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![]() [経済] 観光記念商品の開発、解決すべき課題 延吉市観光局、韓国サンドルティウムと観光記念商品の共同開発宣言 ▲バラエティに富む韓国の観光記念商品 現在、観光業が世界各地で新しい経済成長の焦点として登場している中、観光ショッピングが 外貨獲得において果たす役割と比重も大きく、観光業の発展においてますます重要な要素として 作用しているといわれる。関連資料によれば、観光業が発達した国や地域では、観光記念品収入が 観光総収入の 40%から60%を占めるという。ショッピング天国である香港では、毎年の観光 ショッピングは観光総収入の 50〜60%を占めており、それに比べ中国内地では、この比率は 20%ほどに 止まっているという。では、延吉市はどうだろうか? 統計資料によると、延吉市はこの面で15%に辛うじて届く水準だという。 急増する観光客、観光記念品の開発は、まだ初級段階 統計資料によると、最近、延吉市の観光業は民族全体的な成長を見せて来た一方、観光商品、特に観光記念品 の開発、生産と販売は、まだ初級段階であると分析されている。 延吉市観光局の統計によると、去年、延吉市を訪れた国内外の観光客は 257万名(6時間以上滞留の客を含む)に 達し、観光収入は 30億元に達するものと推算されている。 人口が 50万名ほど(最近正式に編入された朝陽川鎮 を含む)になる、やや小さめの辺境都市である延吉市としては、巨大な観光客を迎えたことになる。 30億元という 観光収入も大変な金額だ。都市自体には、これという観光資源があまり豊かとはいえない延吉市の事情を考慮すれば、 これは大変な成果であり、これまでの過程で延吉市観光局を含め観光業を強く推進して来た延吉市の努力を見逃すことは出来ない。 一方、該当資料によると、延辺の観光業の発展により、延吉市の観光商品の販売が相対的に立ち遅れている問題が ますます著しくなっている。これは延吉市の観光業の総合的な経済メリットの向上に影響するだけでなく、関連産業に 対する観光業の効果的な牽引車の役割を発揮する上でも影響を及ぼすものだ。 最も著しく現われている問題としては、観光商品の品種が少なく、製品付加価置が低いことだ。その原因は、長い間、 観光商品の販売手段が立ち遅れ、製品構造が単一的で認知度が低く、特色ある品種が少ないことなどだった。 延吉市観光局・申明権副局長によれば、今のところ延吉市で出すに値する観光記念品の生産及び開発をする企業は、 延吉市民族楽器研究所ぐらいなもので、既に州及び吉林省の観光局に申請した状態で、それ以外は現地のお土産・ 特産品を販売する業者が一部あるだけだという。 それらすらも、商品が単一的でデザインや包装などが高級化出来ず、 次元が低いという。 申明権副局長は “ここの観光シーズンが短いため、観光記念品の開発、生産業者を指定するとしても、投資と見返りが 合わない”とし、それも問題であると語る。 観光客が多いシーズンの外に観光客がほとんど来ないオフシーズンにも 記念品を生産するのも、現実的には不合理だという判断だ。 しかし彼は “オールシーズンの観光が形成されれば、観光記念商品の開発と生産も自然に出来るようになるだろう”と主張する。 観光記念商品開発のための第一歩に注目 去年 12月 5日、延吉市観光局は韓国のコンピューターハングル書体であるサンドル体で有名な ‘サンドル・コミュニケーション’とコンテンツ(デザイン)流通を担当している子会社 ‘サンドルティウム’と 延吉市国際ホテルで ‘観光記念商品の共同開発及び公共書体デザイン協約式’を締結し、本格的な事業を推進する事になった。 今度の協約は ‘観光記念商品及び公共書体デザイン共同開発’を推進するためのもので、延吉市は ‘朝鮮族自治州’として、 この事業を通じて延吉市の公共デザイン環境の改善及び都市競争力の強化と観光を連携した収益事業の本格的な進行を通じて、 競争力を強化するという方針だ。 