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［社会］　マルチ式販売に嵌る朝鮮族たち 世界的に金融危機が拡散し、企業経営や就職に厳しさを経験しているところへ、マルチ式販売に嵌る朝鮮族が 増えており、深い懸念を催している。 南方の朝鮮族、マルチ式販売の規模巨大 情報によれば現在、南方某都市へ行ってマルチ式販売に携わる朝鮮族は 200人を超えるという。 現地の人脈がほとんどない朝鮮族は、大半が故郷にいる親戚や友人を動員しており、韓国にいる親戚や友人まで動員し、 航空券まで購入してやる熱意を見せている。 海辺に位置する風景秀麗な市に、航空券まで購入して招待してくれる同窓生の誠意に感動したというハルピン市の李氏は、 ひょっとするとマルチ式販売に嵌るところだったかも知れないと告白する。 マルチ式販売の講師たちの熱弁と手腕により、 この説明会に参加した 90％以上の人々が洗脳されるといわれる。大切な人々に大切なチャンスを分けてやる等、 耳当りのよい名文句が非常に多かった。 延吉市の金さんは、友人の勧誘で夫婦が韓国で稼いで来たお金 30万元ほどを全て投資し、それ以外にも兄弟と妻の親戚 10人余りを動員して 100万元ほどを投資したが、銀行利子ほどの収益もなく、どうすることも出来ない状態だという。 マルチ式販売は、合法的な投資という投資基本金を納めた後、定期的に収益配当金を受け取る方式で、傘下の会員数を 増やせばさらに多くの収益配当金を受け取ることが出来るという。既存のマルチ式販売とは違い、投資リストが少なく、 収益可能性が高く、財務公開が透明であるように見え、簡単に誘惑に負けてしまいがちというのが専門家たちの分析だ。 現在、事業がうまく行かなかったり、手元にある程度の資金を持っているものの証券や不動産市場が不振なので 適当な投資先を捜すことが出来ないという人々には、より大きな誘惑になっている。 在韓朝鮮族も多くの被害 国内の朝鮮族だけでなく、在韓朝鮮族も加わっており、その影響は並大抵ではないものと予想される。 紹介によれば、韓国の景気沈滞で就職難を経験している在韓朝鮮族社会にも、マルチ式販売は疫病のように拡散している。 不法マルチに加入して、苦労して稼いだお金を食い潰すケースが多い。 専門家: 警戒を高めるよう、訴え 専門家たちは、世の中にタダのものはなく、マルチ式販売の加入者の大部分が努力せずに一攫千金を狙う甘い心理から 始まり、結局は自分も詐欺に遭って親戚や友人にも直接的あるいは間接的に被害を与えてしまうとして、 今後これに対する警戒を高め、朝鮮族社会全般の無用な被害を減らすようにしてほしいと強調している。 （吉林新聞　２００９年４月２５日） Copyright(C) 朝鮮族ネット