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[経済] 不況に立ち向かう延辺の企業家たち

延辺商業貿易界が体験した金融危機



米国発で始まった世界経済危機の影響を、今回は辺彊地区である延辺でも肌で直接感じるようになった。 先日開かれた省人大会議で延吉百貨総経理の杜友蘭の紹介によれば、延吉市の小売業界が受けた衝撃は、 吉林省の都会である長春市を含む我が省のどんな地域よりも深刻だという。

朝鮮族、韓国ウォンの下落で消費減退

延吉百貨・杜友蘭総経理は、延吉市の大部分の小売業界が今度の世界金融危機で受けた影響をこのように 分析した。 延吉を含め、延辺は、吉林省ひいては全国でも韓国労務人員が最も多い地域だ。 以前は主に韓国からの 労務収入によって消費生活を維持して来た朝鮮族の消費者たちが、韓国ウォンの対人民元レートの急落により、 大きな打撃を受け、消費を控えるようになった。

為替の下落で、朝鮮族は韓国ウォンを銀行に貯金し、レートが上がるのを待っており、また中国内に送金する金額も 大幅に減った。 この何年間か、ずっと延辺商業消費市場の絶対的な主流を導いて来た朝鮮族の消費者たちが、財布 を開くのを慎むようになったため、販売収入が直接的な衝撃を受けるようになったのだ。 外貨稼ぎによる消費と 支出は、延辺の朝鮮族の最大の特性であるだけでなく、延辺商業消費市場の最大の特徴でもある。 一方、 杜友蘭総経理が長春商業界の同業者たちから調べたところによれば、長春地区では金融危機の影響をさほど大きく 受けてはいないという。

鉄鉱貿易、一ヶ月半で 6500万元の損害

北朝鮮から鉄鉱粉を輸入し、中国内の製鋼業者に販売している延辺天池工業貿易公司も、今度の国際金融危機が 実物経済に及ぼす悪影響を直接受けた大きな被害者の一つだ。 天池工業貿易公司・趙長寿社長の紹介によれば、 2008年下半期に北朝鮮から輸入した鉄鉱粉を、国際鉄鉱石価格の急激な下落により損切りしながら売らなければ ならなかったため、わずか一ヶ月半の間に 6500万元も損失を出し、考えただけでも無惨な目にあったと語った。 趙長寿社長が長い間国際貿易に携わって来た中でも、これほど大きな危機に直面したのは今度が初めだという。

危機を新しい跳躍の機会に

金融危機に対して、延辺の企業家たちは屈してはいない。危機というのは、危険と機会を併せたものだとして、 彼らは直面した危機を新しい発展の機会として受け入れながら、さまざまな具体的措置を講ずることで、難局を 打開して行くための努力を惜しまない。

杜友蘭総経理は延吉百貨の売場に入居した販売業者たちと力を併せ、難局を打開して行くという意味で売場の賃貸 価格を全て下げ、販売不振による人々の経営負担を軽減するようにした。 一方、企業の内部管理を徹底することで、 浪費を最大限無くすことで費用を節減し、消費者を積極的に導き、凍りついた消費市場を活性化させるなどの措置を 講じた。杜友蘭の紹介によれば、延吉市の商業消費市場は今後、下半期に入ってから徐々に好転するだろうという。

趙長寿社長は、新年初頭から販売関係者たちを全国の多くの場所の製鋼業者に派遣し、鉄鉱粉の販売を四方八方に 進めている。2009年、北朝鮮側に対する投資も大幅に拡大し、相手側を支援して新たに設備を増加・更新し、 生産能力を大幅に拡大しようと計画準備しており、現在、北朝鮮側と多様な交渉を進めているところだ。 2009年、 趙長寿は国際、 国内の経済危機を新しい跳躍の機会と考え、北朝鮮に 8000万ドルの投資を実現し 160万トンの 鉄鉱粉を輸入するという雄大な目標を掲げた。

(吉林新聞 2009年2月7日)
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