xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[特集] 延辺、世界的にもまれな多国貿易最適の地

吉田さんに延辺で暮らす理由を聞く



日本にいた時、《延辺》という場所は、名前すら聞いたことのない場所だったにもかかわらず、今、延辺に 住むことに決めて暮らして来てから、いつの間にか14年目になるという日本人・吉田豊さん(37才)。彼は、《延辺は 世界的にも滅多に見られない多国貿易最適の地》として、ビジョンある場所と考え、延辺に情熱を捧げ、事業をしながら暮らしている。

神戸大学の法科生だった彼は、文部科学省で全国100大学100人の学生を世界各国へ留学させるプログラムに選ばれた。 第1期生として1995年、延辺大学に来て、1年間勉強することになった。 《特に関心を持って来たわけではないが、 延辺大学で勉強しながら、自然に延辺朝鮮族に対する関心が大きくなった。》帰国に先立ち、中国語はしっかりと習ったが、 朝鮮語の勉強をもっとしようと思い、滞留期限を延長した彼は、朝鮮族から朝鮮語を学び、また日本語を習おうとする朝鮮族に 日本語を教えたりもした。

その中で、貿易に従事する彼らと交流しながら、彼らから北朝鮮、ロシア貿易に関する面白い話を聞き、彼らと共に北朝鮮、 ロシアに出て行って、日本人との取引・通訳をしたりもした。 そんな彼は、延辺地域での多国貿易に興味を持ち、直接貿易会社を 作って貿易に従事し始めた。

《延辺は本当におもしろい所です。 世界的にも4ヶ国と隣接しているこのような場所は珍しいでしょう。 大きくもない小さな地域に ロシア人、日本人、韓国人、北朝鮮人、モンゴル人、米国人が分け隔てなく、多くの外国人らが往来しています。 一つの地域で 中国語、朝鮮語を同時に習うことができる所、また様々な国の人々に会って多国文化に接することが出来る場所だと考えれば、 天恵の土地と言ってよいでしょう。》

《延辺朝鮮族の動きはとても活発です。 北朝鮮や韓国、ロシアへ隣家のように出入りしますね。 本当に羨ましいです。 日本人は、 かなり大きな決心でもしなければ、絶対に想像も出来ないことですね。 良い現象と言えるでしょう。いろいろな場所へ行けば、 いろいろな良いものをたくさん知ることになりますね。》

《ところが、企業や店の経営では、慎重に考える面がやや足りないように思います。 長い間経営している企業や店があまり ありませんでした。 そして貿易や商売での信用度が弱いようです。 時間の約束からして、互いにやり取りで神経を使わなければ ならない部分がたくさんあります。》

彼は、これまで延辺人とともに暮らして来て感じた点などを率直に告白した。

今、貿易会社、諮問会社を設立して貿易活動を行っている彼は、2006年から延辺のおよそ30人に及ぶ日本人で組織された日本人 協会で秘書長の職を任され、延辺を日本に紹介し、延辺人の日本への進出を積極的に支援している。

《近いうちに日本の新潟港と中国琿春に通じる航路がしっかりと開かれるようになれば、日本との貿易取引が盛んになります。 そして日本人と延辺の人々の間の疎通で、必ずやるべき仕事が増えることになりますね。 ここで両方を理解している日本人協会が 大きな役割を発揮することになるでしょう。 1、2人の力より組織の力が大きいのが当然ですから。》

彼は、考え方が異なる他人同士が会って、ことを成功させるためには、障害が大きいので、二人の間を連携させ理解させる人が 必要だという。 活発な疎通がなされるためには、お互いが行き来し、ぶつかり、接触しなければならないと強調する。 彼は、 延辺の商工人の日本への進出に便宜を提供するため、直接日本領事館まで同行して通訳をしたり、日本側に延辺の状況を紹介して、 両者間の架け橋の役割にて様々な努力を傾注していた。

彼は日本との貿易展望に対して、延辺の強みを実例を挙げながら表明した。 今、日本では中国の豆を大量に輸入しており、 四季が明らかで土地が肥沃な東北3省の質の良い豆を近いうちに新潟−琿春航路にて日本へ直輸入することになるだろう。 今、 大連港を通じて、10日余りもかけて輸出される航路に比べれば、期間を短縮して費用を節減することになり、文字通り最適の 《シルクロード》になるだろうという。

延辺の人々は、生活風習や言語礼節の面で日本人と似た面が多く、共に暮らしやすいという彼は、延辺朝鮮族の娘と百年の契りを 結び、美しい女の子を産み育て、延辺を第2の故郷として暮らしている。彼は、勤勉で細心で博学な延辺の人々は、この良い地域で 近いうちに皆が幸せに暮らすことが出来る日が来るだろうし、私たち皆の幸せな未来を確信していると語った。

(吉林新聞 2009年6月24日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット