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[教育] 日本の学者、ハルピン社会科学院に貴重な真相資料を寄贈

18日にハルピン市で開かれる '第4回 731部隊罪行国際学術セミナー'に招かれた森正孝・静岡大学平和学講師、 日本侵略軍細菌戦真相暴露会代表がハルピンに到着した。

森講師は、今度のセミナーに参加する外に重要なこととして、 30年間調査・収集して来た 731部隊関連の資料を 無償でハルピン市社会学院に寄贈する。


▲森正孝・静岡大学平和学講師

今年 67歳の森講師は、 1964年、国立静岡大経済学部を卒業、日本で比較的早くから 731部隊の 問題研究に関わって注目されている学者で、日本でも影響力のある 731部隊問題関連の専門家の一人だ。

森講師は 1980年以来、中国、日本、アメリカ、韓国、北朝鮮で 731部隊関連の問題を調査して大量の直接的な資料 を集めた。 近年、ハルピン市社会科学院の専門家による日本での証拠収集と '731部隊国際資料センター'の建立は、 いずれも森講師の大きな支援を受けた。

記者: 今回、中国へ来たのは、特にどんな目的があるのか?

森講師: 今回、中国へ来る際に会議への参加論文を持って来た。 これは主に当時の 731部隊と姉妹部隊である もう一つの細菌戦部隊 1644部隊を紹介したものだ。 中国の研究学者たちは、この問題に関する研究が非常に少ない。 私は当時の施設、装備、器具や人員などの基本的な状況について、かなり詳しく紹介した。 その外に重要なことは、 30年間 731部隊について調査・収集した関連資料をハルピン社会科学院に無償で寄贈し、中国に残すことだ。 これらの資料には、 731部隊の元部隊員の証言 30枚、中国人の細菌戦被害者の証言 17枚、日本国内の 731部隊記録映像資料 9枚(映像資料合計 63件)が含まれ、浙江省・義烏、崇山村、衢州、寧波、金華、等の 細菌戦関連資料があり、抗戦の時期の国民党政府の細菌戦関連資料、731部隊航空班の細菌戦写真資料、沖縄 731部隊 の写真資料を含む文献資料合計 592件がある。

記者: そんな貴重な研究資料を中国に寄贈する理由は?

森講師: 30年間かけて集めた貴重な研究成果だが、ハルピン市社会科学院で '731部隊国際資料センター'が設立された という情報を知り、資料を寄贈することを決心、さらによい状態で保管され、利用され、より多くの人々が歴史を 理解出来るようにするためだ。 今回持って来た映像資料は、いずれも原本であり、家に写本を残した。 残した目的は、 日本人に真実の歴史を見せ、後の世代の人々を教育することにある。

記者: 日本人は 731部隊をどのように見ているのか?

森講師: 日本の教科書には、まだこの時期の歴史が記録されておらず、大部分の人々はこの歴史を知らない状況だ。 自分自身について言えば、日本でも長い間ずっと 731部隊に係わる多くの歴史広報を含む平和広報活動を続けて来たが、 力不足は否定出来ない。しかし私は自分の民族が真実の歴史を直視し、被害国家の人々のためにこの責任を担い続け、 歴史の真相を後世に知らせるように必ずさせるつもりだ。

記者: 30年間の研究、731部隊に対する最終的な目標は何か?

森講師: 歴史教員として私は、この期間の歴史の真相をあらゆる者に明らかにしなければならない責任がある。 その外、重要なことは、この期間の歴史的事実が日本の教科書にまだ記録されていないことだ。 でなければ、 こんなに苦労して研究する必要もない。

ハルピン市社会科学院 731部隊研究所は "9月 18日にハルピン市で開かれる第4回 731部隊罪行国際学術セミナー に参加するため、中国、日本、韓国、モンゴル、ロシアなどの国々の 149人の 731部隊研究者と一部の被害者家族が、 まもなく次々とハルピンに到着する予定"としている。

(黒龍江新聞 2008年9月18日)
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