これによって ‘サンドル・コミュニケーション’は‘延吉市’の‘U−city’公共デザインのうち、ハングルデザインの開発に 必要なハングル書体を供給する一方、 ‘サンドルティウム’は延吉市の観光記念商品の開発に必要な品目を発掘し、デザインの コンサルティング及び販売戦略をコンサルティングするという方針だ。 申明権副局長によれば、 第1段階として、現在、サンドルティウムは市場調査中で、 3月頃に、財布、キーホルダなど韓国側で 開発した商品に延吉市のロゴ、特色ある絵を附着して市販する方針で、第2段階としては既存の商品を品質、デザイン、 包装などの面で高次元の水準へ引き上げる方針だ。 先日、韓国・忠清北道を訪問、多くの郡・市を回り、行く先々でそれぞれ特色ある記念品を売っていたのが印象深かった。 最も印象的だったのは、丹陽郡を訪問した時に買った観光記念品だった。 丹陽郡内の三つの小さな島の風景を描いた 40x40 ほど の一枚の手ぬぐいだった。 価格は1万ウォンだったが、当時のレートで人民元で 80元。価格水準は別としても、これが丹陽郡 のおばさんたちによってデザインされた作品だというのが驚異的だった。 記念品に記されていたとおり、この記念品は関連部門 が丹陽郡の女性達を対象に募集した観光記念品公募を通じて入選した作品だった。 さらに、慈善販売の集いに参加した事が あったが、商品の中には主婦たちが自ら作った記念品も数多く見られた。 韓国メディアの報道によれば、現在、韓国のいろいろな所で観光記念品の公募を行っており、これは観光商品の設計における 人力不足を補うための一つの措置として解釈されている。 延吉市観光局と韓国サンドルティウムの合作は、立ち遅れた観光記念商品のデザイン及び販促システムを改変するための努力 だといえる。 申明権副局長の言葉を借りれば、 “今回をきっかけに、延吉市が観光記念商品の開発で良い道を開拓出来るようになって ほしい”と思う。 観光記念商品の開発で解決しなければならない課題 観光記念商品といえば、品目は多様といえる。言わば、この地で生産されるお土産、特産品、この地でデザインして作り 出した韓服、その他、この地の特色ある地方製品などが観光商品になり得る。 しかし観光記念品となると、より一層細密化 され、観光商品に比べて範囲が狭くなる。この面で、延吉市は著しく立ち遅れているのだ。 申明権副局長は “現在、延吉を訪れる国内外の観光客のうち、外国観光客はこの地のお土産、特産品に重点を置き、国内観光客は お土産、特産品以外にも、その他の観光商品を選択したりするが、まだ包装、デザインなどで立ち遅れている”とし、 “観光記念品群の規模がまだ形成出来ていない”と付け加えた。 今日、観光記念商品は交通と宿泊及び飲食品と共に、観光消費の主要な支出項目であり、商品性が優れた観光記念品は、 地域所得の増大及び経済的波及効果の創出に寄与するだけでなく、観光目的地の文化とアイデンティティを向上させる 役目を果たすものであり、投資が少なくて済む一方、メリットが大きく、影響力が大きい事業であるというのがエコノミストたちの 共通した認識になっている。 社会的効果と経済的効果という “二匹のウサギを捕らえる” これは新しい時代の新しい 経済成長の焦点として目立っている。 観光記念品の開発で最も成功したには、米国のディズニーランドだ。誰でもが、おそらくは有名な “ミッキーマウス、 ドナルドダック” のアニメ映画を憶えているだろう。 ディズニーは、ミッキーマウス、ドナルドダックの図案を利用した 観光記念品で、巨大な社会的、経済的収益をあげた。 他の都市に比べると、素晴らしい景観がなく、文化的、歴史的風景の資源がほとんどないと思われる延吉だが、私たちが この地の資源と風景、文化が結合した記念品を開発するのだという信念の下、刻苦努力をすれば、 “その地域でテーマを 掴み、その地域で原資材を選定し、その地方で加工し、その地方で販売する”なら、私たちの観光記念商品の開発も 新しい道を模索するようになると信じる。 (延辺日報 チョン・ユンギル記者 2009年2月17日)
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