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［社会］　金融危機が朝鮮族社会の価値観に与えた変化 韓国ウォン対人民元レート、 4700ウォン台 ▲韓国ウォンの対ドルレートが連日不安定な中、韓国ソウルの外換銀行ディーリングルームで ディーラーたちが緊張した表情でモニターを見詰めている。 全世界の金融市場、再び激動 世界的な景気低迷の加速化、東欧発金融危機の可能性や北朝鮮のミサイル打ち上げ実験の可能性、《3月危機説》 などの影響で、 20日、韓国ソウル外国為替市場での韓国ウォン対ドルレートは、場中 1599.4ウォンになり、 史上最高値を突破、 去年 11月 25日以後 3ヶ月ぶりに再び 1500ウォンを超えた。 景気回復の兆しとともに 5000ウォン台に上がっていた中国での韓国ウォン対人民元のレートは、朝鮮族社会の期待に 水を差し、この日、延辺州交通銀行の韓国ウォン 100万ウォン対人民元のレートは 4700ウォンだった。 韓国ウォンに人民元を変える人は極めて少なく、人民元に韓国ウォンを変えておく人は多い 延辺交通銀行のある関係者によれば、上述したように韓国ウォンの下落で、最近は銀行や貨幣市場で韓国ウォンに 人民元を変える人は極めて少ない。 在韓朝鮮族の大部分が、家族の生計と子供たちの勉強を支えるための場合を除き、 ほとんど韓国ウォンを送って来なくなり、韓国の口座に大切に保管しているかと思えば、去年末から始まった帰国ブームの 際に持って来た韓国ウォンも、延辺交通銀行に韓国ウォンとして貯金しておいたまま韓国ウォンの価値が上昇することだけ を待っている。 逆に人民元に韓国ウォンを変える人は多い。 延辺でお金のある人々は、人民元に韓国ウォンを変えて貯金しておき、 さらに一部の人々は巨額の人民元を借りて韓国ウォンに変え貯金している。長春の貨幣市場でも、人民元に韓国ウォンを 何百万ウォンかずつ替える人々が数多く見られる。 20日、長春の貨幣市場での人民元対韓国ウォン(100万ウォン)レートは 4800ウォンだった。 在韓朝鮮族家庭、人民元転換逆現象 中国朝鮮族の大量の韓国進出により、この 18年間、中国朝鮮族は在韓朝鮮族の家庭や帰国した朝鮮族からお金を借りて来た。 ところが、最近はそうではない。韓国ウォンの下落で、最近、朝鮮族社会では在韓朝鮮族の家庭が中国の親戚や友人から 人民元を借りる逆現象が頻発している。在韓朝鮮族の家庭が、在中朝鮮族の親戚らに救いの手を求めているのだ。 延辺から韓国へ行って研究生として勉強しているある若者は、今度の冬休みに家に来て、再び韓国へ行き、韓国で学費 として準備しておいた韓国ウォンは貯金口座にそのまま置いたまま、中国の親戚の家から人民元を借りて学費を用意して 持って行った。 中国銀行標準の利子を支払っても、その方が得だからだ。 ある家庭は、夫婦二人とも韓国に行っており、子二人が中国で勉強しており、子二人の支援のために韓国で一人が稼ぐ お金が全て使われる。 月々に韓国から子供たちに人民元で 5000元のお金を送っているが、以前なら韓国ウォン 100万ウォンが 人民元で 7000元〜8000元になったお金が、今は 5000元にもならないから、胸が痛くてたまらない。 《是非誰か、少しでも余ったお金を貸してください》 人民元を貸してくれと言って、中国にいる親戚に頼んでみるものの、誰しも余裕があるわけではない。 節約して使う節約精神が復活 韓国に出た家族が苦労して危険で汚い仕事をしながら稼いで送ってくれたお金を、中国にいる家族たちは 今までは気軽に使っていた。しかし為替レートの下落が続く最近は、そうではない。中国の家族は、お金を使うのに 慎重になった。 息子の嫁を韓国に送って中国で孫たちの面倒を見ているある老人は、スーパーで品物を買いながらやたらと値切る。 以前のようにはお金を気楽に使うことが出来ないという。 これまで、韓国のウォンを儲けて使いまくりながら、すっかり忘れていた節約精神と観念が、いつの間にか復活したようだ。 韓国で貴重品を買って来る 金融危機による韓国ウォンの下落と韓国現地での大々的なバーゲンセールにより、帰国した朝鮮族の当事者たちはもちろん、 少なからぬ中国朝鮮族の家庭で、帰国朝鮮族たちに頼んで質のよいノートパソコンを買って来てもらったり、電気炊飯器、 焼肉オーブンなどの家庭用電気製品を買って来てもらっている。以前は想像も出来なかった事だ。 中国で普通の ノートパソコンを買うより、韓国でブランドのノートパソコンを買う方が安いのだ。 韓国を含め、全世界的な金融危機が解消され、在韓朝鮮族たちが血の汗流して稼いだお金が元々の価値を行使出来るその日は 必ず来るはずで、その日まで在韓朝鮮族や在中家族たちいずれもが力を出して節約して使いながら屈することなく堪えて行こう。 （吉林新聞　２００９年２月２１日） Copyright(C) 朝鮮族ネット