xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[教育] 朝鮮族大学生、生活消費はどの程度?

他民族大学生と比較した朝鮮族大学生の創業・就職および生活消費の現状



○月消費1000元以上はたいしたことなし
○大学生財テク比率高まる傾向
○半分ほどがオンラインショッピングを利用

70%の朝鮮族、月1000元以上、他民族26%


朝鮮族の大学生の生活消費が、他民族の大学生に比べて普遍的に高いという事実は誰もが知っている。 とすれば、彼らの消費水準は一体どの程度にまで来ていて、他民族の大学生に比べてどの程度高く、そして消費水準が 高くなる主要原因は何であり、それをどのように見るべきなのだろうか? まだこれについての具体的な調査と比較はないようだ。

近年、延辺大学を出たある朝鮮族大学生はこのように話している。 《率直に言って、延辺大学で800元だけで生きていくのは ギリギリのところだ。特に朝鮮族の女子学生たちは1000元でも中くらいのレベルだろう。 1500元を使う女の子も多い。》 下の調査結果はこの話の正確性を説明している。

今回の調査で、延辺大学の朝鮮族大学生の一ヶ月の平均生活消費が1118元と算出された。これは長春地域の大学の 他民族大学生についての調査から出た平均消費748元に比べて、50%以上も高い水準だ。 そのうち、1000元以上を 消費する朝鮮族の大学生は、回答者数の70.1%を占め、他民族の大学生は26%だけが一ヶ月の消費を1000元以上と なったと発表された。 15.6%の朝鮮族大学生は、一ヶ月の生活消費が1500元を超えており、3000元も使う学生もいた。 そして一ヶ月の生活消費が500元と答えた朝鮮族は7.8%であり、これに比べて400元から500元と答えた他民族の 大学生は31.3%を占めた。 ごく少数の高消費層では、他民族の大学生も同じで、最高はやはり3000元まで 消費する事例があった。

上海、杭州、広州、大連などの地域で勉強する朝鮮族の大学生も、一ヶ月の生活消費が普通1000元から1500元と 答える場合が多かった。 2006年、長春地区の大学に通う朝鮮族大学生についてのある調査でも、少なからぬ 学生たちの一ヶ月分の生活消費が1000元から2000元の間であることに明らかになったことがある。

1977年の《文化大革命》で中断された大学入試が再び回復してから、1990年代の初めまで高等学校の朝鮮族学生たちと 他の民族学生たちの間の消費差は殆どなかったと見ることが出来る。 もちろんそれ以前には、より一層そう だっただろう。 それならば、そんな状況を変えた主要原因は何なのか? まさに、他でもない両親たちの 海外出稼ぎによる家庭所得の顕著な増加と見られる。 2008年を例に挙げれば、我が国の都市従業員の一年 平均労賃は2万 9229元であり、東北地区は2万 5101元(同時期の吉林省平均労賃は2万 3486元、延辺1万 9342元)であった。 韓国ウォンの為替レート下落以前の2008年序盤まで、韓国に出て行って仕事をする朝鮮族の一年平均収入を7万 5000元ほどと考えることが出来る。 両親が二人とも出国したとすれば、15万元ほどになるわけだ。 これは 国内従業員の平均労賃の3倍に近い水準だ。 もし日本や米国に出て行ったとすれば、これよりはるかに大きな 違いが生じることになる。 大学生の子供を持つ海外出稼ぎ者の普段の最も主要な支出の一つが子供たちの教育費に 対する支出だ。 今回の調査で61%に及ぶ朝鮮族大学生の両親が海外に出ていることが明らかになった。 たとえば 国内にいる残り39%の人々を2:8程度に分けて推算すれば、そのうち約8%ほどが所得が高い人々であるということが 出来るだろう。 このように、二つの数字を合わせれば、概略70%ほどになるわけだが、前に挙げた70.1%の 1000元以上の朝鮮族大学生の消費者グループと釣り合うことになる。 いわゆる1000元以上の消費者グループは、 まさに彼らが形成しているということが言えそうだ。

ここで、このような結論を導き出すことが出来る。 もし朝鮮族の海外出稼ぎ労働がないと仮定するならば、 朝鮮族大学生らの70.1%が1000元以上の消費という高い比率は、決して存在し得なかっただろう。 せいぜい 他民族の大学生たちの26%と似たような水準になっただろう。

他の要素を考慮せず、両親の収入だけを見た場合、もし他民族の大学生らの26%の1000元以上の消費を正常と 見るならば、それなら70.1%の朝鮮族の大学生を非正常と見るのは、どうやらもう一度考えてみる必要が あるのではないだろうか? むやみに朝鮮族大学生の消費が高過ぎると非難するのは、如何なものか。 重要なことは、朝鮮族大学生にとって、消費で正しい道を歩むように指導することだ。 すなわち、 各種の資格証を取得するための投資、外国語能力の向上や等級認証のための投資、専門知識を含む様々な 知識向上、そして視野を広げるための図書購入や各種セミナー、フォーラム、講習、研修、歴史と文化の 探訪などに参加する望ましい方向へと消費を導いて上げるならば、朝鮮族大学生の消費が多過ぎるという 声は自然に弱くなるだろう。

大学街に芽生える財テクブームとオンライン購入ブーム

自分の手中の生活費を節約し、あるいは両親が外国から送って来るお金を管理して、ファンド(基金)や株式などの 金融投資で資産増殖をする大学生も時々いる。 質問に参加した朝鮮族大学生のうち、7.3%が金融投資をしていると 答えた。 他民族の大学生も5%程度が金融投資に参加すると答えた。 そして現在、すでに創業活動に従事していると 答えた大学生も朝鮮族と他民族の大学生の中に各々一人ずついることが判明した。

朝鮮族大学生を対象に、財テクの実態を観察してみると、下の学年になるほどより一層高い比率を見せたが、 今年卒業する予定の2005年組は2.1%が財テクをしていると答えたのに対し、2006、2007年クラスでは14.7%と、 高い数字が出た。

また今回の調査を通じて、若い世代層でインターネットショッピングが新しい消費方式としてますます増加して いることを再度確認した。48%の朝鮮族大学生が、インターネットショッピングを通じて物を購入したことがあると 答え、また回答者全体が今後インターネットショッピングを利用したいと答えた。大学生はインターネットショッピングを 利用して必要な生活用品を購入していただけでなく、専攻に関係する参考書籍や論文、そしてその他の部類の 書籍も買っていることが判った。

国内でインターネットの普及と発展によりB2B、B2CとC2C市場が爆発的な成長を見せている。 経済学者たちは、電子商取引市場の無尽蔵の発展潜在力について、どのように高く評価しても過言ではないと 述べている。果たして、噂のとおりにオンラインを利用した電子商取引の出現と破格的な発展は、朝鮮族大学生を 含む若い世代によって、今や伝統的なオフライン消費市場の構造を完全に変えて行っており、一種の新しい 消費文化を構築して行っていると言える。

(吉林新聞 2009年6月8日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット