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[社会] 在韓朝鮮族介護士の哀歓


▲患者が実の父のように感じられるという郭さん

ソウルの某病院のリハビリ病棟 501号は、郭さん(50歳、朝鮮族)の職場だ。 彼女は一週間に 6日、一日 24時間患者の 面倒を見る介護士だ。 休む時間、食事する時間もほとんどない。 きちんと横になれば足が突き出るような簡易ベッドで雑魚寝を する。 一日の日当は 6万ウォン、時給で計算すれば 2500ウォンだ。 法が定めた最低賃金である時給 3770ウォンにもはるかに及ばない。 それさえも全てが郭さんの取り分ではない。 介護士の仕事を紹介してくれる所に年会費として 5万ウォン、月会費 2万4000ウォンを払わなけ ればならない。

午前 6時, 病床に横になっている李さん(87)が眠りから覚めた。 介護士・郭さんの仕事も同時に始まる。 去年 10月 15日、 胃癌の手術を受けた李さんは、手術の後、敗血症にかかり、肺炎まで併発して、重患者室で 3ヶ月間生死の峠をさまよっている。 年はとっていても意志が強いおかげで、李さんは去る 1月 18日、一般病室に移された。

郭さんは一人で立ち上がることすら大変な李さんを抱え込んで車寄子に乗せた。 病室のすぐ傍の風呂場で 30分余りお風呂に入れ、 新しい患者服に着替える。 その間に朝食が到着した。 郭さんが李さんに匙を差し出すと、頭を横に振る。

食べさせてくれという意味だ。 郭さんははまた匙を指の間に押し入れた。 何度も抵抗した挙句、李さんがやっと匙を取った。 郭さんは 笑いながら肉を食べやすく裂いておく。

《お爺さん煮物が好きでしょ。 私にはそれがよく判ります。 沢山召し上がって下さいね。初めは私が匙で食べさせてあげても全部垂れ 流してしまいましたが、これからは匙も自分で持って食べます… こうして回復するのを見ると、本当に夢のようです。》

お爺さんが朝食をする間、郭さんは横に立って 《ゆっくり召し上がってください、ゆっくり》 といいながら速度を調節した。 食事を終えた 李さんの背中を叩いてゲップをさせ、肩と腕をもんだ。 薬を飲ませて歯磨きまでさせてから、郭さんが片隅に残しておいたご飯を食べ 始めた。冷蔵庫からかまぼこの炒め物を取り出して、患者が食べ残したものもご飯と一緒に食べた。 お爺さんが食べ残したお盆には、 味噌汁も肉もない。 ちょうど一匙分を食べた途端、お爺さんの息が荒れた。郭さんはすぐに起き上がってチリ紙を取り出し、お爺さんの 痰を受け取った。食事をする 5分間、郭さんは 3回以上も痰を受け取った。 彼女は 《痰ぐらいのことは何でもありません》として、 《お爺さんがベッドでパッドを敷いて大便をする時に、その横でご飯を食べたこともある》と言う。

郭さんは 《患者が使った匙と箸を使って、患者が残したご飯を食べて病気が伝染した介護士もいる》と言いながら、《ほとんど病院で 生活しているけど、それでも痛いと言って寝込むことも出来ないのが世話役の悲しいところ》と語った。

(吉林新聞 シム・ソンヒェ記者 2008年7月1日)
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