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［社会］　延吉で健康商品の違法マルチ販売が横行 新型違法マルチ販売の詐欺術に警戒を高めよう 該当部門により調査処理された違法マルチ販売の関係者たちが《マルチ販売ビジネスは無駄な夢》という プラカードを持って市民に警鐘を鳴らしている。(資料写真) 経済生活のたゆまぬ進歩とともに日々向上していく市民の健康意識を狙ったインターネット直取引販売と称する 新型の違法マルチ販売が、吉林省の一部の地方、特に延吉市で盛んに行われており、善良な市民がその誘惑の罠に陥っている。 延吉−マルチ販売の選好地 吉林省の中でも健康意識が最も強いといわれる延吉市は、朝鮮族の物事に対する受け入れが早く、知人を疑うこと なく単純に一日も早く稼ぎたいという早急な性格に付け込まれ、投資金額が数万元であっても簡単に投資してしまう 無鉄砲な性格を狙い、マルチ販売業者が好む地方の一つになっている。 延吉市には各種のマルチ販売をする健康薬品だけでなく、健康医療機器、さらに日常洗浄用品に至るまで、すでに 大衆化消費品目になりつつある。マルチ販売の関係者は、伝統的な製品は色々な媒体を利用した広告費や広報費用が 含まれているため価格が高いのに対し、そのような費用が加わっていない多段階製品は値段も安く健康効果も良いとして、 ダウンの人々や消費者を騙す。 しかし、マルチ販売関係者の収入が広告費や広報費用よりもさらに高いという事実を知らない消費者は、マルチ販売関係者の 甘言に騙されて被害を受けることになる。 手段1:インターネットサイトの《透明》な賞金制度 新型マルチ販売が伝統的なマルチ販売と異なるもう一つの点は、品目のほとんど全てが自らのサイトを持っており、 賞金制度が《透明》であるということだ。 そして、加入会員は口達者な講演者の口角泡を飛ばす講義を聞かされる必要も なく、サイトに登録さえすれば自らの口座に入金された収入を確認することが出来、制度が《透明》で《信頼出来る》 のだ。 警戒心の強い一部の会員たちは、正規のサイトではないからというので真偽について半信半疑ではあるものの、 年収を数百万元あげた《精鋭会員》たちの口座入金情況までサイトで見せて誘惑するマルチ販売の前に、最後の 心理的防波堤まで崩れてしまうのだ。 手段2:ステータスのある人々を狙う まだ南方のある地方で猛威を振るっている伝統的なマルチ販売(加入人員の人身の自由を制限し、加入費用を 支払わなければ解放してもらえない)とは異なり、新型のマルチ販売は比較的《自由だ》。 加入対象も簡単に 騙される若くて社会経験の少ない大学生や若者たちでなく、社会的地位が高く人脈が広く社会的影響力のある 政府機関事業者や教員、弁護士、退職者および経済的に豊かな企業家や商人に集中している。 マルチ販売の関係者が、これらの部類の人々を狙う主たる目的は、たとえば数万元も詐欺に遭ったとしても、 自身の社会的地位や子供たちの視線が恐ろしくて、敢えて訴訟に出ることが出来ないためだ。 延吉市民の金氏は、延吉で何年か前、《健康用品ビジネス》をしている某友人の紹介で、4万元を投資して 健康用品を買った。 《健康用品業界で有名な国際的な大企業の製品なので、更年期や老年期になって、 骨粗鬆症がある中老年の骨病に良く効く薬で、重要なことは、この企業の中国総代理店が香港に会社を登録した ものの流動資金が不足したので、先に加入した会員たちから元金を集めて使ったところ、一定の期限内に4万元を 投資した人々には12ヶ月に分けて毎月に元金の1/12ずつ投資家の口座に払ってくれ、無料で国外観光まで行かせて くれること》という友人の話に、両親の健康も取り戻して元金も返してもらって無料で国外観光も出来、一挙三得だ と算盤をはじいてみた金氏は、親戚から4万元を借りて《投資》した。 当時、世の中にそのような無料がどこにあるものかと疑ってもみたが、延辺健康用品業界では名高いという友人の 《中国総代理店が香港に数千万元の登録金で登録した合法的で信頼できる会社》という甘言をそのまま信じて しまったのだ。それだけでなく、友人を訪ねて来ては加入する、退職した政府関係者や教員、企業家などの人々を 見て疑念は晴れたとのことだった。 手段3:手厚い恩恵で誘惑 投資してからさほど経過しないうちに、全国の4万元ずつ投資した数十人の会員たちと共に外国観光にも 行くことになった。 だが何日かの間の観光コースで、大部分の時間は支店設立に参加してホテル会議室で マルチ関係者たちからの《洗脳》を受けなければならなかった。 そして帰国すると友人は、5、6人を金氏のダウンとして紹介してくれた。 それと共に、他のラインで金氏が 新入会員を紹介することになれば、途方もない金額の組織賞金と組織配当、推薦配当、カップル配当、 特別カップル配当、開拓賞金、年末利益配当、市場補助などの様々な名目の償金を受け取ることが出来ると 口説き落とした。 友人からいわゆる販売賞金制度を紹介された金氏は、一歩遅れてようやく様々な媒体で紹介した違法マルチに 陥ったことを理解した。 だが数万元も投資した金氏も、手を引く勇気がなかった。 会社で4万元の投資金を 回してくれることを待ち望んでいた。 手段4:加入費を取りまとめた販売商潜伏 だが2008年下半期、中国総代理店側は金融危機の影響によりヨーロッパ市場の開拓に失敗、大金を使い果たして 会社の事情が厳しくなったとし、月ごとに口座に入れてくれていた元金をそれ以上入金しなくなった だけでなく、潜伏先を隠してしまった。 そのため金氏は、今でも4万元の元金の大部分の金額を返してもらうことが 出来ずにいる。それだけでなく、投資して《無料》で貰った健康用品は《腰椎間板ヘルニアにかかって10年が過ぎた 患者でも曲がった腰が伸びる》という当初の宣伝とは違い、何の効果もない薬品補助材料であるという事実も一歩 遅れてようやく知ることになった。 業者に対して、健康用品に対して真偽を分別出来ない無知と簡単に金を儲ける ことが出来るという単純さは、結局、被害となって戻って来た。 派手な誘惑に欲を張るな 先日、長春でも、別名キトサンという薬品補助材料を万病に効く薬だと偽って、2ヶ月間に200人余りの会員を加入させ、 20万元余りの違法収益を得た違法マルチ販売組織が吉林省工商行政管理局経済違法調査支隊によって調査処理された。 誘惑は派手なだけで真実ではない。 マルチ販売の誘惑に嵌らないためには、不労所得を夢見て欲を出してはならず、 もし被害を受けたら公安や工商などの部門に申告し、自身の損失を最小限に減らすと同時に他の人たちもこれ以上 被害を受けないようにメディアを通じて訴えるのも望ましいことだ。 （吉林新聞　２００９年６月２２日） Copyright(C) 朝鮮族ネット