙》で上海市作家協会で情報公開会を開き、祖母の秦怡とも会った。

韓国の平凡な家庭主婦であった朴圭媛は、偶然に写真を通じて、自らの母方の祖父が本来《中国映画皇帝》の 金焔であるという事実を知ることになった。 この時から彼女は、磁石に吸い寄せられるかのように、昔母方の祖父の 人生の足跡を残した中国と上海を愛するようになった。 母方の祖父の人生の足跡を探すため、彼女は韓国と中国、 そして米国、カナダを行き来して、10年余りの時間をかけて、人物伝記《私の母方の祖父−中国映画皇帝・金焔を訪ねて》 が、韓国2003年度実話文学大賞を受賞した。 23日に行われた情報公開会で、朴圭媛は次のように語った。 《私は、私の 母方の祖父の話を韓国の読者たちに紹介するだけでなく、より一層重要なことは、その時を生きた上海の人々の話を世界に 広く知らしめたかったのです。 私が韓国人ですが、私の先祖は私の身体に“中国の血”が流れるようにしたので、私は “上海の涙”を書くことになりました。 この本に書いたのは、中国の話だけなく世界の様々な国の人民の話で、百余年前 の話であるだけでなく、現在と百年後の話でもあります。》

朴圭媛の中国語で書かれたこの二冊の人物伝記の冒頭言は、我が国の著名な作家・莫言が書いた。 莫言は巻頭言で、 作者は極めて率直で着実な人だと評価した。 彼は作者が自らの母方の祖父・金焔のために中国の多くの場所を歩き回り、 また《上海の涙》を書くために上海だけでも何十回も訪れたという。 彼の伝記は、彼女が上海で大量の取材を通じて書いた ものであり、歴史に縛られず自由奔放に書き、終始、自分は小説を書いているということを忘れなかったとしている。 莫言は《上海の涙》を読んで、ゴーリキーの《ロシア流浪散記》、バーベリの《騎兵隊》を思い出させたとし、上記の 作品と比較すると遜色があるものの、男女間の愛においては自らの独特の面が引き立って見えるという。 特に韓国の 一女性が上海にこのように深い関心と愛を持ち、何十回も訪ねて来たということは実に驚嘆に値するとしている。

先日、手術治療を受けた金焔の未亡人であり芸術家の秦怡は、朴圭媛との出会いについてこのように語った。 最初、 韓国のある放送局から訪ねて来て、金焔について尋ねて来たが、その後、自分の娘が韓国に行って来て、自分も朴圭媛と 知り合うことになり、会うようにまでなった。 彼女はまた、金焔から韓国に親戚がい るという話を何度も聞いたが、ずっと往来がなかった。今は自分が韓国へ3度も行って来たし、また次第に関わり合いを 持つようになった。 秦怡は、自分は朴圭媛に金焔のの友人、あるいは彼らの子供たちの連絡先を知らせ、朴圭媛が 豊富な資料を捜し出せるように最大限の努力を尽くしたという。 《上海の涙》に対して秦怡は、今、 多くの人々が金焔や彼が出演した映画についての馴染みが薄く、ひいては金焔という名前さえ聞いたことが ないとして、金焔を知っているいないに関わらず、現代を生きて行く人々が理想のために奮闘したその 時代の人々の精神世界を知ることは、非常に意義深いことだと語った。

(延辺日報 2009年7月2日)
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