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[文化] 我が民族の婚礼・還暦、観光発展に一役

延辺民族伝統礼節文化院、国家級無形文化財保有単位に



昨年6月30日午前、金達莱広場に設置した臨時舞台では、我が民族の伝統婚礼と還暦祝祭の披露が真っ最中であった。 すらりとした背丈の"新郎"と慎ましい"新婦"のリアルな結婚式披露は、祝祭を楽しもうと雲のように集まってきた市民と 多くの国内外観光客の目を惹き付けた。 2008年の中国北方観光交易会および延辺朝鮮族自治州民俗文化観光博覧会の 重要行事として行われた我が民族の伝統婚礼と還暦祝祭披露は、延辺民族伝統礼節文化院で担当した。延辺民族伝統礼節 文化園で綿密に企画し準備して来たので、この日の披露は非常に異彩を放ち、州政府と該当部門からの高い評価を受けた。 延辺民族伝統礼節文化院はまた、昨年、龍井市第2回農楽節でも伝統婚礼披露と還暦祝祭披露を引き受けていた。

延辺民族伝統礼節文化院で申請した1才の誕生日、婚礼、還暦、回婚礼が2007年6月、我が省の無形文化財として登録され、 2008年6月にはこの文化院で申請した朝鮮族伝統婚礼と還暦が国家級無形文化財として登録された。

我が民族の伝統婚礼と還暦が国家級無形文化財に正式登録され、また今日訪ねてくる観光客らの見どころになるまでには、 自身の全知全霊を注ぎ込んだ院長・洪美淑氏の努力があった。洪美淑氏は図們市歌舞団で演目司会者として活躍し、幼稚園教員 で子供たちに知識はもちろん礼節と話術も教えた。 洪美淑氏が初めて司会を担当したのは、舅姑の還暦祝いだ。 当時、 図們市歌舞団の司会者であった洪美淑氏は、舅姑の還暦祝いの司会者として出た。 それは誰も想像出来ないことであった。 洪美淑氏を知った食堂の経理は、今後、食堂でずっと司会を担当して欲しいと頼んだ。 このようにして始まった司会者の道を、 彼女は17年も一筋に続けて来た。彼女の友人たちは、司会をするために"韓服カバン"を持って我を忘れて通い、苦労していた 洪美淑氏の姿が今でも目に焼き付いていると話す。



2003年4月、洪美淑氏は延辺朝鮮族自治州司会者協会を開設し、会長を引き受けた。 司会者講習クラスを4回開き、 延辺人民放送局と連携して詩朗読大会、特技自慢なども開いた。 2006年12月、洪美淑氏はより大きな夢を実現しようと、 延辺民族伝統礼節文化院を設立し、新しく建てた新世紀ショッピング広場に入居した。 彼女は本格的に我が民族の伝統婚礼と 還暦そして1才の誕生日、回婚礼行事のあらゆる責任を負う業務を引き受け始めた。 延辺民族伝統礼節文化院は我が州で唯一の 冠婚葬祭のためのサービス業者だ。 この文化院は、結婚式のために式場の選択はもちろん、司会、伴奏、歌手、現場撮影は もちろん、花のアレンジ、婚礼用乗用車装飾そして婚前教育もしている。 婚前教育では、結婚式で新郎新婦と両親の礼節、 言い回し、挨拶などが含まれている。 そのためか、延辺民族伝統礼節文化院では結婚式が多かった5月は2日の一日だけで9件、 全27件の結婚式を引き受けた。

我が民族は、昔から婚姻を家族の結合として重要視して来たので、結婚式の儀礼を非常に慎重にしなければならず、 新郎新婦を心より祝福する気持ちで司会をすることが重要だと話す洪美淑氏は、単純に祝いの客を笑わせるためにショーを するからといって、むやみに雑談を披露したりひいては卑しい話などは絶対に禁物だと考える。 彼女は、結婚式は新郎新婦が 一体となって新しい人生を始める場であり、祝福の場であるだけに礼儀正しい中でも楽しく和気藹々とした雰囲気で なければならないと語る。またどちらか一方の顧客が還暦祝いに両親に差し上げる還暦の贈り物について悩む時、 ケーキで作った桃はどうかと提案したところ、その顧客が非常に喜んだこともあるとして、結婚式や還暦を私たちの 民族在来の方式で行いつつも、良いアイデアにてさらに発展させなければならないと述べた。

昨年、中国北方観光交易会および延辺民俗文化観光博覧会など大型の行事で、我が民族の伝統婚礼と還暦を披露し、 多くの国内外の観光客が感心と絶賛を惜しまなかったのを見て、自分の仕事にやりがいを感じたと話す洪美淑氏は、 今や自分の切実な夢は、我が民族の伝統婚礼や還暦などの祝祭展示館を設け、伝統婚礼に使われる服装や物品などを展示し、 遠い昔から伝わり、簡易化された祝祭の形式と各地域の少しずつ異なる婚礼・還暦場面を再現し、また直接に結婚式や 還暦パーティーを開くことも出来る観光とサービスを兼備した展示イベント会場を作ることだと語った。

洪美淑氏は、我が民族の伝統婚礼、還暦などが観光産業の発展と共に、今や延辺を訪れる観光客に異色の風景や見どころを 提供し、延辺を広く知らしめる孝行息子の役割を果たすことになるだろうと述べた。

(延辺日報 キム・インソン記者 2009年6月4日)
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