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[経済] 大きな市場リスク、種子使用の安全問題

生産経営企業の不足、非常時の種子供給難を招く
種子の品質低下の根源は、企業の一方的な利益追求


我が州の農作物種子市場に供給と需要、品質保障及び損害賠償などのリスクが表面化し、種子使用の安全面が衝撃を受けている。

州種子管理所によれば、現在、我が州の種子経営体制は計画経済から市場経済へと全て転化したが、 いまだに一部の県、市に新しい種子経営の中核企業が現れず、種子の供給と需要のバランスにリスクが存在している。 特に安図、和龍、汪清、琿春などの県・市では、いまだに登録資金が 500万元以上の独自のとうもろこし雑交配種子 生産経営企業がなく、とうもろこし雑交配種子の供給は主にそれぞれの経営農家たちの代理販売に頼っている。

“こんな状況が続けば、災害が特別にひどい年には一部の品種で種子を供給することが出来なくなったり、供給は 出来ても需要総量を満足させることが出来ない状態が発生し得る。”

州種子管理所所長・王明輝は、このように問題の深刻性を指摘しながら、絶対に見逃してはならないことだと強調した。 また、種子管理部門は、種子市場に存在しているリスクとして、種子の品質問題を挙げている。紹介によれば、国家種子 検査標準は主に種子の純度、発芽率、清潔度、水分にあり、そのうち純度と発芽率は一番重要な指標だ。 しかし現在、 我が州で使う一部の主要農作物、例えばとうもろこし、 大豆、米などの種子には、純度が国家標準の 98%以上に達していない という問題が存在している。

これに関して、王明輝所長は “種子自体の変異及び退化によって始まる場合もあるが、多くの場合は一方的な経済利益を 追い求める一部の種子生産企業が、国家の ‘農作物種子生産技術操作規定’を破り、一部の農民たちが作物を種子に変更” することから始まり、 “種子発芽率の問題も一部の企業で標準に到達しない種子を売ったり、死んだ種子をまともな種子に 交ぜて売ることから始まる”とし、品種の純度と発芽率が高くなければ、必ず生産量と品質が下がることになると警告する。

また種子の品質問題は、単純に生産量や品質の低下にとどまるだけでなく、後に損害賠償と関連するリスクが伴うので、 さらに問題が大きい。市場で購入した低質の種子で損害を被った農民たちの場合、種子供給元から賠償を受けるのは当たり前の 事だが、自らの保護意識と能力が低いため、責任の確定や賠償請求の力が無く、そのために応分の賠償を受けることが出来ない時 があるのだ。

“種子市場に存在するこのようなリスクを減らすためには、何よりも種子の発売開始許可制度を厳格にしなければならない。 ”

王明輝所長は、種子の生産、経営を申請する単位や個人に対するライセンス発給で、該当法規に規定された条件によって厳格に 審査しなければならないことを強調した。 同時に彼は、種子の市場監督管理を強化しなければならないとして、種子の生産、 経営単位と個人の資格有無を徹底的に検査し、品種審査決定委員会の批准がない種子を普及させる行為を根絶し、種子の包装と 商標、農産物を注文かる企業の統一的な種子供給行為、種子の品質、種子関連の書類についても管理を疎かにしてはならないと 語った。

しかしこれらの解決策が確実に実行されるためには、難しい問題があるという。現在、県級種子管理機構の中で、人力、財力、 物力の面から独立的な機構はただ一つだけであり、それ以外はいずれも総合執行機構または兼職機構であり、これは執行の公平と 公正性に影響が及ぶ可能性があるという。 また “吉林省農作物種子管理条例”には “種子管理事業の経費を当該政府と同級の 財政予算に入れなければならない”と規定しているが、現在そのように執行されている所は1ヶ所だけ、その他の県・市では 執行されておらず、該当機構の一部の事業が正常に進めることが出来ないという状況も存在し、政府の関心がさらに望まれる。

(延辺日報 キム・ソングァン記者 2009年3月23日)
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