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[社会] 訪問就業制試験への道、度重なる大混乱



4万 4000人余りの朝鮮族は、全国 21ヶ所の会場(中国教育部試験センター指定の試験場)に割り当てられ、韓国語能力試験に臨んだ。

1時 40分に試験場への入場が始まった延辺大学総合庁舎前で待機していた受験生たちが、ドアが開くと同時に 満ち潮のように押し寄せ、秩序を管理する警察たちが汗だくになって試験場への案内をしていた。 しかし一度に 寄り集まった数多くの受験生たちを秩序整然と案内するには力不足だ。試験場をあらかじめ確認しておくことが 出来なかった受験生たちは、案内表示もない大きなキャンパスであたふたと試験場を右往左往しさまよう。応援し に来たというあるおばさんは、人の波に押されて片方の履き物を失い、引きずって歩きながらさまよっている。

昨日、一昨日は長春へ、ハルピンへ、大連へ、北京へと試験を受けに行く人の波が延吉駅を埋め尽くし、長い夜を バスや汽車でひた走った。 《もう死にそう。一晩中、熟睡もせずにバスで大連試験場に来たが、試験場は人々で ごった返してる。また一日中並んで、受験証をもらうために待たなくちゃならない。韓国へ行く前に疲れ果てて死んでしまいそう。》 母親、姉たちの悲鳴が、携帯電話の中から鼓膜をつんざく。



ある大学では 19日までに本人が来なければ受験証を交付しないというので、あらかじめ試験日の 3日前に到着して受験証を 受け取り、宿泊しながら試験を受けなければならなかった。 それでも 2、3日かかる程度の距離ならまだよい。往復 7、8日 ずつかかる遠距離の試験場に向かって出発した受験者たちは、何やかやと文句を言う元気もないという。 もちろん 《だからこそ、行くんだ》と、阿Qの精神勝利法で自分を奮い立たせる者も少なくない。

それでも、彼らは羨望の対象でもある。 10万人余りに達する申請者のうち、熾烈なインターネット登録競争を経て 《選択された当選者》になった以上、それほどの苦労も、ある意味では 《幸せな悩み》とも言える。正当な登録、 正当な価格から 302元で済むインターネット登録が、不当な《人数枠統制》裏取引売買まで登場し、2000元、3000元台の 登録費を支払い、やっと 《当選》した資格者たちも少なくないのだ。

広州に居住する人が延吉試験場に登録され、延吉に暮す人が重慶に、無錫に、成都に…。東人は西に、西人は東に、 南北が逆転して混乱し、右往左往しながらも、私たちはずっとこの道を歩んでいるのだ。 《試験は受けても韓国へ行けるのかどうか…》受験資格者たちも目処がはっきりしないため、希望の光は見られない。 明らかに移動と賭博に疲れ切った様子だ。

5時 05分、試験が終了。この試験が終わっても、もしかしたら虚しくなるかも知れない受験者たち。彼らの前にはさらに 抽選という関門が控えている。幸運を祈るしかない不安さ、訪問就業の自由な往来を主旨とする訪問制の本意からあまりに もかけ離れたこの試験制度が、多くの人々を苦しめている。

訪問就業制という、この特定の政策にふさわしく、絶対に必要かつ価値のある試験で、志望者たちが希望する場所で 自由に試験を受けることが出来るようにする試験環境を作ることが、涙ぐましいまでに緊急に求められる。

(吉林新聞 2008年9月21日)
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