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[経済] 中国を第2の内需市場として狙うCJ第一製糖

中国大陸の人々の味覚を捕らえ、韓国の食品文化も伝授狙う

韓国民の調味料である CJ第一製糖は、タシダや小麦粉・砂糖・食用油などの素材食品製造会社としてもよく知られている。 さらに三星と CJの歴史と伝統をそっくりそのまま受け継いだ企業としても有名だ。 今日の三星の母胎が CJ第一製糖であり、 CJグループを生んだ産室でもあった。 攻撃的な引受・合併(M&A)を通じて、韓国内最大の総合食品企業に急成長した CJ第一製糖は、グローバル企業を目標に全力疾走しながら、また中国での事業拡大のために総力を挙げている。


▲中国人の味覚を楽しませる第一製糖のタシダ

CJ第一製糖は三星と CJがグループとなって資本と人力を提供した 'グループメーカー'だ。

1953年 '第一製糖工業株式会社'として出帆した CJ第一製糖は、三星グループの母胎だ。 故 李秉侮O星グループ創業主が三星物産を通じて稼いだ資金で設立した三星グループ最初の製造業者だ。 国民生活に必須の食品を作り、素材食品の輸入代替効果をもたらす一方、これを土台に作った資金はその後、 三星の企業引受及び投資資本の基礎になった。

CJ第一製糖は 1997年三星グループから独立した後、新規事業の発掘及び M&Aを通じて今日の CJを作り出した。 実質的な持株会社であった。当時、食品、製薬、飼料などを主要な事業とする会社で、今は ▲食品・食品サービス (食品、外食、ベーカリー、食材流通) ▲生命工学(製薬、バイオ) ▲エンターテイメント(映画配給、劇場、ケーブル放送) ▲流通(ホームショッピング、物流) など 4つの事業群を持つグループとして成長した。 CJ第一製糖が再度、 'グループメーカー'としての役目を果たした結果だ。

去年からは本業である食品・バイオ事業のみに力を注いでいる。 系列会社がそれぞれに活動しながら、 CJグループの 持株会社の役目をする CJ株式会社が 2007年 9月に設立されたからだ。 三星グループから完全に独立した 1997年以後、 ちょうど 10年ぶりのことだつた。 1997年当時、国内外 8つの系列会社で 2兆ウォン台だった売上げは、 2007年、国内外 134の系列会社で 10兆 5000億ウォンと、 5倍にも拡大した。 2008年 4月基準の財界資産順位は 23位だ。

CJ第一製糖は中国において、'徹底的な現地化'と '韓国の味'という2元化戦略で市場を広げて行っている。

去る 1996年、青島に肉加工工場を建て、現地人を相手にソーセージ、ハムなどの製品を作り、売っていた CJ第一製糖は、 2002年、青島来西経済開発区にタシダの工場(青島希傑食品有限公司)を完工し、年間 4000トン規模のタシダ生産施設を備えて '大喜大(中国語の発音でタシダ)'という名前の現地ブランドも出した。

特に 2007年 3月には北京最大の食品業者である二商グループとともに北京二商希傑食品有限責任公司を設立、豆腐、豆乳 などの豆加工製品で売り口を拡大している。 北京市は人口 1300万人に年間 1億8000万個の豆腐を消費する大規模市場である が、 CJ豆腐の占めるシェアがおおよそ 70%を越えている。 二商CJの豆腐ブランドである '白玉'は、北京豆腐市場でのシェア が 70%にもなる代表的ブランドになったのだ。 CJ第一製糖、 'CJ 豆腐'が今年開かれた北京オリンピック選手村に納品され、 好評を博したりもした。

CJ第一製糖が中国食文化に挑戦状を突き出した

"高級化した商品を出して、中国人の味覚をまず捕らえた後、進出地域を徐々に拡大する"というスローガンを立てた 朴根太 CJ第一製糖中国本社代表は "CJ第一製糖の製品は青島、北京、上海などで品質競争力を認められている"とし "今後、 華東及び華南地域などへ進出地域を拡大して行く"と明らかにした。

