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![]() [社会] 延吉の自動車学校、費用は高く質は低い 4月 21日、じめじめと降る雨の中でも、長春市の某女性自動車学校で運転講習を受ける生徒たちの熱情は冷めなかった。 家庭収入の増加に伴う自家用車の急増と、大学生を含む若者達の運転免許資格証取得ブームなどで、 自動車学校が全盛期を迎えている。 運転手養成の現況を調べるため、記者は長春市と延吉市の学校を調査、比較した結果、 学校の費用とサービスの質が大きく異なっていた。 延吉の自動車学校費用、長春の 2倍 延吉市の自動車学校の費用は一般庶民の労賃水準では手に余る 2880元にもなり、今だに富裕階層の《贅沢消費》として 認識されている。 上海(4200元〜4500元)や北京のような大都市とはやや差があり、南京(3000元ほど)と似た水準だったが、長春(1200元〜1500元)の 倍ほどの高さだ。 では、延吉市の労賃水準はどうなのか? 統計によると、 2008年の延辺朝鮮族自治州の在職従業員平均労賃は吉林省内 9市(州)の中で 5番目の 1万 9342元で、 2番目である長春市の在職従業員平均労賃(2万 6969元)より 7627元も少なく、省内の在職従業員平均労賃(2万 3486元)より 4144元も少なかった。 延吉市の自動車学校の費用は在職従業員の2ヶ月分の労賃に匹敵する金額だった。 学校費用払えば、運転試験無事合格 大都市では、費用が高いだけ学習期間も3ヶ月ほどと、延吉の倍以上になっている。それだけでなく、資格試験に合格するまで 責任を持って厳しく教えるが、延吉市の多くの学校では学校の費用さえ払えば免許証取得を支援するといわんばかりだった。 30代の李さんは、 2007年末に延吉市の比較的大規模な自動車学校で養成を受けたことがある。李さんの話によれば、 第一週の理論講義が終わった後に試験を受けた。中学すらもまともに卒業していないある朝鮮族青年は、中国語のレベルが 低いため、連続して試験を二度受けたのに合格することが出来なかった。 横で見ていた運転講師はイライラしたのか、自分が 直接その生徒の代わりに理論試験を受けた。 5週間の運転実地養成が終わり、障害物通過試験を受ける時も、李さんが所属しているチームの 28人の生徒のうち、半数以上が 合格出来なかった。 するとチームの運転講師は試験まで代行し、 《有り余る責任感》を見せてくれた。 その学校の場合、 老若男女を問わず学校の費用さえ払えば無事合格だった。 延辺州の某県の自動車学校では、その年 150人の生徒が試験に参加し、一人だけ合格して残りは全員不合格となり、 再び補充試験を受けなければならないということがあった。 長春の女性生徒は自信満々、延吉の男性生徒は自信なし 長春には女性の講師たちが教えてくれる女性用自動車専門学校もある。 女性講師たちは男性より先天的に反応が 鈍い女性たちや、他にも男性の生徒たちを懇切丁寧に熱心に教えてくれる。 女性講習学校で養成を受けた、背が 150cmをやや超える程度の小さな背に痩せた体つきの長春市の 20代なかばの女性・ 黄さんは、ここで2ヶ月間の養成を受けて免許証を取った直後、運転を自由自在にしている。 しかし、黄さんより年も若く、背も 20cm以上も高い延吉市の男性・許さんは、延吉市内の大規模な自動車学校で一ヶ月半 の間学び、講師が代わって試験を受けてくれてやっと免許証を取ったが、彼に道路で運転をすることが出来るのかと聞くと、 首をかしげる。 なぜなのか?許さんの話によれば、彼の学校では講師一人が生徒 30名ほどづつ午前と午後に分けて教えているが、一人の生徒が 一日に車のハンドルに触る時間は平均 30分にもならない。 その学校には、夏に大学試験を受けて養成を受けに来る高校卒業生たちが多い。 その時には、一つのチームが 40人を超える。 そうなると、生徒たちの養成時間と練習の質が低下するのは火を見るよりも明らかなことだ。 高額の養成費用を払い《道路殺人資格証》を買ったような感じ 延吉市公安局交通警察大隊によれば、今年 第1四半期に延吉市で発生した各種の交通事故は、 2508件で、去年の 同時期に比べて 447件増加、毎日平均 30件が起きている計算になる。死傷者は 447人で直接的な財産損失は 142.37万元に及ぶ。 李さんと同じ養成チームに所属していた生徒たちは、今は全員、免許証は取ったが、運転が可能なのかという問いには堂々と 答える人が一人もいない。 彼らは、高額の講習費用を払って 《道路殺人資格証》を買ったような気分だという。 免許証は、生徒たちの生命の安全とも他人の生命の安全とも直結する。学校側では生命の安全に徹底的に責任を負うべく、 数ヶ月かかっても、補充試験を何度も受けさせ、生徒を厳しく教え、生徒たちも徹底的に養成を受けて自分の実力で免許証を 所得するべきだ。 (吉林新聞 2009年4月25日)
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