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[社会] 飲食店の従業員、どこに蒸発してしまったのか?

《飲食店の従業員たちの労賃を去年より 20%以上もあげてやったのだが、求人難は全く変わらない。私が食器を 運んで従業員の役をしなければならないほどだ》 長春市でレストランを経営する店の主人・李ドンチュン氏の 嘆きの言葉だ。彼の話によれば、今、従業員を探すことは男女を問わずまったく同じように難しい状況だという。

人口大国で従業員がなかなかみつからないとは、果して彼らは皆どこへ行ってしまったのだろうか?

産業化発展で飲食店の人力競争が劣勢に

吉林省人力資源市場で発表した今年第2四半期の我が省の人力需給状況分析報告書によると、去る第2四半期の間、 飲食店の従業員に対する需要は 1万 1903人に達したのに対し、供給はわずか 4380人にとどまっており、おおよそ 63.2%以上も不足している局面が現われた。 未登録部分まで勘案すれば、おそらくこの数字をはるかに超えると みられる。第1四半期の状況もほとんど同じで、2007年の需給統計を見ても特に違いはなかった。

我が国の産業化による急速な成長と発展は、大量の若い人力を絶えず需要しているのが実情だ。 経済開発区と 工業団地内に新たに入る企業から大型スーパーマーケット、フランチャイズなどある程度の規模を備えた小売業者 たちが、雨後の竹の子のように出来、2、30代の人力に対する需要は見紛うほどに増えている状況だ。 そして衣類、 家電、薬局、携帯電話など、数多くの販売業者も若い人力を多く必要としており、求職者たちの選択幅は以前より 非常に広くなったと見られる。

その場合、小さな飲食店はほとんどすべての面で上記の企業等と人力募集競争で比較にもならない程の劣勢に 立たされているという点が、これらの飲食店の現状だと言えるだろう。 夢多き若者達は、四方を見回しても前途の 見えない小さな飲食店の従業員として残っているよりは、チャンスさえあれば事業環境が良く労動時間も固定的な 現代的な企業で労動者として、あるいは規範化されたサービス業で働こうと考えるのはごく当たり前の事だ。

従業員の要求水準の高さと意識水準の向上

飲食店の従業員たちの供給源は、ほとんど大部分が低学歴の農村出身といえるだろう。 以前には基本的に小学校や 中学校の水準ほどにしかならない若者達が農村から上って来て、初めは飲食店従業員を足場として市内に渡りを 付けるのが常だった。 今、彼らの知識水準 に変化が発生しており、それはまさに中高学歴(職業技術学校を含む)の 比率がますます高くなっているという点だ。 このような点で推量すると、以前は飲食店を主に選択して来た人力群の 数も相対的に大きく減ったと判断することが出来る。

要求水準の高さと意識にも多くの変化と向上を見せて来た。 政府での農民工に対する配慮と多くの情報メディアを通じ、 彼らの意識水準はめっきり高くなった。その中でも自分の選択意識と法律意識がめっきり向上したと見られ、人々は 労動契約を締結せず社会保険や障害保険、医療保険にも加入させてくれない店や主人に大しては、何の未練もない。 今ある働き口は、ただ一日一日を食いつなぎ暮すための臨時の足場に過ぎない。だから小さな飲食店では従業員の変動 も非常に頻繁になり、彼らは一、二ヵ月働いて気に入らなければすぐに他の所を探しに出て行ってしまう。

また、夢を抱いて農村から上って来た多くの若者達は、たとえ飲食店より労賃が少なくても相対的に安定し規範化された 職場で技術を学びながら自分の未来に備えて行こうと考えている。

先進国の事例で見ると、小さな飲食店で若い従業員が見つからない大変な状況は、必然的ということも出来る。 そのため、これらの国々の飲食店や売店のような所では、高校生や大学生、甚だしくは中学生を対象とするバイト やパートタイム制が盛んになった。今後は、労賃の高低が飲食店で従業員を求めやすいかどうかを決める重要な要素ではない。

(吉林新聞 2008年9月11日)
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