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[社会] 厳しい韓国経済、訪問就業者のあるべき姿勢

最近の世界経済は米国発の金融危機に揺れている。 特に輸出主導の韓国経済は経常収支が史上最大の赤字、輸出鈍化、 石油高騰の衝撃、為替上昇、内需不振などの原因により、韓国政府の積極的な努力にもかかわらずフラフラしている。では、 厳しさを増す韓国経済は、訪問就業者たちとどんな直接的利害関係があるのか?

第一に為替レートだ。 10月2日、中国人民元と韓国ウォンのレートは 1:190.7 である。 すなわち韓国ウォン1万ウォンにて 人民元 52.44元を交換することが出来る。 しかし 1月初には 1:137.44 すなわち1万ウォンにつき 72.76元を交換出来た。 年初に比べて韓国ウォンの価値がおよそ 40% 下がったのだ。

筆者は年初に韓国ウォン4000万ウォンを送って延吉にアパート一室を買ったが、今買おうと思えば5600万ウォンを出さなければ 買えない。差額部分の 1600万ウォンは訪問就業者の 1年間の労賃に相当する。このようにウォン価格が大幅に下落した状況では、 訪問就業者たちは、なるべく中国への送金を少なくして、韓国に貯金しておくことが望ましい。 ウォン価格が大幅に下落すれば、 韓国経済にも莫大な損失を与えることになるので、今、韓国政府が積極的に対策を講じている。今後、ウォン価格が上がってから 中国に送金すれば良いのだ。中国にいる訪問就業者の家族もこの点を理解していただければと思う。

第二に、働き口だ。 金を稼ぐために韓国へ来た訪問就業者としては、働き口が最大の関心事だ。 特に最近のような不況の中では、 ますます危機感を感じる。韓国史上最大となる 16万世帯ものアパートが売れないことにより、建築市場が凍りつき、建築会社が次々 に不渡りになっている。 これは土木(建築)作業をしている多くの訪問就業者たちの働き口減少につながる。

先日、私は仕事をしに一日出た事がある。 仕事は建築資材の整理だったが、日当は紹介費、車代を合わせても僅か5万5千ウォン だった。 それでも韓国人たちは熱心に働いた。 そのうちの一人は溶接作業をしていたが、最近は暇さえ出来れば用役に出て働く という。去年まででもさほど感じられなかったが、最近は暮らしが本当に大変だという。子供を持つその人の事情にも同情させられた が、中国の同胞たちの働き口競争もさらに熾烈であることが肌で感じられた。

他の産業も同じだ。韓国の輸出の鈍化で、それと関連する産業も厳しい局面を経験している。 これはそのまま会社の働き口減少に つながる。 そのため、去年まででも見向きすらしなかった 3K業種も、最近は韓国人たちが飛びかかる。 そこに毎年増え続ける 訪問就業者と外国人、私たちの求職はますます難しくなって行く。

では、私たち訪問就業者は今後、どのように対処しなければならないのか? 早い話、 《単価》を高めなければならない。 すなわち、さらに一生懸命働いて、自分が働く部門の技術者になることだ。もし仕事がないのなら、その時は教育院にでも通って 技術を学ばなければならない。 それでこそ競争で生き残ることが出来る。 逆に仕事がしばらくないからといってマージャンなど をしたり、延辺式の 酒浸りの生活方式に入るのは絶対に禁物である。

基本的には、私たちは韓国の経済危機を私たちの危機と考えて、難関を打開して行かなければならない。 また中国で韓国行きを 夢見る方々も、韓国の現実を正しく見据え、あらかじめ自分に合う技術を学んでから出国してほしい。 準備もないままの韓国行き は、大きな対価を支払わされることにつながるだろう。

(吉林新聞 ハン・グァンマン記者 2008年10月5日)
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