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[社会] 韓国ウォン下落、訪問就業者はどうすればよいのか?



去年の10月以来、韓国ウォン対人民元のレートが継続的に下落し、上がる気配は全くない。これにより、 韓国ウォン対人民元のレートに最も敏感な韓国内の中国朝鮮族も、韓国ウォン下落に神経を尖らせ、何とか 少しだけでもレートが上がってくれることを切なく願っている。

特に記者が韓国に滞在していた今年 10月中旬以後、韓国ウォン対人民芸のレートは韓国ウォン 100万ウォン当り人民元 5000元の水準を上下しながら全く上昇傾向をを見せなかった。 記者は韓国内の労務者たちから韓国ウォンの対人民元 レート下落に対する反応を聞いて見た。

韓国ソウルでチゲ鍋店の従業員をしている全春子(40歳)さんは、一ヶ月に 140万ウォンの労賃をもらっているが、家賃 25万ウォンを払わなければならず、また電話、交通費など日常生活費でもお金を使わなければならないため、一ヶ月に 100万ウォン貯めるのも大変だと語る。幸い、食事は一日三食、働いているチゲ鍋店で解決しているので、韓国の生活 では大きな支出になるといわれる食費は減らすことが出来るという。

現在、韓国で厨房業務をする日雇勤務者たちの月労賃は大抵 120万〜150万ウォンほどだが、食堂で寝泊りする働き口は 別として、住居を得て出退勤すれば 100万ウォンすらも集めるのは難しい。弱り目に崇り目で、為替レートまでがずっと 落ち込み、多くの朝鮮族はお金を中国に送れなくなり、たとえ送ったとしても中国内ではまだ両替することが出来ない家庭も多い。

しかし韓国労務者が送ってくれて初めて家庭生活を営むことが出来る家では、泣く泣く低いレートの韓国ウォンでも 生計のためには両替するしかない。和龍市から来た崔さんは、去年、夫婦が二人とも訪問就業制で韓国に出ており、 家では年老いた母親が中学校に通う子どもたちの兄妹の面倒を見ているが、家に他の収入源がないため、月ごとに 一定金額の生活費を家に送らなければならない。 韓国で一日 12時間ずつ働き苦労して稼いだお金だが、レートが 下落してもったいないからと家に送金しないわけにも行かず、レートが上がるのをひたすら待っていては、 家族が飢え死にしてしまいかねない。また、泣く泣く下落したレートでお金を送らなければならない韓国労務者も 少なくない。ある韓国労務者たちは、先に韓国ウォンを中国内の知人たちに送っておいてから、家族が日常生活に 必要となるお金を知人たちに先払いしてもらうようにした後、レートが上がるのを待ってから両替してもらうという 方法も講じている。

韓国ウォンが持続的に下落しているにもかかわらず、韓国労務の方がまだマシという人々もいる。 龍井市の農村から 来た金哲(38歳)さんは、去年 11月頃に韓国へ来た。 去年 11月まででも韓国ウォンは 100万ウォン当り 7000元以上 で替えることが出来たが、その後 6000円ほどとなり、 今のところは 5000元程度を上下している。 これまで、 韓国ウォンが下がるたびに周囲では韓国ウォンの下落が 100万ウォン当り人民元 5000元以下に下がると金を 稼ぐのも意味がなくなると言いながら荷物をまとめて帰国するつもりだと言う人々が多かったが、今まで 韓国ウォンが下落したから帰国したという人は見たことがないと彼は語る。 金哲さんは、特に去年のように 訪問就業制で少なからぬ費用を払って韓国に出て来た場合、借金の負担がないので、韓国ウォンが 100万ウォン 当り人民元5000元以下に下がっても、堪えることが出来るという。 特に自分のように中国内で固定的な働き口と 専門技術がない場合、韓国で金儲けする方が中国内で働くよりはずっとマシではないかという。 金哲さんは、 一番根本的なことは韓国ウォンの下落によるレートの変化が起きているに過ぎないわけで、韓国内で韓国ウォン の下落によって生活に大きな衝撃や支出がかさむ状態になっているというわけでもなく、儲けが減りレートが 落ちたとしても、お金を節約して使い、貯める知恵と努力が重要だと強調した。

韓国ウォン対人民元のレート下落が金融危機による一時的な現象であれば良いが、長期間続く場合、韓国内の 朝鮮族就業者たちの韓国就業に対する認識にも大きな変化が生ずることになりそうだ。 特に 今だに3万元から 6万元の出国費用まで甘受してまで韓国行きを強行しようと考える韓国就業希望者たちの場合、韓国労務が お金儲けよりは莫大な借金を抱える羽目になるのではないかと心配される。 韓国ウォンの下落により、 韓国労務者たちと韓国労務希望者たちは、いずれも変化を待つというスタンスだ。

(吉林新聞 2008年10月22日)
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