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[社会] 高収入狙い、インターネット《モムケム》チャットに

◆ 従業員は NO インターネットチャットは YES
◆ 辛くて月給の少ない職業は避け、金儲けしやすく手っ取り早いインターネットチャットを選好
◆ 延吉市にインターネットチャット会社が数十社




サービス業者の従業員は力不足


12月 7日、延吉に取材に行ったことがある。 路地を歩いてみると、サービス業者の門や外壁に《サービス員募集掲示》が 貼り出されているのが目立った。 ある掲示は貼り付けたばかりのようだったし、またあるものは紙がケバ立ち、色が 褪せているところから、古いもののようだった。 飲食店ごとに商売が順調なようで、とても嬉しかった。

記者が延吉市の中心で飲食店を経営する金さんから聞いたところによれば、今、延吉市内の飲食店業界には、朝鮮族の 従業員が非常に不足している状況で、月給を元々の 800元から 1000〜1200元に引き上げても働こうとする若者がいない。 若者たちのうち、外国や外地に出た人々も多いが、仕事が大変だからと敬遠し、他の 《神秘的な業種》に携わる若者たちが 多いという。その業種とは何なのかとしつこく聞く記者の問いに 《インターネットに係る仕事》とだけ知らせてくれた。

男性はゲーム、女性はチャット

強まるばかりの好奇心を満たすため、記者は深く調査を進めた。調査の結果、今、延吉市には若者たちが購入もしくは 借りて来たコンピューターで、個人の家にてリネージュ(天堂)という韓国のインターネットゲームで遊びつつお金を 儲けていた。 日夜コンピューターをつけておいて、点数を取ってお金を稼ぐものだ。ただしこれは男性だけに限った話だ。

多くの女性たちは、一種の特殊なインターネットチャットをしており、このチャットが一般のチャットと異なる点は、 チャットの相手からお金をもらうことが出来るという点だ。そして文字だけでチャットをするのではなく、 主にコンピューターに装着されたカメラで相手に顔や身を見せながら行う 《画像チャット》というもの。ただし相手の 男性の顔は見られない。

チャットの相手は大部分、ガールフレンドのいない韓国の大学生や社会人になったばかりの若者たちだが、甚だしくは 未成年の学生たちもいる。 延吉側のチャット相手たちは大部分 20代初盤の女性で、 10代後半の未成年たちも少なくない。

韓国の男性たちは、このようなサイトに入ってチャットがしたければ、IDを申し込んだ後にお金をプールしなければならない。 チャット時間が長くなればなるほど、プールしておいたお金が抜けて行き、相手のチャッティング女性たちがID登録 の際に入力した事業主たちの口座番号にお金が入る。

彼女たちは、韓国の男性たちとチャットしながら、先に彼らの年令や住所を確認し、予め準備しておいた韓国地図を見て、 自分もその近所のどの街に住んでいて、年は相手より何歳若く、独身だの、ボーイフレンドと別れたばかりだなど、 自分が韓国の女性であるかのように虚構を作り上げ、ずるい言葉を書き連ねながら、相手の 《妄想》をそそっておいた後、 あらゆる話をしながら時間を引き延ばす。

顔だけ見せる《オルケム》、裸まで見せる《モムケム》

このようなチャットには二種類があり、一つは 《オルケム》(チャットの際、相手と上着を着た状態での画像チャット: オルグルCAM=顔カメラ)で、もう一つは 《モムケム》(チャットの際、セクシーな下着や裸の状態での画像チャット: モムCAM=身体カメラ)だ。

《オルケム》は、時間を長く引きずりながらチャットすると、お金を多く儲けることが出来る一方、《モムケム》を すれば、韓国の男たちの要求どおりに座れと言われれば座り、立てと言われれば立ち、セクシーなダンスをしろと 言われれば下着や裸の状態でカメラを向いてダンスをし、それによって韓国の男性たちはインターネットを通じて ボーナスを多く与える。 このボーナスは、ID登録の際、チャッティング女性たちの代わりに事業主が入力した 口座番号にお金が入るようになっている。 《モムケム》の場合、 《オルケム》より収入がもちろん高い。

朝鮮族女性の代わりに漢族女性と朝鮮族男性を雇用

何年か前まででも 《モムケム》をする朝鮮族の女性が多かったという。 しかし今はインターネット犯罪に対する警察の 取締りが厳しいため、 《モムケム》をする女性が少なくなり、 《オルケム》をする女性が増えたという。

そこで一部の事業主たちは、さらに多くの利益を得るため、漢族の女性たちを朝鮮族の女性の代わりとして連れて来て、 カメラの前に座らせ、裸体出演をさせながら、打字は朝鮮族男性を横に座らせておいて女性的な物言いで 《オッパ、 オッパ(お兄さん、お兄さん)》と相手の韓国男性たちを呼びながらチャットして、さらに多くのボーナスを要求する。

チャットに参加した韓国の男性たちは、チャットの相手が中国女性なのか韓国女性なのか、甚だしくは言語で同質性を 持っている我々朝鮮族の男性かも判らぬまま、チャッティング女性たちの低俗な出演を見ながら、わいせつな欲望を満たすという。

相当な規模とかなり良い収入

この業種に携わってから長いというある若者によれば、今、延吉市にはインターネットゲームを楽しんだり、画像チャット をする朝鮮族の若者たちが非常に多い。 一般住宅の最上階を借りて 7〜8人ずつ働く 《作業場》もあり、 40〜50人ずつ 一緒に働く 《会社》もあり、このような《作業場》や 《会社》が数十ヶ所に及ぶという。

延吉市内の多くの街頭新聞で 5000〜6000元の高い労賃で 《打字スタッフ募集》の広告を頻繁に見ることが出来る。 小さな《作業場》は、事業主の収入が1万元程度、規模が大きい《会社》の場合、事業主の収入は6桁に達するという。

この若者も延吉市内の大きな《会社》で働いたことがあり、事業主は長年この業種に携わって来たという。 警察の調査にかかり、何回か公安局と看守所を自宅のように行き来し、その都度罰金を払って釈放されたという。 毎度、警察が検査に来る時には、経験の浅い、入ったばかりの純情なチャッティング女性や打字の男性たちは恐ろしくて ぶるぶると震える。 しかし既に警察の検査に対処する経験が豊かになった事業主は、その都度巧みに切り抜ける。

そのように不安の中に震えながらも、従業員のようなまっとうな仕事をしないのかという問いに、従業員をしていたのでは 一日中学ぶこともなく、たまに酔っ払いが酒瓶をひっくり返してトラブルになることも少なくなく、また一番重要なことは、 労賃が少ないということだ。画像チャットをして、一ヶ月にいくら儲けることが出来るのかという問いに、《モムケム》 をする女性たちは 5000元以上稼ぎ、漢族の女性の代わりに打字をする朝鮮族の男性たちは 2000〜3000元ほど稼ぐという。 経験が豊かで言語駆使能力が高ければ、それ以上稼げるという。

朝鮮族のチャッティング女性や打字の男性の場合、農村から上って来た人々が少なくないだけでなく、 両親が外国に行っており、幼い時から祖父母や親戚の家に預けられて、普段から大人たちの教育と管理が行き届かない 環境の中で成長して来た、単親あるいは無親の欠損家庭の子女たちが多いという。 欠損家庭の子女たちのこのような 社会的現象は、特定地域の教育問題であるだけでなく、就業問題の悪循環を惹き起し、社会的な懸念と物議を醸している。

(吉林新聞 2008年12月14日)
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