朴代表は "中国内食品 R&Dセンターを通じて、標準化された味を維持している"とし "中国の鳥肉味調味料市場で産業標準を 守っている所は、 CJとネスレ、ユニリバーの3社に過ぎないほどに品質が良い"と説明した。 品質に気を使っているため、 価格が一般製品より 2倍程高い状況だ。 価格の抵抗は大きくないかという質問に、彼は "最近の所得増加と食品安全に 対する関心の向上で、中国人の間に価格が高くても信用出来るブランドを選択する傾向が強くなっている"と答えた。

CJは進出地域の拡大のための準備作業にも注力している。

CJ第一製糖タシダは、青島と北京など東北 3省を中心に事業を展開しつつ、華東地域(上海などの中部都市)へ、豆乳などは 華東と華南地域(深圳などの南部都市)へ拡大する予定だ。

朴代表は "中国人の生活パターンの変化に合わせて、韓国で成功した加工調味食品の発売開始も準備している"と 付け加えた。 食品だけでなく、外食事業への進出も活発だ。 トゥレジュールは北京地域に直営店を拡大する一方、 加盟事業のための準備作業を進めている。 特に合作パートナーや加盟事業などの方式を通じて、華東と華南地域への 進出を準備中だ。

朴代表は "中国外食市場の発達と食習慣の西欧化のスピードなどを勘案して、韓国のステーキ専門店であるビップスや 韓食専門店などの進出時期も計っている"と強調した。 現地化されたメニューと伝統の韓国食品を立てて、中国市場で 現地企業等と本格的な勝負をする予定だ。 このため、現地化する営業戦略を駆使して、現地の人力を採用するなど、 中国を第2の内需市場と見て積極的な現地化政策を取るという方針だ。

CJ第一製糖の関係者は "最近になって中国人の所得と生活水準が高くなり、品質選好度も増加している"とし "プレミアム 製品を出して来た CJ第一製糖としては、このような状況が市場攻略の好材"と語った。

中国政府が今年、北京オリンピックを開催、食品衛生と包装などの規制をさらに強化していると強調。 中小企業が減り、 競争力を備えた大企業を中心に再編されている現地の市場状況も、これまで高級製品で市場を攻略して来た CJ第一製糖 としては良いチャンスだ。

中国加工食品の市場規模は約 22兆ウォンで、毎年 8〜9%ずつ成長している。 中国企業・双匯が 2兆5000億ウォン (2005年基準)で全体の 1位を走っている中、外国系企業としてはダノンとネスレがそれぞれ 1兆6500億ウォン、1兆5000億 ウォンで先頭を争っている状況だ。 CJ第一製糖は去年、中国事業で 4800億ウォンの売上げをあげたが、今年はこれより 38% 伸びた 6600億ウォンをあげるという目標だ。 また食品と外食事業でも 50% 伸びた 900億ウォンの目標を果たす という計画だ。

朴根太 CJ第一製糖中国本社代表は "中国食品市場は、力強いグローバル企業と費用競争面で優位に立つローカル企業間の 角逐場"と言いながら "健康と品質に敏感な消費者層が目立って増加しており、市場拡大の主要な動力になっている"と語る。 しかし成長力が大きいと言っても、市場への定着が易しいとは限らない。カルフール、ウォルマートを含め、京客隆、物美 などのローカル流通業者たちが成長し、流通業者の支配力が強化されて取引費用が増加している。 中国市場は参入も難しい が、参入しても熾烈な競争をしなければならない激戦の場になっているわけだ。

高級化で勝負する

CJ第一製糖は、中国現地業者との差別化をはかるため、徹底的な品質経営を主とし、高級化で勝負するというプレミアム を志向している。

CJ第一製糖は中国内の食品研究開発(R&D)センターを運営し、標準化された味を維持している。 1年余りの製品開発の あげく、去る 2006年 11月、中国人の口に合う ‘新鶏精’を出市し、中国調味食品市場攻略に出ている。

豆腐の場合は、既存製品の品質改善とともに高級豆腐・瓶詰め豆乳の発売開始などで高級化戦略を推進している。 CJ第一製糖は他の食品会社と違い包装豆腐を販売しており、 '包装=プレミアム'という認識が生まれ、人気を呼んでいる。

