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［社会］　《轡を外した馬》たち…小型公共バス 調査の結果、70人余りの延吉市民で 《満足》もしくは 《基本的に満足》という人が一人もいないほど、 延吉市の小型公共バスは市民を失望させている。 ▲乗客の奪い合いのため、延吉市新世紀ショッピング広場の停車場に無秩序に入る小型公共バス。 故郷の公共交通にがっかりする留学帰り 日本で 8年間留学して、初めて故郷の延吉に帰って来た友人に延吉に対する印象を聞いたら、 2000年に出国する まででも 10階建以上の高層建物がほとんどなかったが、今は雨後の竹の子のように沢山立ち並び、延吉市の飛躍的 な発展速度に驚くと答える。 しかし彼から駄目出しを食らったのは、都市の現代文明の象徴の一つともいえる公共交通の無秩序ぶりで、そのひどい 現況があまりにも目についたという話だった。友人の話のとおりなら、延吉市の小型公共バスは 《轡を外した発情期の馬》も同然だ。 少なからぬ公共バスの運転手たちは、運転途中に乗ろうとする人が手さえ振れば市内の主要道路でも、小さな横町でも、 上り坂でも下り坂でも、関係なく、停車場でもない所でブレーキを踏む 《人性化》の側面が印象深いという。 一方で 下車するという乗客には止まってやらないどころか、悪口雑言を浴びせる始末だ。 下手な運転で搭乗客の安全も脅かす 重複する路線の運転手同士が左衝右突して 《乗客の取り合い》競争をしているのを見ると、搭乗客たちは不安になるばかりだ。 高速で運転している時に運転手が急ブレーキを踏んだため、バランスを失って不本意ながら前の男性客の胸に飛び込んで しまい顔を赤らめる女性客たち、 隣りの人の靴を踏んでしまう老人乗客、バスのイスの角にぶつかったり、車外に 飛び出して腰や足、甚だしくは骨まで傷付けるようなことが日常茶飯事に発生する。 延吉市民の李さんは、 2年前、延吉市10中付近でで 27番線小型公共バスに乗ったが、運転手の荒っぽい運転によって、 後部座席から車外に飛び出し、腰に怪我をした。病院の検査の結果、李さんは第三脊椎節が骨折し、病院で２ヶ月間入院 して手術治療を受け、数万元の治療費を払う羽目になった。 乗務員たちの低い資質が主要原因 《公共》とは、社会の多くの人または団体に共同に属するか利用されるものを示し、 《バス》は座席を備えて多くの人々が 乗れるようにした自動車を示す。《公共バス》とは、社会の多くの人々に属し、また座席を備えて社会の多くの人々が 共同で乗れるようにした自動車である。 しかし延吉市の多くの小型公共バスは、公共バスとしての真の意味を失っているように思われる。 ただ運転手やバス運営員を雇って運営する者たちの、金儲けの道具に過ぎないようにすら見える。 彼らは 1元でも多く儲けようと血眼になっているだけで、搭乗客たちの心や感情、安全などは一顧だにしない。 彼らは、自分たちの親や子どもたちも公共交通を利用する 《庶民》であるという事実を忘れているかのようだ。 該当部門の取り締まりが急務 近年、中国朝鮮族に対する韓国無縁故同胞訪問就業制の実施により、多くの朝鮮族運転手や切符売りが出国 したせいで、外地や農村から来た多くの資質の低い人々がその空席を埋めているのが実情だ。これらの人々の 資質の向上と規範化された管理は、公共交通の該当管理関係者たちが一日も早く解決しなければならない課題だ。 《都市の動く顔》である公共バスに対する通り一遍の管理が、市民の不満を惹き起している以上、該当部門の厳格な 取り締まりが、延吉市と延辺州の交通環境の改善と持続的な経済及び調和ある社会を建設する上で急先務だと思う。 市民の素朴な願いを一日も早く実現すべし 記者が 70人余りの延吉市民に延吉市小型公共バスに対する所感を調査して見たところ、 《満足》もしくは 《基本的に満足》という人は一人もいないほど、延吉市の小型公共バスは市民を失望させており、市民の信頼を得る にはあまりにも距離が遠いと言わざるを得ない。 市民の公共バスに対する新年の望みを聞くと、あまりにも素朴な答えが返って来た。 運転手であれ切符売りであれ、 乗客にもう少しだけでも人間的に接し、礼儀正しい私たちの民族自治州において兄弟民族と基本的な礼節を備え、 乗客の安全に注意を払って欲しいというものだった。 子馬が成長して大人の馬になれば、轡を嵌めなければならない。一度に数十人ずつを載せて運ぶ 《数百頭の馬》 にも 《轡》を嵌める時が来たようだ。 搭乗客と通行人、そして運転手自身の生命の安全は、運転手の安全運転なくしてはあり得ないことだ。それゆえ、 都心で出鱈目に暴れ狂う 《野生馬》同然の小型公共バスに対して、安全運転を担保させるように、 《轡》を 嵌めなければならないだろう。 （吉林新聞　２００９年２月１５日） Copyright(C) 朝鮮族ネット