タシダと豆腐しいずれも中国現地の一般製品より 2倍程高い。 しかし消費者の価格に対する抵抗は、さほど大きくないと いうのが会社側の説明だ。 最近、中国人の所得増加と食品の安全に対する関心の向上で、価格が高くても信用出来る ブランドを選択する傾向が強くなっているのだ。

CJフードビルのトゥレジュールやシージェン(麺料理店)も中国のローカルブランドより高いが、人気も高い。 外資企業の勤務者たちや高所得層、留学生たちがよく来ることが出来る地域に入店し、プレミアム戦略を駆使しながら 彼らを攻略している。

'徹底的な現地化'と '韓国の味'という2元化戦略を展開するのも CJだけの特徴だ。 鳥肉味タシダや豆加工製品は、 徹底的な現地化を通じて中国人の味に合うように開発した現地製品だ。 一方、中国駐在の韓国人や中国現地の 朝鮮族同胞の市場を対象とした '韓国食文化の本流' もやはり強化している。 牛肉味タシダの底辺を持続的に拡大 しながら、韓国式天ぷら粉と醤油類(コチュジャン・みそ・サムジャンなど)を紹介している。

昨年末、青島空港に韓食堂サランチェを開いたのに続き、 2月には北京首都国際空港店もオープンした。 中国人が韓国に持っている肯定的な国家イメージを最大限に活用して、ビビンパに代表される韓食をブランド化 したものだ。 またインテリアも韓国の古典美を活かして、伝統韓式の品格を揃えた。

中国を第2の内需市場とし、現地に合う流通、営業活動を拡大

CJ第一製糖はこのためにまず、外食が多い中国人の特性によって食堂流通経路を開拓することに力を注いだ。 続いて調味市場を主導する料理士たちを招待して、韓国企業が作った鶏醤を経験させつつ説得した。 食堂が資材を 購入する卸売市場を攻略したことも、流通拡大に大きな寄与をした。

消費者たちの目の高さに合わせるため、営業を担当する実務者たちだけでなく、企画、マーケティングの韓国幹部たち までも毎週 1〜2回、夜明けの卸売り市場での活動に直接参加する。 夜明けの卸売り市場で赤いユニフォームを着た CJ 職員たちが、いちいち店を訪問して ‘CJ鶏醤’をPRしている。

CJ第一製糖は去年 3月、北京の国有企業である '二商'グループと合資形態で豆腐と豆乳、豆加工品を生産、販売し始めた。 戦略的合作こそ、短期間に大きな効果を出せる現地化事業戦略という判断があったからだ。

その結果、 1年間で売上げが 25%増えるという効果を挙げ、白玉豆腐は品質を認められて北京オリンピックの期間に 選手村に供給された。二商CJ食品は、高級瓶詰め豆乳の発売開始など、製品拡大と共に北京遺骸の主要都市へと市場 を拡大する予定だ。

これと共に CJが注力する分野は、現地人力の積極的採用と育成だ。 厳しくなった労動法以外にも、高い離職率と低い 団結力などが中国の労動力の問題点として指摘されている。 CJ側は "現地職員たちの韓国語と英語教育の支援、 毎月の優秀職員の表彰、誕生パーティーなどを行う一方、 CJ 価値観教育などを通じて離職率を下げて愛社精神を 高めるために努力している"と強調した。

CJ第一製糖、持続的に社会に貢献する

また去る 7月、 CJグループ(CJ 中国本社と上海にあるホームショッピング現地法人の '東方CJ')は、中国赤十字 を通じて中国四川省大震災の復旧寄付で 200万元を寄付した。 今も CJグループ誠金と別に CJ第一製糖飼料BU (副社長・朴ホイン)の中国現地職員たちは、自発的な寄付募金活動をしている。

CJ中国本社の朴根太代表は "CJも中国の国民と痛みを共にし、早い復旧を祈る心で誠金を寄付することに決めた"とし "今度の寄付以外にも持続的な社会貢献活動を通じて、企業の社会的責任を果たして行きたい"と述べ、韓国民の調味料 である CJ第一製糖を今後は中国民の調味料である CJ第一製糖として発展させたいという野心を燃やす挑戦状を出した。

(黒龍江新聞 ソン・チュンファ、チョン・キルウン記者 2008年11月25日)
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